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シャツのボタン 左右つけ方が違うのは何故?

今回はシャツのボタンのお話です。
この話しっかり歴史があって個人的には結構面白いです。

【Tシャツの歴史】

このTシャツの話もそうですがちゃーんと歴史があるんです。
これもねー、知らなくてもいいんですけど知ると結構納得しますよ。
そもそもボタンのつき方が違う事すら知らない人もいると思います。
何が違うか簡単言うとこんな感じ。

女性
正面右側にボタンホールがあり、左側にボタンが付いている

男性 
正面左側にボタンホールがあり、右側にボタンが付いている

引用 日本左利き協会


そうです、男性、女性で違うんですねー。
別に差別とかそーゆーのじゃないですよ。

いくつか諸説があるので何個か紹介します。
これが1番有名だと思いますが、昔の貴族の女性達は服を使用人に着させてもらう事が習慣で、その際にドレス等についたボタンもつけてもらっていたからっていう話ですね。
上流階級の人達しかボタン付きの洋服は着ていなく、そーゆー人達には使用人がいたんですね。
あとはつけるのがデザイン的に困難だったって言う理由もあるそうです。
そして男性は自分で服を着ることが多かったことと、人口の多くが右利きだったという理由から、着る側から見てボタンを右側に付ける方法が広がり、今もその名残でボタンのつけ方が逆だそうです。
ボタンをつけてあげる場合向かうと右側にボタンを付けると、着る側からするとボタンが左側になりますよね?
(あれ、伝わりました?笑)

ちなみに服にボタンをつけるようになったのは13世紀くらいのヨーロッパだそうです。
当初ボタンは装飾でボタンホールはなく、多い物だと30個以上付けられた洋服もあったそうです。身分の高い人達はそのボタンに金、銀、パール等の宝飾品をつけていたみたいです。
(これがデザイン的な理由の部分です。金、銀のデカイボタンつけにくいでしょー?)
そこから装飾のしやすさを求めてボタンホールが作られたっていう話ですね。
重なる部分とかあるじゃないですか?

引用 ナポレオンの絵画について解説

このナポレオンのジャケットみたいな感じですね。向かって左側は使わないから装飾です。実際使うのは向かって右側ですが生地が重なってますのでボタンホールを作って表にでるようにしています。
ナポレオンジャケットは特殊なのでここではボタンの位置は見なくていいです。

余談ですがコックコートもこうやって前身頃が重なっているんですが、それの原型がこのナポレオンジャケットと言われています。話がどんどんそれるので戻します。
これまた別で書きますので!
(自分でそらしてる!)

他の理由は軍服の懐(左側の内側)に入れた武器を右手で取り出しやすいように作られた為、男性衣服のボタンは右側という軍事理由説。
ミリタリー物ってすごい考えられて作られている物めちゃくちゃ多いんですよ!そしてここでも右利きの人が多い為作り。

次に昔の女性は乗馬する時に馬の左側に両足を垂らして横乗りするサイドサドルという乗り方をする人が多く体の右側が前方を向くため風が服に入り込み、はだけないようにボタンを左側につけたという乗馬説。
こっちは利き手ではなく状況ですね。
(馬横に乗るって確かに昔の映画で見たことある!)

色々な説がありますがどれも物作りをする上で用途をしっかり考えて作っています。
こうしたらこうなるからこっちがいいとか、ああしたらこうなるとか…
昔も今もその考えは全て同じだなと思います。
カッコいい物全部つけてもダサいじゃないですか?必要なものを必要なだけ。が1番です。
全部あって嬉しいのはラーメンくらいです…
(全部のせ頼みがち)

と言うわけで今回はシャツのボタンのつけかたのお話でしたー。
シャツの歴史もやりますか!
また書きまーす!

#シャツ #ボタン#ファッション雑学



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