見出し画像

キアリ奇形とわかるまで③

MRI検査の結果

本来ならば、整形外科に行って結果を聞くはずだったのだが、どうしても予定が合わない。

「たぶんそんな重大な病気じゃないし、少し日にちを先にしてもらおう。」

こんな呑気なことを考えていました。

というのも実は当時、私の友人(Bとします)とこのような話をしていたからでした。


Bさんも私と同じように、左手の痺れ、だるさを感じ、整形外科を受診しました。

X線とMRI画像を撮影した結果、胸郭出口症候群と診断されました。

胸郭出口症候群というのは、腕の神経や動脈が、肋骨と鎖骨の狭い隙間で圧迫されることによって生じる疾患です。

このため、リハビリを続けていると話していました。



「私も胸郭出口症候群なんだろうな。リハビリしなきゃな。」

自分で勝手にこのように診断していました。


整形外科の先生から電話がきたのは、すぐのことでした。

まず初めに症状はどのような感じか聞かれました。電話上でしたが、ただならぬ雰囲気を感じました。

「実は、すぐにお話しておきたいことがあります。Ayaさんの脊髄腫瘍の疑いがあります。」

え、腫瘍?
しかも脊髄? 

場所はちょうど6番目の頚椎の位置。
頭が真っ白になりました。

実はこの時、春休み真っ只中。
楽しい気分が一転、どん底に突き落とされました。

つづく




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?