6.癒しと森との関係性
少し前に、脳内仕組みを絵にしてみたら、脳が樹の枝葉で、脳神経が樹の幹と根に見えるという記事を書いたのだけれど、やはり人の癒しと森(樹)というのは深い関係性があるんだなぁ〜と、ある本を読んで感じています。
ある本とは、志村季世恵さんの『いのちのバトン』。
志村季世恵さんは、ダイアローグ・イン・ザ・ダークの主催者であり、バースセラピストをされています。
バースセラピストというのは、人の死や誕生に寄り添うカウンセリングで、季世恵さんの造語だそうですが、旦那さんと『癒しの森』を開設される前にある夢を見たそうです。
それは3人目のお子さんを宿し、予定日が3日後に迫った日のこと。
以下『いのちのバトン』より抜粋。
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突然白ひげを長くはやしたおじいさんが登場し、私を薬局の奥の調剤室に連れていきます。そして、
「病の時に必要なものは何か?」
と尋ねます。
調剤室にはいるけれど、「薬」と答えるのは違う気がして私は黙っていました。
すると、おじいさんは、
「ほとんどの人はこの部屋に置いてあるような医薬品だと思っている。しかし本来の癒しは・・・」
と言うと、なぜだか場面が転換し、調剤室は幻想的な森に変わります。静寂で美しい森。霞がうっすらとかかり、よく見るときれいな湧き水もあります。
「これはおまえの中に存在する森だ。誰もがこの世に生まれる時、このような森を持つ。もうすぐ生まれるそのお腹の子も同様だ。しかしこの森は見えるものでも記憶に残るものではない」
わたしはその森をひたすら見つめていました。
「ほんとうに苦しむ人の役に立ちたいと思うなら、このことを忘れないでおくことだ。たとえ、死に関わる病にあったとしても、この森が取り戻せたなら、その者は本物の豊かさを知ることができる」
居眠りから覚めたものの、私は妙にリアルなその感覚をどう処理したものかと考えました。
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人の内側に森が存在する。
わたしたちが心を休めたいときに森などの自然に触れたくなるのもまた、自分自身(自分自神)と触れ合いたいからであり、そして人の脳もまるで1本の樹のように存在している。
それを夢として見て、実際に癒しを行っている人がいるということが、本当に素晴らしいと想うし、やはり人の命というのも『大自然』の一部なんだなぁ〜っていう想いが改めて強くなりました。
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