小泉綾子

◆第60回文藝賞『無敵の夜の犬』◆第8回林芙美子文学賞佳作受賞「あの子なら死んだよ」◆花椿「今月の詩」♦任侠映画灯台絨毯が好き。夜中にケーキを焼く

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    小泉綾子が毎週土曜日の朝、 個人的な短いエッセイや書評、映画評、 日常のゴシップや妄想や発見をつめ込んだニュースレターを、 あなたの受信ボックスにお届けします。 混沌とした世界で離ればなれになった私たちの心が、 より深く繋がれるように努めます。

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    ※ステッカー付※ 小説 TRIPPER (トリッパー) 2022年 春号 [雑誌] (週刊朝日別冊)

    「小説 TRIPPER (トリッパー) 2022年 春号 [雑誌] (週刊朝日別冊)」+あの子ステッカー付です。 Sticker format: 130㎜×40㎜ ステッカーは実物と異なる場合があります。 2022年3月17日以降、書店で購入し順次発送します。 ※送料370円(レターパックライト)
    1,320円
    THE FLAMING BOOKS
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    あの子ステッカー

    小説 TRIPPER (トリッパー) 2022年 春号 [雑誌] (週刊朝日別冊)掲載、林芙美子文学賞佳作受賞「あの子なら死んだよ」ステッカーです。 Format: 130㎜×40㎜ 写真は実物と異なる場合があります。 2022年3月17日より順次発送です。
    350円
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    LOVE is ЯK

    Price:700yen Release: 8.7.2021 Volume: 12 pages Format: 148×210mm 90年代~2000年初頭の河村隆一(ex.LUNA SEA)の偉大さを 再確認するために制作したファンジン。 "まさにルーツ・オブ・ZINE " by 加藤 淳也(PARK GALLERY) ※ステッカー、歌詞テプラ付 A fanzine made to deeper understanding of 90's-early 2000's Ryuichi Kawamura (ex. LUNA SEA).
    770円
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#105 清繭子について私だけが知っていること

おはようございます! 土曜の朝の◎小泉週報です。 映画美学校に行きたいんだけど、どうだった? と、若い人に訊かれることが時々ある。 入学金50万円も払ったのに何にもならなかったよ。(あの頃の50万円は、全財産以上だった) 私は映画美学校にさえいけば、そこから「天国への階段」みたいな薄ピンク色の光に包まれた一本道が続いて、まっすぐ歩けばいつか映画監督になれるものだと本気で信じていたけど、映画美学校は卒業と同時にポイっと放り出されてそれで終わり。 楽しかったけど、何にもならなか

    • #101 🍼選択のための死🍼

      午前2時の授乳室は深夜の高速バスのターミナルみたいに孤独で、そこにいる全員が同じチューリップ柄のパジャマを着て黄色いライトの下でおっぱいをあげたこと。 母乳をあげるという人間社会から切り離された動物的な行為。 それは惨めで屈辱的で、だけど「それがどうした」というあっけらかんとした強い気持ちを静かに感じていた。そこは社会とは無関係の部屋だった。 寝不足でぎこちなく小さな声で赤ちゃんに話しかけた午前3時の記憶。 出産の苦しみは人それぞれでそこにはあまりにも不公平な差があり、肉

      • 無敵の犬の夜🐶発売

        『無敵の犬の夜』が発売になりました。 本を出版するというのはとても大変なことで、たくさんの人に支えてもらって力を借りて、やっとできることだと知りました。 映画も音楽もアートも、世界中の「売り物」はすべてそうなんだろうけど、 ただの私の頭の中で生まれたはかない作品が、プロの手を渡り、より大きく美しく強くなって世の中に出現すること、それを自分が実際に経験できたことが本当に嬉しいです。 みなさま、『無敵の犬の夜』をどうぞよろしくお願いいたします🐶 SNSでの感想もありがとうご

