米粒ほどの自制心
幼少期の自制心はそのこどもの将来の「成功」と強く相関している。高収入か、犯罪者でないか、健康であるか…じつにさまざまな面での成功と関連している要素なのだ。有名なのは、幼児に「15分このクッキーを食べずに待っていられたら褒美として2個クッキーをあげるよ」といってこの子供が食べないでいられるかどうかを試す実験だろう。ここで待てる幼児のほうが自制心が高いというわけだ。
先日大学で、数学的物体としてのトーストについて(このトーストについては例えばここで読めます: 2103.08394.pdf (arxiv.org))の話をききに行ったのだが、主催者が気を利かせて本物のトーストを焼いて参加者に配っていた。一応話が終わるまで食べないほうが好ましい、と言われていたのだがあんまりおなかが減っていたので話の途中からもそもそと食べ始めてしまった。音がしないように食べるのはちょっと難儀で、しかも上記の実験の話も思い出してちょっとかなしくなった。たしかに、まだ犯罪を犯したことはないが低収入で不健康ではあるから、心理学もあなどれない。
そんなどうにも自制心を保てない、あまり成功していない成人であるが、自制心がないなりに工夫して作り置きに励んでいる。おなかが減ってから料理を始める忍耐はないが、かといっていきずりの外食もいやだ。それなら、とご飯を作りためることにしたのだ。
今週は鮭とミックスベジタブルをオーブンで焼いただけの作り置き。このミックスベジタブル、お買い得で2パウンドで$2だったのがよかった。シンプルだが、野菜にうまく焼き色がついたのがうれしい。
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