出産後入院中の話②

出産から1日後

朝起きた時に体がだるくて不思議に思いましたがその原因がおっぱいがぱんぱんに張ってることだと気付きました。

どうしようと思っていたら助産師さんが朝の検診に来たので見てもらいました。

「昨日頑張って吸わせたから母乳いっぱい作られたんですね!」といってマッサージをしてくれました。

マッサージも痛いのですが母乳が出る穴がまだ1つしか開通してなかったのでそれを開通させるための乳頭のマッサージがかなり痛かったです。

「今日から授乳後に搾乳しましょうね!」と言われ搾乳機の説明を受けました。

搾乳機は病室の前の廊下に置いてあって自由に使えるシステムでした。(ない時は他の人が使っている)

搾乳機自体は共有ですが管や容器は使い捨てのものなので衛生的です。

搾乳が終わると容器の蓋に名前と日付と時間を書き助産師さんを呼んで預かってもらい必要な時に温めて持ってきてもらうようになってました。(乳首を持ってきてもらってすぐに飲ませることもできます)

搾乳に使う管や容器を数セット持ってきてもらい、まずはいつものように授乳をします。

私の保護器がすぐにズレてしまうこともあってお互いなかなか上手くなれませんがなんとか食らい付いてもらっているといった感じです。

しばらくすると息子がもう吸いたくないといった感じになるのでそこで切り上げて搾乳機を使いました。

30mlほど搾乳できました。

助産師さんが「今の時点でこれだけ出るなら分泌はしっかりできてますね!多分お腹空いてると思うので早速飲ませてみましょうか!」と言って用意していた乳首を装着して飲ませました。

「うちの病院で使ってる哺乳瓶の乳首は赤ちゃんが母乳を吸う時と同じくらいの力で吸わないと出ないようになっていて、感触もおっぱいと似たように作られているので乳頭混乱を起こすことはほとんどないので安心してくださいね!搾乳機も赤ちゃんの吸い方を再現してるので搾乳することによって体が赤ちゃんが吸っていると認識して母乳の分泌も良くなりますので!今は穴が十分に開通してなくて赤ちゃんが吸うのに疲れて途中で嫌になって泣いちゃったりしますけど搾乳で補いながら頑張ればきっと上手くいきますよ!」と丁寧に説明してくれて安心できました。

この日は授乳と搾乳をしつつ足りなければミルクを足すという感じで1日過ごしました。

夜には旦那とビデオ通話して息子の様子を見せました。

21時頃、通話を切った途端に泣き出したのですがここからが大変でした。

あやして泣き止ませても置くとすぐに泣くの繰り返しで私は全然寝れませんでした。

助産師さんが泣き声に気付いて何度か来てくれて「今日は預かりましょうか?」と言ってくれたのですが「もう少し頑張ってみます」と言って断りました。

しかし明け方4時頃に来た助産師さんから「寝不足で母乳の分泌も悪くなりますしお母さんの体の回復も遅れてしまうので今日は預かりますので寝てください」と言われ朝まで預かってもらうことになりました。

助産師さんがそう言うなら今日はゆっくり寝させてもらおうと思いました。


出産から2日後

朝の7時くらいに朝食が運ばれてきて目が覚めました。

ここ最近起きる時は息子の泣き声だったので今日はいないんだ……と思い息子の可愛い泣き顔を思い出すと涙が出てきて泣きながら朝ごはんを食べましたw

しばらくして助産師さんが検診に来て「今日の赤ちゃんの検診は向こうでするので10時くらいに連れてきますね。睡眠時間たりてないと思うので搾乳だけしてそれまで寝てて下さいね」と言われました。

10時頃に息子が帰ってきたのですが「黄疸の数値が基準値超えてたので血液検査しました。また結果伝えにきますね!」と言われました。

見ると手の甲あたりにガーゼが貼られていて「こんな小さい体に針挿したの!?」って思いましたw

助産師さんの感じからしてあまり大事ではなさそうだったのであまり気にせず過ごしてましたが15時頃に助産師さんが来て「血液検査でも基準値超えてたのでしばらく小児科の方でお預かりしますね」と言われました。

