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韓国旅行記2023.10①


きっかけは、眉毛だった。


ある日、職場の同僚がやたら整った眉毛で現れた。
生まれてから一度も眉毛の正解を見出せていない私は、ゆるりと同僚を褒めつつどうしたらそうなれるのか聞いたところ、

「これ、アートメイクだよ」

なんだ、それは。
眉毛のアートメイクて、いわゆるクレヨンしんちゃんみたいな眉毛になるやつなのでは?
こんなに自然に整っている眉毛がまさかのアートメイクだなんて。
急に羨ましくなり、とりあえずいくらでできるか聞いたところ総額20万円程度とのこと。
一気に現実味が遠のき、私にとって眉毛のアートメイクは『やってみたいけど高いもの』のジャンルになった。 

それから数ヶ月たったある日。
美容室でかれこれ10年以上お世話になっている美容師さんと話していたときのことだった。
「私、眉毛のアートメイクしたんですよ。おすすめですよ」
眉毛のアートメイク!あぁ、あの20万円くらいかかる、あれか!と食いついた私に対して美容師さんは戸惑いながら
「私は4万ちょっとくらいでしたよ」
4万!?聞いてた話と違う。
「韓国でやったんで」
韓国で眉毛のアートメイク!?4万円くらい!?
慌てて旅行サイトを開いた。


2023年10月某日。
私は一人キャリーを転がしながら成田空港にやってきていた。
無論、韓国で眉毛のアートメイクをやるためである。

シート可愛い
シートの色違う…茶色い方に座った


11:00成田空港発のジンエアーに搭乗。
機内はいつも眠れないので本を読んで過ごしている。今回は11月にハン検4級受験を控えてたので単語帳を持って行っていた。爆速で爆睡。

14:00仁川空港着。
仁川空港に到着し初の試みでキャリーケースの配送サービスを利用してみた。

受付の方も日本語が話せて丁寧。お金は多少かかるけれど、空港ですぐにキャリーケースを手放せるし、一旦ホテルに寄らずに色々目的地に行けるのがいい。
その後Arexに乗って明洞に。

凍ってない漢江

今回の旅の一番の目的はもちろん眉毛のアートメイクなんだけど、

カンジャンケジャンを食べる。

これも目的のひとつだった。
ユーチューバーたちがあまりにも美味しそうに食べるから気になっていたのだ。
ただ、ビビリの私は海外で生物を食べるのが怖いので、なんとなく百貨店の上にあるお店なら大丈夫そうという印象で明洞の新世界百貨店のクンキワチッに向かった。

お昼時を過ぎていることもあり、お店の中は人がまばらだった。
ものすごく人の良さそうな男性の店員さんに案内され店内の中央にある4人は座れそうな席に通された。
「日本人のお客さん今日何人かきてますよ」
日本語ぺらぺら。聞くと日本人のお客さんが多いから日本語を勉強したとのこと。
そして、私の拙い韓国語もちゃんと聞いてくれつつ訂正もしてくれる。ありがたい。
そして、出てきたカンジャンケジャンはYouTubeで見てたそのものだった。

カンジャンケジャン!

ユーチューバーたちはあんなに器用に食べているのに食べ方がわからない。丁寧な例の店員さんがとりあえず食べてみて!というので食べてみるとそこまでしょっぱくなくて美味しい。
私が食べているのを見て満足げな様子で立ち去る店員さん。
さて、私はYouTubeを思い出しながら黙々と食べる。
ユーチューバーたちのようにきれいには食べられなかったし、あの最後に甲羅にご飯入れてまぜまぜするのも上手にできなかった。
けれど本当に美味しかった。
ぜひまた来たいお店である。
今度はきれいに殻だけ残るように食べてみたい。


その後明洞をウロウロしてから、今回の旅の宿である東大門の東横イン2に向かう。

そういえば、日本でも東横イン泊まったことない。初東横インは東大門だ。
歩いてナイトショッピングも行ける。15分くらいかかるけど。

夜の東大門はテンション上がる!

アートメイク、カンジャンケジャン、そしてもうひとつの目的。

レザージャケットを買う。

韓国の革製品は質がよくて安いと聞いたのでぜひレザージャケットを買ってみたいと思っていた。

Naverマップを頼りに辿り着き、最上階の革小物売り場に向かった。
東大門はどのお店もそうだけど、なんとなく入りにくい。見ているだけで終わることがほとんどでお店に入る勇気が出ない。今回も同じで、ぐるーっと一周してそのままエスカレーターを降りようとしたら、声をかけられた。
「お姉さん、お姉さん見て行って!」
日本語である。思わず足を止めた。
「こういうの、欲しいんじゃない?」
手に持っているのはノーカラーの可愛い感じのレザージャケットだった。私が欲しいのはライダースである。微妙な顔をしていたと思う。
「それか、これ?」
出してきたのはライダースだった。
まさに私が欲しい形だったのでつい顔が綻んだ。
試着してみると軽くて柔らかい。すぐに気に入ったが、店員さんと話しながら色々試着させてもらった。
結果最初に試着したライダースを買うことにした。
「また来てね、ちゃんと覚えてるから」
そんなに革小物買うことないけれど。
また欲しくなったらこの店にこようと思った。

長い一日はこれでおしまい。
ホテルに戻ってTERRA3本飲んでいい気分で寝落ちしていた。

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