1年

小さな人がお腹の外に出てきて、1年。

できれば月毎の記録は残しておきたいな、と思っていたけれど、2ヶ月が過ぎてしまった。

でも、11月22日は、小さな人がこの世界に来てくれた大切な日。おめでとう。



ここ2ヶ月は、階段をのぼるようになり、段差をおりるときには、くるっと後ろを向いて後ろ足で降りるようになり。両手にものを持ったまましゃがみ、ふと気がつくと立ってる、ということも増えた。

記憶が発達したのか、見えないものでも存在している、ということが分かるようになり、物を隠してもその場所を探すようになった。パートナーはよく、この人とかくれんぼをしていて、2人して楽しそうにしている。

言葉の意味も理解しているとわかることが増えた。

音楽に合わせて手を振ったり体をゆすったりするようになった。

やりたいことを中断させられたときには、"不満があります!"という顔をして、泣いたり大きな声をあげながら抗議してくるようになった。

行きたい場所や欲しいものを指さし、「うんぶ!」と言って主張もする。

食事は相変わらず豪快な日もあれば、綺麗に食べる日もあり、全然食べない日もあり。そんな中でも、スプーンを上手く使って食べていて驚かされることもちらほら。みかん、蓮根、お麩が好物でいつ何時でもあっという間につかんで食べる。今は器に入れて取り出す、という動作を熱心にやっていて、オリジナル料理を作っている。最近は、「米粉麺のりんごヨーグルト添え」「きゅうりとトマトのビーツスムージー漬け」「鯖チャーハンの水浸し マグカップ入り」など。みるからに、まずそう。でも本人は真剣そのものなので黙って見守っている。笑

外でも室内でも、新しい場所に着くとまずは私につかまったままじっくりと観察し、自分のタイミングで興味のあるものに向かって動き出す。行き慣れた公園や植物園などでは、私を置いてどこまでもはっていってしまうから笑ってしまう。



1年。毎日、毎分、毎秒、可愛くてたまらなかった。可愛いさが常にアップデートされていく。コミュニケーションが取りやすくなり、身の回りのお世話も楽になりつつある今は、ただただ、幸せだなあ、と噛み締める時間も多い。平日のど真ん中に2人してゴロゴロとくつろぎ、こちらを見て幸せそうな顔をしている小さな人を見ると、とけてしまいそうになる。

よく寝て、すっきり目覚めて、よく食べて、よく出して、よく動く。それだけできればもう十分と思いながら隣で過ごしてきて、その通り、健やかに育っていることがただただ有難い。



ところで「健やかである」ということは、病気ではないとか、障がいがないとか、弱っていないということを指すものではない。「自分自身が、身体も心も社会関係も満たされていると感じられる状態」をさすもの。
(Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity. 『WHO憲章前文』)

この人が自分で自分にオーケイを出して、満たされていると感じながら生きていけるよう、これからも見守っていきたいと思う。

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