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ふとした瞬間に感情移入。

昨日金曜ロードショーでコクリコ坂からがやっていた。
久々に見たけど、やっぱりジブリの作品の中では自分的に上位に入ってくる作品
かもしれないと思う。

私は現実に起こりそうなことを描いた作品が好きだ。ジブリで言えば、耳をすませば、おもひでぽろぽろ、平成狸合戦ぽんぽこ、風立ちぬ、、、あたりが好き。
コクリコ坂からもその一つだ。
昭和の雰囲気がノスタルジックで、時代の活気を感じる。海沿いの街の雰囲気も好きだし、コクリコ荘やカルチェタランの建物も良い。

でもやっぱり一番の見どころは俊と海(メル)のやりとりや徐々に親密になっていく経緯。見ていると、歯痒くて感情の動きが伝わってきて自分もドキドキしてしまう。
会話を交わした時にふと赤くなる頬や、目線。「恋をしている」んだな、ということを感じさせてくれる。
私が思うに、こういう繊細な心の動きを画面で表現できる監督は、きっと自分も高校時代に素敵な恋をしたのだろうと思う。

もし好きになった人が兄弟だったら…自分の気持ちを押し殺して今まで通り友達として接することができるだろうか??そんな答えが出なそうな問いを打ち消してくれるような、路面電車でのメルの告白が清々しくて、すごく満たされた気持ちになった。

メルがお母さんの胸の中で声を上げながら泣いたのはどんな気持ちだったのだろう。俊が実は兄弟ではなかったということがわかった安堵か。亡き父親の過去の話を聞いて大好きだった父親を思い出したのか。いつも家事を頑張り、兄弟の面倒も見ているしっかり者だから久々に母親に会えて緊張の糸が切れたのか。いろんな要素が詰まっていそうなメルの涙だった。

結果として2人は兄弟ではなかったわけだから、これからどんな風に関係が進展していくんだろう。大学生になっても社会に出るようになってもいつまでもお似合いで爽やかな2人であって欲しいと思う。

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