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固有の場所をもたないアートギャラリー ayatsumugi

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2021年6月設立。場所を持たないアートギャラリーayatsumugiができるまでと、展覧会をつくり、作品を販売する現在をお伝えします。 https://www.ayatsum…
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固有の場所を持たない、ポップアップの現代アートギャラリーをはじめて

友川綾子 みなさんこんにちは! gallery ayatsumugiディレクターの友川です。ayatsumugiは202…

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アートプロジェクトの発信拠点との出会い

ギャラリーを辞めて次のキャリアを考えなければならなくなった時、自分がいかに環境に甘えて、…

友川綾子
4か月前
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ギャラリーを辞めてこの先どうする? 迷走期

通っていた通信制大学の卒業時期が明確になってきた頃、ギャラリーを辞めました。ですが、次に…

友川綾子
8か月前
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アーティスト発掘プロジェクト

ギャラリーヤマネ時代のもう一つの貴重な体験を挙げると、社の若手社員4名で、新人アーティス…

友川綾子
8か月前
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見習いギャラリスト、世界的オークションに現地参加する

銀座の洋画商ギャラリーヤマネに勤めていた頃にさせていただいた数々の貴重な体験は、今でも私…

友川綾子
11か月前
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仕事ができるギャラリストってどんな人?

こんにちは。gallary ayatsumugiの友川です。いま私は固有の場所を持たずにギャラリーを経営し…

友川綾子
11か月前
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銀座の洋画商で働きはじめる

京都芸術大学の通信で芸術学を学びながら、私はひょんなきっかけで銀座にあるギャラリーヤマネという洋画商に務めることになりました。いわゆる敷居が高い画廊です。 敷居が高いのにもわけがある 画廊(ギャラリー)には、プライマリー(一次流通を担う)と、セカンダリー(二次流通を担う)の2種があることはご存知ですか? 本屋さんで例えると、新刊本を扱う書店か、古書を扱う古書店かという感じでしょうか。 私が務めたのは銀座にある主に洋画を扱うセカンダリー画廊です。これも本屋さんに例えると、

デッサンは視覚認知力の筋トレ。よりよく絵を観るためには、描いてみればいい

京都芸術大学では、卒業単位の必須要件ではない制作系の講義もいくつか受講しました。なかでも…

友川綾子
1年前
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視覚と感覚を言葉にする芸術学の世界

思い出すほどに充実していた京都芸術大学での学び。レポートの提出のみならず、通信学部にはス…

友川綾子
1年前
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アートの世界で生きるために、通信制大学に入学した

Bunkamura Galleryに勤めて、アート業界で生きていきたいと思うようになりました。人に魅力を…

友川綾子
1年前
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ギャラリスト修行での失敗談

最初に務めたギャラリーBunkamura Galleryには、スタッフが10名ほどおり、毎回誰かとペアにな…

友川綾子
1年前
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作品が売れることと、美術史のなかで評価を勝ち取ることの非対称さ

作品を破損したらマグロ漁船で出稼ぎしてこいBunkamura Gallery の上司はなかなか癖の強い方…

友川綾子
1年前
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Bunkamura Galleryでアートが売買されることの不思議さを考えた

私自身のキャリアの紹介も兼ねて、なぜいまこのような「固有の場所をもたない」ギャラリーとし…

友川綾子
1年前
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パリからはじまる、gallery ayatsumugiができるまで

まずちょっと長くなりますが、私自身のキャリアの紹介も兼ねて、なぜいまこのような「固有の場所をもたない」ギャラリーとして活動を始めるに至ったかをお伝えしていきます。 都市のカルチャーに心惹かれた大学時代大学時代は社会学を学んでいました。 専門はスターバックスが有名にした「サードプレイス」。都市の第3空間論で卒業論文を書きました。 家庭が第1空間、職場が第2空間、それ以外の居場所に相当する空間が「第3の空間」というわけです。文化の薫りのする心地よい都市空間に関心がありました