        • 第60回文藝賞を受賞しました

          文藝冬季号に第60回文藝賞受賞作『🐶無敵の犬の夜🐶』が掲載されました。 読んでいただけたら嬉しいです。 感想はSNSで「#無敵の犬」を付けてぜひつぶやいてください。 町田康さんとの熱海での対談も載っています。 そして11月にはついに単行本が発売されます。 こちらもぜひチェックしてください。 また10月10日火曜日の20時~、Xのスペースで文藝編集部の皆さんとトーク予定です。 Park Galleryで開催中のZINE PRIVATE COLLECTIONも残りわずかです

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          #008💎ダイナ―について私が知っていること

          (この記事は、2022.01.29に配信した無料版ニュースレターを公開しています) 💎ダイナ―について私が知っていること💎映画に出てくるダイナーに憧れる。 不愛想にコーヒーを注いでくれる高齢ウエイターの水色の制服(派手なネイルをしている) カウンターのプラケースに入ったシュガードーナツ、ベーコン(カリカリ)とスクランブルエッグ(黄色すぎる)が添えられた朝食セット……。 そこで事件は起きない、ただ、始まりの予感がする。 ダイナーのシーンを観ていると、自分が100%日本人と

          #008💎ダイナ―について私が知っていること

          #027 🦄Olivia Rodrigo"brutal"は私たちの気持ち -混沌は10代だけのもの?-

          (この記事は2022年6月11日に配信した無料版ニュースレターを公開しています) おはようございます! 土曜日の朝の◎小泉週報です! 「あの子なら死んだよ」を書いたあとで、いろんな人から「なぜ17歳を主人公にしたの?」と(時に失笑気味に)何度も聞かれ、そのたびに言葉に詰まりました。 これは私の半生でもあるし、現在進行形の感情でもあるということをうまく説明できなかったからです。 ランダムに流していたspotifyからOlivia Rodrigoのbrutalが聞こえた時、

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          #030 🍋2022年夏の“することリスト”

          (この記事は2022年7月2日に配信した無料版ニュースレターを公開しています) おはようございます! 土曜の朝の◎小泉週報、記念すべき30通目のニュースレターです。 🍋2022年夏の”することリスト”🍋ホラー映画に出てくるような湖畔の山小屋に泊まり、木が揺れる音を聴く。 youtubeのウクレレ講座で「サヨナラcolor」を練習し、家族とあまり親しくない親戚の前で披露する。 庭で、スイカとメロンとガリガリ君ソーダを交互に食べ続ける。 近所の盆踊りに行き屋台で何も買わ

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          林芙美子文学賞 佳作受賞しました

          第8回林芙美子文学賞の佳作を受賞しました。 上記リンクから、受賞の言葉と受賞作「あの子なら死んだよ」の冒頭が読めます。 六本木ヒルズのZARAのシーンです。 また、今朝の読売新聞北九州版、京築版に記事が載るそうです。 よろしくお願いします。

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          ◎小泉週報(ニュースレター)始めます

          「◎小泉週報」とは 小泉綾子が土曜日の朝、 個人的な短いエッセイや書評映画評、 日常のゴシップや妄想や発見をつめ込んだニュースレターを、 あなたの受信ボックスに直接お届けします。 混沌とした世界で離ればなれになった私たちの心が、 より深く繋がれるように努めます。 こんな方におすすめ・ネット上の親友を探している方 ・日々に退屈し、言葉にできない感情にもやもやしている方 ・自由な文章を愛する方(テンプレ記事や釣りタイトルに飽きた方も含みます) ・小泉綾子の友人・熱烈ファン ・

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          私たちこんなに違うから

          【LOVE is ЯK】 Price: 700 JPY Release: 8.7.2021 Volume: 12 pages Format: 148×210mm ♦ ( PARK GALLERYさんで8/4~8/29まで開催の collective2021 with covid-19で、展示・販売しています) 私たちこんなに違うから。 あなたが素晴らしい映画を観たり、 Ubereatsで恋人と 最先端のおしゃれな寿司をオーダーし合ったり、 仕事で高い評価を得ながら、