「しばらくっていつまでですか?」と聞くと「明日1日光線治療して次の日に数値に異常がなければ退院になるので明後日の昼か夕方ですね!お母さんの退院はその次の日なので退院は一緒にできそうですね!」と言われました。

明後日!?明け方から朝まで預かられただけで寂しくて泣いちゃったのに!?って思ってると助産師さんが察してくれたのか「黄疸が出てもほとんどは問題ないんですが赤ちゃんは繊細なので念の為に治療しておくってだけなので心配はいりませんよ。日本人は黄色人種って言うくらいなので黄疸が基準値超える赤ちゃんは珍しくないしみんな光線治療で基準値に戻ってるから大丈夫ですよ!それに授乳もしないといけないので面会もありますし!」とフォローしてくれて、とりあえず息子の容態が悪いというわけではないのにひとまず安心し、ゆっくり過ごせるいい機会って前向きに捉えようかなと思いました。

この日はこれだけは毎週欠かさず見てるという私の好きなテレビ番組がある曜日で入院中は見れないんだろうなぁと思っていたのでむしろラッキーと考えることにしました。

「夕方に小児科の看護師さんが説明に来ますので」と言い助産師さんは息子を連れていきました。

夕方になり看護師さんが説明に来たのですが、この人がなんだかドライな人で淡々と説明される中入院手続きの書類を書いているとなんだか息子が重病にかかったような感覚に陥りすごく不安になってきました。

「退院日時のことなどは聞かれましたか?」と言われたので「明後日だと聞いてます」と言うと「あ、それは問題なかった場合の話ですので、明後日も基準値超えてた場合は光線治療を続けます。退院は明明後日でしたね?それまでに間に合わなかった場合は搾乳した母乳を病院に届けていただくことになるのでその場合の対処法を書いてあるのでこちらの書類を確認しといてください」と言われすごく嫌な感じがしました。

看護師さんも仕事だし安易に大丈夫とか言っちゃダメなのは分かるけどもうちょっと言い方考えてくれればいいのにと思い泣きそうになりました。

書類が結構多かったので後で取りにきますと言って看護師さんは退室しました。

その瞬間我慢していた涙がぶわーっと溢れ出して大泣きしてしまいました。

旦那と母親にLINEを送るとすぐに母親から電話がかかってきて「よく分からんけどくよくよしてたら母乳出なくなるし元気出しな。この機会にゆっくり休み。姉ちゃんに頼んで◯◯さん(姉の親友で医師をしている二児の母)に聞いてもらってるから!」と励ましてくれました。

「助産師さんと違って看護師さんは事務的なんかもしれんなぁ」とも言っていました。

旦那は黄疸についていろいろ調べてくれたみたいで「ほとんどが光線治療でよくなるみたいやし元気なら大丈夫やってさ!」と返信してくれました。

またあの看護師さんが来るしそれまでに泣き止まないとと思いなんとか心を落ち着かせました。

しばらくして看護師さんが書類を取りにきて「今はコロナで面会に制限があってこちらから呼んだ時しか面会できません。手洗いや使い捨てのエプロンやいろいろとルールがあるのでその説明も兼ねて今から面会してもらいます」と言われ面会することになりました。

案内されると小さな容器の中で息子がおむつだけの状態で目隠しされて光をあてられていました。

多分寝てるから平気なんだろうけど「こんな狭いところでこんなことさせられて……」とすごく可哀想になり泣きそうになりましたがなんとなくこの看護師さんの前では泣きたくなくて涙を堪えると鼻水がすごい出てきてマスクの中が鼻水でびちょびちょになりました。

この日は授乳はなしだったので部屋に戻りテレビを見ることにしました。

息子がいない間も3時間に1度は搾乳するように言われてましたが夜はゆっくり寝てもいいと言われていたので日付が変わるまでに寝ました。

(続く)


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