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ゲストハウスやってみたいよね〜

こんにちは、高野です。

先日、「ゲストハウスのオーナーになりませんか?!」というお話が唐突に突然舞い込んできました。
時期やら他の活動の兼ね合いで他の方にお願いすることになったのですが、

そういえば、
iCAREインターン前の面接で某CEOに
「医学部とか親とかバックグラウンド全部捨て去ったら君は何をしたいわけ?」と聞かれ
面食らいながらも
「異国の地でゲストハウスを運営したいです」と答え(そして先方も面食らった顔になった)たことをふと思い出しました。

そういえばなんでそんなこと言ったんだっけなー、なんでゲストハウス推しなのかなーを考えたのでその思考の記録です。


そもそもゲストハウスとはなんぞ

wikipedia先生に聞いてみました。

ゲストハウス(guesthouse, guest house)とは、訪問者のための宿泊施設、母屋とは別に用意された建物。国賓などを迎え入れる設備は迎賓館(The Guesthouse)と呼ばれる。
安価な簡易宿泊施設。簡易宿所、B&Bの類。


概念に迎賓館まで含まれていたことに大分びっくりですが、要は「簡易宿泊施設」です。


私は
・一人旅のとき
・ 終電を逃したとき
・次の日早すぎて前泊したいとき
などに使用しています。
行ったことあるのは国内外で15箇所くらいのはず(意外と行ってない)。

ゲストハウスの魅力①シンプルに旅的要素

多少のスリルを許容できる方なら、ゲストハウスは宿泊先としてかなりおすすめです。推し理由を3つに絞りました。

①安い
部屋やトイレが共用だったり、アメニティが存在しない分、1泊あたりの料金は一般的なホテルや旅館よりかなり安いです。ヨーロッパでも2000円以下で泊まれるところもありました。
鍵付きロッカーやドライヤーを使う度にお金がかかるところもあるので、いかに普段使っているものを削り落とせるか、というサバイバルな気分も味わええます。(たぶん)

ちなみにサバイバル度合いはbooking.comagodaの口コミでチェックしています。日本や韓国の方の口コミを見ると、普段の自分の生活と、ゲストハウスのサバイバルレベルを比較しやすい気がしています。

②肝が座る、生活水準を下げられる
ゲストハウスは「危ない」です。変な奴が同じ部屋かもしれないし、下手したら運営側が勝手に宿泊者の荷物を漁っているかもしれません。(最近は口コミサイトが充実なのでそんなトンデモ宿に泊まることはないかもしれません。が、ゲストハウスは多くの場合、全ての人に開かれているため、料金や社会的ステータスによるフィルタリングが発生せず、宿泊者におかしい人がいてもなんら不思議はありません。)


…まあその短所の裏返しというか苦し紛れの切り返しとして
「やばい人・場所を判別する力がつく」
「硬いベッドでも寝られるようになる」
「脱衣所がないシャワールームで服を濡らさずにシャワーを浴びられるようになる」
などなど、いつか役に立つかもしれないスキルが身につきます。肝が据わります。「まあシャワー浴びられるだけいいか」という感じで生活水準を下げられるようになったりします。


私は死ぬまでに世界の隅々に行きたいので、「だんだん自分を慣らして最終的には結構ワイルドな環境でもイキイキ活動できるようにする」という目標があります。なので、肝を積極的に据わらせていきたく、この2つめの魅力はかなり重要です。ナスDとかにかなり憧れている系女子です。
でも人類みんながナスDになる必要はないので、なりたい人だけにアピールできるメリットだなとは思っています。

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③長期滞在してる主みたいなやつがその辺のガイドブックより全然有用なことを教えてくれる
大きい予備校校舎の休憩室にいつもいる人(わかる人にはわかる)…あの人みたいな人がいるゲストハウスも多いです。運営と宿泊者の中間のような。なぜ旅を始めたかも忘れてしまったような人がたまにいます。


そういう人はだいたい暇で周辺を一通り歩き回っているので
・あのチケットはここで買うのが一番安い!
・この界隈で一番遅くまで空いているクラブは…
・夜遅いとバスないからそこに行くならあっちのゲストハウス泊まったほうがいいよ
・あの辺りは本当に危険だから夜に行きたいなら俺を連れて行け
という感じで色々と教えてくれます。