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          グルテンフリー/加速する欲望

          自粛期間中は結構太ってしまい、いろんなダイエットを実践した。 (ファスティング、金曜断食、パーソナルトレーナーと契約、筋トレ) 微々たる効果はあったものの、それ以上のところまではいかずにリバウンドを繰り返し、「もう二度と部屋から出られない」と泣きながら暮らしていた。 だけど私はあきらめなかった。 で、いま結構いいなと思い続いているのが、グルテンフリーの生活で、 それまでは、シフォンケーキを焼いてその日に全部ひとりで食べたり、 マフィンを毎日1個×数週間食べ続けたりしていた

          グルテンフリー/加速する欲望

          magazine ⅱ

          mixi発行のmagazineⅱ創刊号に寄稿しています。 そうそうたるメンツ(私の隣のページは、「少女邂逅」の枝優花監督!)で構成された令和史上最も豪華なフリーペーパーです。 私は、松方弘樹について、すなわち愛について書き、 「ときめきと冷静のあいだ」という素敵なタイトルをつけてもらいました。 もう松方弘樹について思い残すことがないくらい、力強くのびのびと書かせてもらいました。 magazineⅱ、charaさん親子のキャンプの話とか、野田洋次郎さんとお父様の話とかプライ

          ののちゃんのこと

          GINZAのぬいぐるみコーナーに、 私のぬいぐるみ、ののちゃんが載っています。 おばあちゃんがよく着ていたワンピース、自分で襟の部分を令和風にアレンジしようと思ってハサミでザクザク切ったら大失敗して(当たり前や)半泣きで近所のお直しの店に持っていったら、 「あんた、なんてことしたの!こんなになってちゃ私の腕以前に、修復不可に決まってるでしょうが」って怒られてしまい、 「この状態からハンカチに作り直すにも、1万円はかかるね」と高圧的に言われる始末。 正直に告白するが、その時

          ののちゃんのこと

          3月の今月の詩

          資生堂花椿3月の今月の詩に選出されました。 選評は穂村弘先生です。 よろしくお願いします。 一時期永田町に通っていて、毎日デモ隊を見ました。 怒っているようだけど、内容が耳に入ってこない。 太鼓の音だけがリズムが良く響いて、眠くなる。 そういう作戦かもしれない。 私が子供のころ、議員会館にはプールがあった。 コンクリートがギザギザで水深2メートルくらいの、汚いプール。 夏休みの小学生の耳に、デモの声は聞こえていたのだろうか。 いろんな人に聞いてみたけど、プールのことは誰

          3月の今月の詩

          春はいかれる

          ダサいからこっそり聴くJ-POP、spotifyが見逃すわけもなく、「discover weekly」がJ-POPに染まる。 「え?椎名林檎、そんなの私が聴くわけなくな~い?」って誰に向かって言ってんのかな。 ダサいのは私そのものじゃん。 仕事で、書いた文章を後から読み返したら、突飛なところあって泣いた。 でももう送っちゃったし、書き直しできない。ひやひやする。 いいと思っても後から絶対にミスは発覚する。しかも恐ろしいほどに、でかいミス。 子供のころから、いつも詰めが甘

          春はいかれる

          2月は憤怒の刻

          気分が滅入る、好奇心まるだしで詮索してくる人。 コンペの進捗状況を嗅ぎまわる人、私が病院に行ったと知るや否や、「明けましておめでとう、何の病気?」と聞いてくる人(前半の"明けましておめでとう"にさえ殺気立つ)、自分では面白いと思っているつもりの、萎えるコメントしてくる人(そういう人は絶対に男性なのです。なぜかな?)、「コラボしませんか」と気軽に言ってくる人(え、お前誰?1人でやれよ笑)、全員、全員さようなら。 退屈な人生を送るあなたの好奇心を満たすことで、私に何のメリット

          2月は憤怒の刻