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Tシャツの話 vol.2 ラグランスリーブとは

今回はTシャツの種類のひとつ、ラグランスリーブについてです!
「TシャツはTシャツじゃん!!」
って言うかもしれませがよく見ると色々種類があります。
ここ大事です!
デザインではなく種類です!!
と言うわけでさっそくやっていきます。

最初にこれを見てください。

引用 チャンピオンonline

こんな肩のデザイン見たことないですか?
これが【ラグランスリーブ】です。
スリーブ(sleeve)とは、衣服の袖を意味します。他にも箱や袋の意味もあるみたいですが服に関しての時は【袖】で大丈夫です。

最近のトレンドがビッグサイズな事もあり、良くお店でも見ることもあると思います。
たまに写真のように色の違う物をラグランスリーブって言う人いるんですが色ではなくこの肩の縫製がラグランスリーブです。

ちなみによく見るスリーブの作りはセットインスリーブです。

引用 グッドオンonline

この作りです。
きっと今着ているそのTシャツもセットインスリーブです。
肩から脇にかけてほぼ垂直に縫われているこのセットイン・スリーブは腕を下ろした状態の時に合わせて縫製していて、袖の部分がシワになりにくい作りになっています。

それではラグランスリーブですが、セットインスリーブは肩から縫製されていましたがこちらは生地の切り替えがネックから脇にかけて斜めに入っている事が特徴です。
こうする事で腕が上げやすく、動かしやすい事が特徴で、よくスポーツウェアに見られる形状です。

引用 リーガ専門店botiga BCN

こんな感じです。

他には体系を選ばないという事。
セットインスリーブだと肩の位置が決まっているので内に入るとか、肩が落ちるとかそんな事ありますよね?
でもラグランスリーブは肩の付け根がないので肩幅が広い人も、狭い人も気にせず着る事が出来ます。

このラグランスリーブ結構袖の色が違うデザインの物が多いんですけどその理由はスポーツウェアで好まれる仕様だったと言いましたが特に野球ではユニフォームにする事が多く、別名ベースボールシャツとも言われています。その当時色を変える事が多かったのか、今でも確かに多い気がします。
(写真普通野球でしょ!?)
(サッカー好きだから許して!)

さて、このラグランの名前の由来ですが。
【ラグラン男爵】というイギリスの軍人から取ったと言われています。
(サンドイッチ伯爵的なノリね!)
ラグラン男爵は1815年ワーテルローの戦いにて右腕を切断してしまいます。
その後英軍司令官としてクリミア戦争に行った際に自分の負傷の経験を生かし負傷兵が着脱しやすい服を考案した事が始まりと言われています。しかしここで考案されたのはコートみたいですね。
さらに面白いのがこのコートが後のトレンチコートの原型となり「THEトレンチコートブランド」の【アクアスキュータム】が製品化したと言う話です。
(アクアスキュータムの話はまたやりまーす。昔からあるブランドですね)

イギリスで考案されたという事で、イギリスファッションあるあるなんですが、結構【雨】ってキーワードが多く出てきます。イギリスはご存知の通り雨が多い国です。なのでセットインスリーブだと肩の縫目から雨が侵入してくるのでラグランスリーブの方が良かったって言う事も特徴のひとつですね。

こんな感じで環境も洋服を変化させる要因のひとつなのでまだまだ面白い話が沢山あります。

そんな所で今回はラグランスリーブでした。
また書きまーす!

#ファッション雑学 #ラグランスリーブ
#セットインスリーブ

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