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note#3. Why golf shoes? part.1

何でゴルフシューズなの?とよく聞かれます。自分でもなんでこうなったのかと時々思いますが、何と言っても"流れ"でしょう。流れに背かず、直観を信じて身を任せた結果であり、今は本当にこの道を選択ができて良かったって思っています。part.1では本革シューズとの運命の出会いについてお伝えします。

1. ワクワクしながらフロリダへ!世界ゴルフ見本市

2000年6月に渡米した私は、すぐにゴルフをスタートしました。南カリフォルニアは、ゴルフに最適な気候とバラエティ豊富なコースで、ゴルファーを魅了する絶好の場所です。私はゴルフのために、フリーウエイ数本のExit Endの町にわざわざアパートを借りていました。さっとコースに繰り出せる、そんなイメージでしょうか。

その後、ゴルフ雑誌の会社に勤めるようになって、毎年1月末にフロリダ州オーランドで行われるPGAマーチャンダイズショーに取材に行くようになりました。ジャパンゴルフフェアは、一般の方も入場可能ですが、PGAショーはゴルフ関係者のみ世界中から集まります。会場も広くブースもとても多いので、丸4日間かけて取材をしました。

私は主にゴルフ小物とアパレルを担当していました。小さい頃から洋服が好きで、ファッションを楽しんでいましたので、ゴルフの世界でもとても興味深く取材をしていました。

2. 当時履いていたゴルフシューズ

学生ビザで入国した私、カレッジと会社のインターンを経験して、日本に帰る予定でした。。。なので、学生の懐具合で買えるゴルフシューズといったら29ドルくらいのFootJoyだったと記憶しています。いわゆる、量販店で見る比較的お安めの合皮シューズしか知らなかったし、ゴルフシューズってそういうものなんだろうと思っていました。

ところが、とあるゴルフショップ(コスタメサ)で総本革シューズを発見したのです。なんとナイキ!珍しいですよね。高級感と上品さでそのクラシックシューズがどうしても欲しくなりました。お勤め品でなかなか買手がつかないから30ドルでいいよ!と店長が言って下さり、迷わずゲットしました。でもでもでも。。。足が痛くて痛くて数ホールでお手上げ。靴ズレできるし、硬くて本当歩きにくかった。。。1回履いて飾る始末です。

3. イタリア製シューズとの衝撃の出会い

それでも、総本革ゴルフシューズへの憧れは止まりませんでした。物事には「本質」がありますが、ゴルフシューズのそれはやっぱり総本革のクラシックタイプなんだろうと、漠然と思っていました。そんな矢先に、前途したPGAショーで衝撃的な出会いが。後に私の起業のきっかけとなるイタリア製ハンドメイドのゴルフシューズ、ウォルター・ジェヌインです。(以下、WG)

フォルムといい、色使いといい、上品で高級感満載。すぐに取材を試みました。聞けばオフィスが南カリフォルニアということで、ショーから戻るとすぐに、WGオフィスへ出かけました。当時、1足あたり400~500ドルしたと思います。30ドル前後の私にとって、手の届かない憧れのアイテムでした。

4. 元祖ゴルフシューズを知る

ここ数年以内にゴルフを始めた方の中には、総本革のゴルフシューズを知らない方も多くいらっしゃるようです。WGシューズを見て、こんなシューズあるんだ!?とおっしゃる方もいて、イヤイヤ元祖ゴルフシューズはこうだったんだよ、と説明するくらいです。

アメリカでゴルフが盛んになり、時代と共にゴルフ用品がとても合理的になっていきました。シューズも然りです。古き良き伝統や本来の形は現代ゴルファーにも知っていてもらいたい、そんな思いから私はクラシックスタイルのデザインにこだわっています。

part2では、本革シューズのメリット・デメリット、新商品開発のことをお伝えします。


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