データセンター投資で追い風強し!!フジクラの奇跡の成長ストーリーを徹底解説。
この記事の見どころ
フジクラはデータセンターの筆頭銘柄!
385億円の大赤字の経験が生んだ今のフジクラの強さとは!?
こんにちは、雨不足の場合です。現役東大生です。あり余った時間を使って、今日も最近よく耳にする企業の解像度を上げていきます!
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本日取り上げるのは、"フジクラ"です。
こちらがフジクラの直近チャートですが、とてつもない伸びを見せています。
これは、直近の決算で”フジクラがあの頃とは違う優等生”であることが明らかになったからです。
皆さんは、フジクラのことをどのくらい知っているでしょうか。
フジクラはなんでこんなに上がっているの?データセンター投資との繋がりは?
本日も企業の本質を紐解いていく!!
フジクラの主力事業について。
−2020年は385億円の大赤字企業だった。
フジクラとは一体どんな会社でしょうか。
フジクラは、主にケーブル・電線を取りあつかう、非鉄金属メーカーに属する企業です。
光ファイバーは世界3位、光融着接続機は世界1位など、多様な分野で画一的な技術・製品をもっています。
今、株価が急激に上昇している"フジクラ"。
主にどのようなことをしている会社かは掴めましたでしょうか。
今となっては業績が絶好調なものの、2020年には385億円の大赤字を叩き出したフジクラ。今の株価は2700円を超えますが、当時は200円程度でした。この企業に一体何があったのでしょうか。
この記事では、データセンター・生成AIとのつながり、赤字から脱却した構造改革などについて深掘りします。
現在フジクラの株価が急騰している理由は??
−データセンター向けの光ケーブルが期待されている。
フジクラの24年期3Q決算。経常利益ベースで10%ほど上方修正をして、市場のコンセンサスを上振れる決算となりました。
これを機に流れが変わっていきます。
今期は外部環境の不確実性から、下振れの通期見通しでしたが、堅調な成績に投資家の見直し買いが進みました。
さらに、勢いをつけたのはデータセンター関連のモメンタムです。足元では、生成AIの話題性から、データセンター投資にまつわるニュースが飛びかっています。
フジクラは実際、米国の大手クラウド事業者を顧客に持っており、ハイパースケーラーデータセンターに各種光ケーブルを提供しているのです。
生成AIは、膨大な演算を必要としているため、大容量通信が可能な光ファイバーケーブルが必要になってきます。実際、フジクラ社長も「データセンターに必要な光ファイバーは、量・技術ともに、ここ4-5年で圧倒的に大きくなった」と述べています。
光ケーブルの売上が今後伸びる理由とは!
−業績を左右するのは、米国政府のとある計画にあり!
今後のフジクラの情報通信事業を左右するのが、米国で可決された"インフラ投資・雇用法"に含まれるBEADプログラムです。
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