俺の「どうしたらいいんだろう」の答え

どうしたらいいと思う?

どれほど決め難い選択だろうとも
決められるのは俺自身だけだ

俺以外は全て他人だとして
他人の意見で決めたとて
それに乗って実行するのは自分自身だ

プリンとシュークリーム、どっちがいいかな?
体調悪い、仕事休もうか行こうか、どうしようかなぁ
引っ越す場所、どこにしようか
黒のシャツにしようか、それとも白のシャツにしようか
薬物に手を出すか、出すまいか
人間やめちまうか、続けるか

安易に「こうしなよ!」と言ってくる他人には気をつけ給え
他人の決断に自らの身も心も人生も全て委ねるのはいいが
間違っても「俺が決めたんじゃない、本当は嫌だった」などと
後出しで言ってはならない、それは人生のルールだ

それは大前提としてだ

他人は俺の「どうしよう?」にさして興味はない
「どうしたか」にしか興味がない

他人は俺の「どうしよう?」に答えちゃくれない
俺の人生は俺のもので、彼らのものではないからだ

他人は俺に「こうしたら?」というかもしれない
しかしこの体を動かすのは俺自身だ

俺の「どうしよう?」には
俺が答えるしかないのだ
俺が決めるしかないのだ


そこでだ。

なぜ俺は「どうしよう?」と思うのか

俺の身近な人間は言っていた、
何かを迷い、何かを決めるとき、
自分がどうしたいかに正直に素直になるだけだと。
結局俺がどうしたいかなのだと。

自分のやりたいようにやるだけだと。

DV彼氏と付き合っていようが
当の本人がくらうグーパンの痛み以上に
彼氏と一緒にいたいのなら一緒にいるべきだ
天秤にかけた結果、一緒にいたい気持ちが勝ったのだから。

自分のやりたいことがわかっていれば迷わないはずだ。
迷おうともそう時間かからずに決まるはずだ。
やりたいようにやるだけだからだ。
やりたいことが見えていて、なりたい姿が見えているなら
それに近い方を選べばいいだけだからだ。

それはわかっている。

しかし、俺の「どうしよう?」は止まらない。

だからそれはなぜなのか。

俺の「どうしよう?」は
「俺はどうしたい?」ではないことに気付いてしまった。

俺は俺自身に「どうしよう?何がしたい?」と
問いかけているわけでないことがわかったからだ。

むしろ、俺は俺にとって一番都合のいい状態が
どんなものかはわかっていて、
俺は、
「どうしたらお前らは俺の理想の形になってくれる?」
と考えているのだ。

俺は俺自身が行動することなく
周囲の環境に変化を求めていたことに気付いた。

だから俺のやりたいことはなんなんだろうと考えていても答えは出ない。
俺にやりたい事などはなく、
人からやって欲しいことだけが明確にわかっていたからだ。

俺は俺自身の行動を選択できていないのではなく、
他人の心が俺に都合よく変わる方法を探していた。

ご存知の通り、他人の心は簡単には変わらない。
自分の都合よく捻じ曲げることなど酷く困難だ。
不可能と言っていい。
それをみんな知っているから
「他人を変えようと思うな、自分が変われ、その方が楽」
そういった類の言葉がこの世に溢れているわけで。
変える方法などないのだ。

だから、どうしたらいいのかわからない。

答えのない問いを、
あるいは他人に問うべき問いを、
自分自身の中で無意味に反芻し
考えているふりをしていた。

それが今の俺だ。

望まれる俺になるにはどうしたらいいか考えるべきで
望まれる俺になれるように動くべきだったが、
周りの人間はどうすれば俺を望むかを考えていた。
俺の成長や貢献以外に道はないというのに
俺は変わらず周りの人間の認知を歪ませて
欲しくもない俺を望むようになるにはどうしたらいいかと
邪な思考を巡らせていたのだ。

これでは結果はでまい。
俺のようなペーペーの一般人がそんなこと考えたって
有効な人身掌握術も持たず心理操作法も持たぬのだから
せいぜい泣きついて同情誘って
鬱陶しがられるのがオチだ

俺は今までそうやって
自分だけ変わらずに成長せずに
グダグダとクダまいて生きてきたわけだ

自分のやりたいことなど初めから見ちゃいなかった
周りの人間にどうして欲しいか
どうなって欲しいかどうすれば許されるか
それだけしか考えたことなかったんだ

そんなんだから当然俺のやりたいことは見えず
俺のやりたいことは叶わない

叶えるために動いていないからだ

俺は理想の俺を叶える機会を自分で捨ててきたのだ
自分自身と向き合うことなく他人に変化を求めてきた
答えのないことを考えることに時間を費やして
俺は人生のどれだけの時間を無駄にしてきたんだろう

俺のかっこいいと思うあいつらは
そんな無駄なことしてこなかった

他人を変えることなど眼中になく
自分のやりたいことのためにやりたいことを見逃さずに
やりたいことをやりたい形でやってきただけだ

圧倒的損失
圧倒的敗北
圧倒的劣等感

次元が違ったんだ

なぜ今頃気づいたんだろう
知らなければ泥水の中で濁りで周りを見ないまま死ねたかもしれない

死ぬなということか

もう他人に変化を求めるのはやめなければ
俺の望みを叶えるのは俺だけだと
俺の人生の岐路で、選択し、実行していくのは俺自身だと

染みつけていかなければ追いつけない

置いていかないでくれ

俺まだこれからだから
ここからだから

見ていてくれ

他の誰でもない。
俺への頼みだ。

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