クライノ
集団行動が苦手であった。
ほとんど通ってないのであまり思い出がない(マグロナイズド☆スイミング参照)が、幼稚園にいる頃は教室ではなく園長先生の部屋にいつもいた。
教室ではみんながお遊戯の練習をしたりオルガンに合わせ手遊びをしていた。
何故かは分からないが僕はみんな一緒の行動が出来ないのだ。
つまらないので勝手に外に出ていってしまう。
すると園長先生に捕まり、そこで狂ったように折り紙を折り続けるのだ。
外で遊ぶ時間は大抵匍匐前進をしていた。
というのも、塀と建物の間に入れないようにトタンの仕切りがあったのだが、そこの下を掘ったらその隙間の空間に行けることを発見したのだ。
僕は夢中になって穴を掘り、そしてその中を突き進んだ。
これがまぁ光が無いからめっちゃ怖いのだ。
多分今思い返すと立ち上がれるはずなのだが、当時の僕はトタンがずっと続いていると思っているので匍匐前進で進むのだ。
暗闇を最後まで進んだ先は知らない世界が待ってると本気で思っていた。
ビビりな僕は結局、2年間30m程の距離を独りで行ったり来たりしていた。
やっとの思いで1番端まで行った時広がってたのは、なんてことない裏の駐車場だった。
あの時の虚無感といったらそりゃあ酷かった。
それから何故か集団行動が出来るようになった。
ただ単に物事が分かる年齢になっただけかもしれないが、他人に興味を持ち、友達が出来るまでになった。
『クライノ』は、安直に暗いからと『Cry No』を掛けている。
この曲は初めて歌詞を分担した。
なので、伴野あやめが歌っているパートは全て伴野あやめが書いている。
ちなみに僕がAメロを歌っている裏で加工した声で伴野が語りを入れているのだが、まだ全て解読できていない。
誰か分かったら教えて欲しい。
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