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ひとつの命がいなくなってしまったこと

こんなことを書くのはあんまり良くないだろうなと思いつつ、自分の気持ちの整理と、不安になっている誰かのためにと思って書く。

第二子を妊娠して、すぐ流産した。
2月の中旬
妊娠がわかる。数日経ってから病院に行くも、生理周期から考えてまだ身体が見えないね…と言われる。
まあ私は生理不順でもあるので、きっと想定より遅れてるのだろう、と2週間後に来てねと言われる。
2週間後、体が見えるものの心臓が動いていないことが私にもすぐわかった。また1週間後に来てねと言われる。
1週間後、やはり心臓が動いていなかった。

自然に排出されるのを待つことも多いと言われるが、3月末に県外への転居があると相談したところ、手術をすることに決まった。

望んだ妊娠だった。
35歳になるまでに2人産みたい。第一子とはなるべく間を離したい。
私の希望を叶えた望んだ妊娠だったのに、悔しい。
妊活をしていたときは転勤がわかっていなかったから、転勤に関わるストレスなんだろうかとか
夜寝るときに絶対お腹を枕にしてくる息子のせいなのだろうかとか
お仕事も良い話を頂いて、今いる場所でもっとやっていくんだ!と決意を新たにしたところだったので、それが伝わってしまったんだろうかとか色々考えて辛かった。

ついさっき、お腹の中に居た子がいなくなった。
成長していないとわかってから3週間は経っているのに自分で出てこなかった。
息子も予定日を10日過ぎても出てこず促進剤だったし、私のお腹の中は居心地が良いらしい。
話が逸れたけど、ずっとムカムカしていたものがなくなって、つわりだったんだ…、本当にいなくなったんだ…と麻酔の切れたばかりのぼーっとした頭でぼんやり考えている。

稽留流産の手術のレポートってあまりなくて、想像できなくて本当に怖かった。
けど、終わってみるとこんなものなのか…という気持ち。
そりゃあ少しは痛かったけど、麻酔でぼーっとしている間に始められて終わりましたよーと聞こえたときには眠りに落ちていた…。分娩はできない小さなレディースクリニックだけど、看護師さんも常々気遣ってくれて、安心した。嬉しかった。

こんな経験をするなんて思っていなかった。
他人の出来事に見えるようなことも、誰にでも起こり得るんだと改めて感じた。
つらい経験も、また自分を大きくするはずだし、残すことは大事だと思ったので、残しておく。

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