6ヶ月

生後6ヶ月。

より一層表情が豊かになり、言葉は話せずとも表情で気持ちを伝えてくる。

はじめは右足、ついで左足を見つけ、仰向けで足を掴んでゆらゆらしている。

夜眠ることもとても上手になった。ご機嫌にすやーっと眠る日も、泣いてしまう日もあるけれど、19時になったらお布団に寝かして、おやすみーと部屋を出ると10分前後で一人で眠れるように。眠り続ける時間はまだ波があるけれど、6.7時間から、9.10時間までまとまって眠っている。

でも何よりも、自分の体を自分で動かす術を身につけたことがこのひと月の1番の変化。

はじめはうつ伏せの状態で、おへそを中心に、腕の力だけで身体を回転させていた。当時期に、両手を広げて足をバダバタ飛行機のポーズをするように。このポーズのままにこにこしていて、もう可愛くて可愛くてたまらない。

そこから、手の届かないところにある、なぜかお気に入りのお尻拭きを取りたいと並々ならぬ意欲を見せ、一生懸命に手を伸ばす。はじめは片手を離して手を伸ばしたり、床をだんだんと叩いたりすることしかできなかったけれど、気がつくと、身体をねじりつつ、片腕の力でミリ単位、数センチ単位で進めるように。

一生懸命になっているときは大抵、しばらく頑張ってみて、うまくいかないと、ひーん!と泣きながら床に伏せて、その後ふん!!と奮起してまた頑張っている。その様子を私は近くで笑いながら見ていたのだけれど、お尻拭きを追っているうちに、いつの間にやら前に進めるように。思った以上に身体が動いてしまった日には、驚いたのか大号泣。笑

今となっては両腕を思い切り前に伸ばし、足もぐっと踏ん張って、それはそれは力強く前に進んでいる。3メートルくらい離れた位置から絵本を読んでみせると、一生懸命に進んできて、たどり着くとガシッと絵本を掴んでぺろぺろ舐め出すから笑ってしまう。

仰向け、うつ伏せ、横向きもお手のもので、横向きの姿勢で止まったままおもちゃで遊び、好きな方向にひっくり返って移動して、と1日中動き回っている。

人のもつ、見たい・触りたい・感じたいというエネルギーってすごい、と改めて思う。半年前までは水に浮いていて、陸に出てきた後もあんなにか弱かったのに、今はなんだか、たくましい。

一つできることが増えると、もっとやりたいことも増えるようで、高さのある玩具箱の中身を取り出そうと必死にかぶりついて中をのぞいたり、ちゃぶ台の上のものをじーっと見つめたりしている。

日に日に身体も大きくなり力も強くなり、
遊び方もダイナミックになってきている。
"やりたい!"が増えたため、"できない!"も増えたからか、泣いたり笑ったりの変化も忙しくなった。
付き合う私も疲れてしまうこともあるし、一方でこの人と過ごすことに慣れてきてもいて、"いったい何を騒いでるのかね君は…。まったく…。"と思ってしまうこともあるけれど、この人はまだまだほんの小さな子ども。

子どもという言葉はどこか、親の所有物のような意味を含んで使われることも多い印象を受けていて、あまり好きになれず、一人の人間として尊重しようと意識しているけれど、

私は大人で、この人は子どもだからこそ、子どもの発達過程に目を向けつつ、
大人として適切な振る舞いや関わりを模索しつつ、内省しつつ、
改めて、この有難い一瞬一瞬を大切にしていきたいと思う。

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