【OLエッセイ】#01_ドラマチックに雨に降られて、


今日は 給料日の金曜日。

何も予定はないけれど、金曜日は少し浮足立つ。

ちょっといつもよりお洒落して出社しよう!


と思っていたけど、どうせ何もないし。

結局、今日の戦闘服は、紺色無地のTシャツに薄色のデニム。

スティーブジョブズ風ファッションにほぼすっぴん。※28歳OL

(母よ、旦那よ、ごめんw)

でもそのお陰あってか、1週間ほどかかるだろうと見積もっていた作業が今日1日で終わった。

今日は頑張ったし、金曜日だし、定時なったし!


帰ろう!!


勢いよくオフィスを飛び出し、会社のバスに乗ろうと思ったら、なぜだか駅まで歩く気分になって、バス待ちの列からも飛び出して歩き始めた。

5分も歩かないうちに、

 。 。 。。。... ... ... \\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\

走り出したころにはもう遅い。

傘も会社に忘れてきてしまった。


そう。私は、28歳にもなって、土砂降りの雨に降られてしまった。

あまりにもドラマチックに雨に降られて、

少し気分がハイになってしまうほどだった。


傘もなく、

紺色のTシャツは黒に変わり、薄色のデニムは藍みが増す。

今流行りのウェットな髪形・・・とも、ごまかせないほど濡れた。


こんなにも雨に降られたのはいつぶりだろう。

中高生の頃はチャリ通だったからよく雨の中、帰っていた。

大人になると、出社する前にちゃんとニュース見るし

そしたら一日の天気だってわかるし

なんなら準備良くかばんには折り畳み傘をいれてる。


今日は、そんな大人な行為をすべてフル無視して、

私はドラマチックに雨に降られたのだった。



昔英語の授業で、土砂降りの雨を

Cats and Dogs ということを習った。

猫と犬がキャンキャンギャーギャー喧嘩するような騒がしい様

と習った気がするが、にしても、飛躍してないか?


(続)