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年に1回あるかないか…絵本1冊を衝動買い

そういえば幼い頃の夢は絵本作家だった。

母の絵本の読み聞かせでぐっすりと眠る夜。アート教室に通わせてもらった小学校生活。クリスマスや誕生日にも常連さん。

絵の具セットにはない、オリジナルの色を生み出すのが特にたまらなく好きだった。チューブからそのまま出して塗るなんて、同じ色を使い回すなんて、ご法度みたいな。

そんなことを思い出す出会いが、まさかのシンガポールであった。しかも、まがりなりにも社会人になった今。

とあるカフェの横の店赤い扉が目に留まり、引き込まれるように勇気を出して入る。子ども向けのかわいらしい絵本が店内をぐるりと見渡すとずらりとならんでいるではないか。

メルヘンなタッチの壁画が目に飛び込んできたり、階段の端にぬいぐるみや人形が置いてあったり…。

心ときめく、胸おどる、好奇心という言葉がぴったりの空間だ。こんなお店をもちたいとさえ、無計画なのなに飛躍して思ってしまう。

くるっと一周して入口近くに戻り、ふと目線を落とすと、シンガポールオリジナル絵本のコーナー。気になりパラパラめくると、店員がおすすめの1冊を教えてくれた。

話によると、昔の姿から現在までシンガポールのあらゆる文化、歴史、街並みをモチーフにしているよう。単行本や漫画本に比べればもちろん薄いが、絵本にしては分厚い。

文字量も一行二行ではない固さがある。それでいて、カラフルな色使いや柔らかい優しいイラストだから、手に取りやすい安心感がある。バランスが良いというのだろうか。

という訳で、少し考えてするっと買ってしまった。ちょうど移転してまもない心機一転のお店らしい。

おまけにプラナカン建築のイラストシールも同封してくれ、やや乱筆になるが、心が満たされまくった時間になった。

絵本に夢中になった過去のように、だ。

気遣いや多少の無理などしなくてもよい暮らしをするならば、自分にとって絵本(絵のみでも)はキーワードなのかもしれない。流行りのMBTIも冒険家というふうに自由な芸術肌だ笑

自然と心が洗われる日々を手に入れるのも、やはり自分次第。それでも今は、やれるだけやってみようの精神でくらいつく時。荒波にもまれながら、助けを呼びながらでも泳いでみよう。




























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