Little Diamond 第3話
第3話 初戦!3-1
今朝は早起きして、すでに準備を整えて朝食をいただいていた。
「あーい!みんな~おっはよ~う!」
ユウトの間延びしたようなのんきな声が、2階から降りてきた。
緊張感のなさが、彼の持ち味だ。
今日は武術大会の予選、初日。
近隣の小さな町や村から見物客が訪れ、ククルの町はいつにない賑わいを見せていた。きっと今日はお店も昼間から忙しくなるだろう。
マスターも仕込みに余念がない。
私とユウトはもちろん、大会に参戦予定だ。
おかみさんがお店のテーブルを拭