女子向けのガイドブックはお綺麗でお高めなスポットしか載っていなかったりするので、地元っぽさが強いスポットに潜入したい人にはかなりおすすめです。
主の見分け方は「雰囲気」としか言えませんが、「え、ここあなたの家じゃないよね?」くらいの安らぎとテンションの低さを頼りにすればだいたい見つけられます。「彼女と一緒に旅に来たけどけんかして先に帰っちゃったんだ…だから僕はここで一人…」みたいな嘘か本当か怪しい話を聞くのもまた一興!(たぶん)


ゲストハウスの魅力②デトックス的要素


「安いかもしれないけど、汚そうで危なそうだけど何がいいんですか、親は心配しないんですか」と良く聞かれます。それについてはおっしゃる通りで何も言い返せないので、違う角度で魅力をお伝えすることにトライ。

私が思うゲストハウスのいちばんの魅力は「全員どうでもいい他人である」がゆえに「自分を飾る必要がゼロ」なことです。多くの人がもう一生会わないので、今後の利害が生じません。
ゆえに、普段言いまくっている社交辞令もごますりいらないし、普段人に言ったことのない本音もぽろっと登場したりします。

「日々充実してる感じださなきゃ、夢を語らなきゃ」
「話しかけてもらったらちゃんと嬉々として返さなきゃ」
「英語話せるってアピールしなきゃ」
などを考える必要はありません。むしろ私は日常で上記のようなことを意識しながら自分を大きく見せようと生きていることに気づきましたw

世界中からお金ない旅人が集っている構図を想像すると、英語でジョークや将来の夢の話等が飛び交っている感じがしますが、意外とみんな不干渉でちょうどよく冷たいです。

お互いに「まあ今は気持ちに余裕あるし話してみっか、暇だし」の気分になるとおしゃべりします。

前提をシェアしていない関係性でのおしゃべりは結構自分を見つめる契機になるのでオヌヌメです。
「こんなことを意外と大事にしてたんだ〜」
「あ、なんの制約もなかったらこんなエピソードを話したくなるんだ」
「(質問されて)そういえばその視点なかったけどなんでなかったんだろう!」
などと思う、修行やデトックスに近い体験ができる気がします。
理想としては半年か1年に一回くらいこうした内省の機会を持てるといいよなあと思っています。そういう働き方を作りたい。

ところでなんで私はゲストハウスしたいのか


某CEOに「君は何をしたいんだ」を聞かれたときに反射的に「ゲストハウスをやりたい!」と言いましたが、
観光やらコミュニティづくりの勉強をしているわけではないので、
自分でもずっと「なんでやりたいんだろうな〜」と思っていました。

色々と要因はありますが、
1. 自分が肩肘張っている→楽になった、の経験があるからそんな場所を作ってみたい
2. 個人とのコミュニケーションも好きだけど、集団・組織のインタラクション・方向性づくりに興味があるから
3. 常に新しい人に会うのが好きだから、動かずしていろんな人舞い込んできたら嬉しい 
というあたりに集約される気がします。

「私も救われたので!!!」というpay it forward的な感覚よりは「自分が作った場所で壮大な実験ができそう」「ハードル低く面白そうな人たちに会える」という己の快楽が強めな結果になりました。

まとめ


色々考えた結果、テキトーに言い出した割に結構本気で興味がありそうなので、時期は未定ですが人生のどこかでやる!と改めて思いました。


今は「企業」という同じミッションを持った人々、同じ方向に向かって行こうとする人の組織に興味があり、その道のプロになろうとしています。
でも、「なんとなく偶然そこに集まった人たち」という集団にも通用する理論なり何かを見出したりこねくり回すのも興味ありまくりです。そこで何か面白いこと提供できたら最高だな〜


ゲストハウスをやってみるに当たって不安なことがあるとすれば、「一つの場所に長く住めない(飽きる)」「家事が壊滅的にできない」なので、好きな街探しと家事やってくれる人探しを頑張って生きて行く!所存です。

ゲストハウスの魅力→個人的な思い入れ→今後の展望
とテーマがぶれぶれなnoteでしたがここまでお付き合いいただきありがとうございました。

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