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人生をかけてやりたいことに向き合う、ということ #DevReljp

こんにちは。職業「戸倉彩」です。
2020年は、新型コロナウィルス感染症の拡大により、仕事でもプライベートでも大きな変化がありました。今回は、自分が生涯を通じて実現したいことをやり遂げるために必要だと考えている「DevRelと自分」との関係について綴ってみたいと思います。

1. なぜDevRelを推進しているのか

ちょうど約1年前に出版した「DevRel エンジニアフレンドリーになるための3C」(翔泳社)書籍の中で、DevRelに対する想いや願いについても書かせていただきました。

Developer Relations(以下、DevRel。開発者向け共創マーケティング)という考え方や手法を世の中に浸透させ、実行していくことは、「企業」「開発者」が新たな共創を体験し、自分たちが本当に求めている世界を、自分たちの手で現実に変えていく可能性を広げることに繋がります。

私自身は、DevRelという言葉に出会う前の2000年代からシステムエンジニア、マーケティング、テクニカルエバンジェリストなどロールを変えながらも、技術をあらゆる角度や手法で啓蒙する業務に携わってきました。現在、デベロッパーアドボケイトというエンジニア職に従事し、技術者の方々と共に、世の中の課題を技術で解決できることを目指し、技術啓蒙や技術支援を専門に活動しています。

これまでにDevRelの活動を通じて数多くのデベロッパージャーニーのストーリーや、自分では考えもつかなかったようなイノベーションが生まれる瞬間に立ち会ってきました。毎回、活動を通じて出会える感動と技術の秘める大きな可能性を感じながら、デベロッパーアドボケイトは私にとって天職だと感じている今日この頃です。

2. 仕事を選ぶか?プライベートを選ぶか?

何事においても、誰にも迷惑をかけないようにやりたい事をする。これができるのがベストだと考えていますが、現実はそうはいかないことも少なくありません。とくに、DevRelを推進する上で、エンジニア系のコミュニティが活発する土日や、グローバルに活動範囲を広げると深夜に稼働することになるため、決まったルーティンを定めるのが難しかったりします。そして、エンジニア特有の仕事とプライベートの境界線をきっちり分けることが難しい部分も含まれていたりもします。

同時に、仕事でもプライベートでも容赦無くイレギュラー対応が入ってくることも多々あります。これまでに、私が経験した例でお話すると、休日にシステム障害発生による緊急対応に追われたり、子育て中のため登壇直前に子どもが怪我をしたお知らせが入ってきたり、想定外のタイミングで自分自身も体調不良に見舞われ、対応の選択を迫られたことも何度かあります。優先順位づけを行うことで、効率的な進め方や解決を目指していますが、今年は例年にも増して判断が難しいなと感じたシチュエーションがいくつもありました。

私の場合、本当に万が一、「仕事か」「プライベートか」の究極の判断が必要な場合はどうするべきかについて、あらかじめ家族と相談をして決めてあります。幸いなことに、いざという時は子どもを託すことができる家族に心身共に支えられながら、やりたいことに専念すべきタイミングで、専念すべきことを優先できるような体制を敷いています。(もちろん今年は状況を見ながらケースバイケースで臨機応変に対応していました。健康第一!無茶は禁物で。)もともと人に何かを依存することを避けたい傾向が強い私にとって、葛藤がなかったわけではありません。心のどこかで依存すること=悪いことのように感じていたようにも思います。

しかしながら、一歩引いて考えてみた時、もともと人間は何かしらに依存し合って生きており、依存すること自体は悪いことではなく、バランスを取ることによって自分を形成し、維持することが可能になるということに気づきました。自分が生き生きしていることや、世の中にインパクトを出す活動を応援する家族や仲間がいることは、大きなモチベーションの一つにもなっています。

3. 他人に否定されても前を向いて歩き続ける力

物事を遂行する上で、肯定否定両方と向き合うことはよくあります。DevRelに関しても人によって捉え方が異なるため、すべての方が肯定的というわけではないかもしれません。また、時としてこちらの状況をすべてオープンに共有し、理解してもらうことは叶わないこともあります。

そんな時は、自分の感情に自分が足元をすくわれてしまうことのないように、うまく対処することが求められます。今年は、「ニューノーマル」という単語がユーキャン新語・流行語2020にノミネートされたように、新しい生活様式と共に、自分たち自身も生き生きと毎日を過ごすための工夫が必要になってきました。これまでに増して、これからの人生においては「自分の感情」「自分の生活スタイル」「自分の働き方」に、責任を持って判断や選択することが大切になったことを学びました。

DevRelに関しては、今年もDevRel Meetup in Tokyoのコミュニティ仲間や、SNSを通じて繋がっていただいている皆さまの応援メッセージや温かい一言にたくさん助けられました。本当に今年も一年間ありがとうございました。

まとめ

このnoteを書きながら、これまで私は、自分の中で大きな熱量を持って仕事に夢中になってきたことで、気づいたら大きな病気もすることなく、何とか乗り越えながら、やるべきこと、やりたいことを継続することができたのではないかと振り返っています。一方で、今年直面したコロナ危機に加えて、自然災害や家族の事情などにより、タイミングによっては思うように物事は進まない状況の陥る可能性があることも理解しておかなければいけない時代に生きていることを胸に刻みました。

その上で改めて、自分のビジョンに向かって、仕事の経験を自分らしく重ねることで自分だけでなく、次世代の技術者にとっても新たな体験の場や世界が広がるのであれば、引き続きこの人生をかけてやりたいことに真摯に向き合いたいと確信しました。

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