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いい響きに聞こえる言葉は、だいたいどれも大嫌い


 キラキラして見える「ニューノーマル」という地獄
 


 皆さんこんにちわ、あやすけです。

 早いもので8月も終わりを迎えようとしていますね。年間で最も売上が上がる、東北の短い夏もあっという間に過ぎ去りました。そして今月も、当店は生き残ることが出来そうです。


 「1年間のうちで最も稼ぎ時の7月&8月」というのがこれまでずっと続いていた当店のセオリーでしたが、先日ふと過去数年間の月別の日販データを見ていた時に、コロナ禍を境にそのセオリーが崩れて来ていることに気付きました。

 年間を通じてどの月も平均日販はコロナ禍を境に低下しているのですが、その低下の度合いが7月や8月は強く、その結果9月や10月といった秋の平均日販が夏の日販水準に近づいている状況が数年間続いています。ちなみに、1月から3月の冬場の平均日販の低下の度合いは夏場のそれよりさらに強かったです。


 その理由はやはり、コロナ禍でしょう。2020年からコロナ禍が始まってからその流行の波はこれまで7回ありましたが、そのうち7月や8月といった夏場に波が来たのは3回、1月から3月の冬場から初春に波が来たのは3回です。つまり、ここ数年の当店の経営はまさにコロナ禍に歩調を合わせた、というかコロナ禍に振り回された2年と8ヶ月であったと言えるでしょう・・・そして慣れ親しんだそんな毎日は、もうすぐ終わりを迎えるでしょう。

 

 「ポストコロナ時代のニューノーマル」・・・そんな言葉を色々な場面で耳にするようになりました。なんか格好いい言葉ですよね。私は大嫌いな言葉です。だってそれ、超〜怖いんだもん。

 当店の経営において本当に怖い時期は、コロナ禍に歩調を合わせた平均日販の推移が続いたこれまでの2年と8ヶ月ではなく、おそらくこれからなのでしょう。「ニューノーマル」という状況のもと、継続した客数の減による平均日販の低下圧力が、これからも続くでしょう。その下向きの「大きな力」との長い長い戦いが、これからの当店の主戦場となります。

 

 そんな主戦場の最前線に立ちながらふと周りを見渡すと・・・う〜ん・・・あまり味方はいないようです。最低賃金の上昇による「人件費の上昇圧力」、労働生産人口の低下による「人手不足の圧力」、そして敵主力部隊である「人口減による客数の減少圧力」・・・どれも強敵揃いですねぇ(笑)

 さて、それではそんな強敵たちを相手に、「非24時間営業」「客単価」「単店経営」「家族経営という小回りの良さ」という武器を両手に持って、「ポストコロナ時代のニューノーマル」を戦っていこうと思います。



 それでは今日はこの辺で。

 このクソッタレな世界と戦う皆様と明日もともに。

 

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