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信じられない

世の中にも、周りにも私からみて全然私よりもすごい人がいっぱいいるのに、私の音楽が良いと思ってくれる人がいるのが、いまだに信じられないことがよくある。本当ですか?ってたまに聞いてしまう。もっと詳しく何かどういいのか説明したまえ。。。とまで思う事さえある。客観的になかなか自分のことは聴けないし、自分では「この下手くそ野郎」って思ってることが多い(でも落ち込んでるわけじゃないです)。あの部分もちゃんと弾けた試しがないしな、練習しても毎回あの曲なんかいつも変になっちゃうし、とか。まあ色々ある。好きな様に調子よく弾いてたのがある時気になるミュージシャン入ってきたら弾けなくなっちゃったって事もあったりする。その昔にオスカー・ピーターソンが弾いてたらアート・テイタムが店入ってきちゃってめっちゃ緊張した、みたいな話しはよくある話です(レベルは全く違えど)。

でも、まあ、好みなのでしょうね。やっぱり個人的な趣味ですね。私も昔からそうなんだけど、いわゆるすごくうまい人と味がある人は違う。あとは下手うまな人。なんかゴツゴツしてるんだけど面白くて引き込まれたよ!と思うライブ。ニューヨークにいる時に変なバンド沢山みて、うまいとかそういうレベルで測れなかった。日本でも私が仲良くしているいわゆるアンダーグラウンド系のなんでもありのコミュニティがあって、そこに沢山いるアーティスト達の中に楽器がうまい人とかももちろんいるけれど、それよりも、何が私や他のオーディエンスに伝わったかっていう部分。それさえもが千差万別で測れない。だから私の音楽をおもしろいと思って聴きにきてくれたり、演奏しましょうって呼ばれたりすると本当ですか?!!!とめちゃくちゃ嬉しい。

でもやっぱり自分は自分をいつも批判しがち。不満足。でも自分だし、ま、いいか、とは思ってるし、別にアンハッピーなわけじゃないのですが。もっと自分の制作に取り組む時間を増やしたいな、って思ってとにかく真ん中に音楽をもってきたい、と思うのみ。大人になると色々生活や面倒な事もいっぱいあります。家族を養うかわりに非営利立ち上げちゃったり。

とにかく今はとりあえずやれるだけの事をやって、気の合う人と素敵な音楽を演奏できたら本当にうれしい。そして現在はそのテリトリーを拡げていて、沢山の人に聴いてもらいたいなあ、という今まであまり気にしてなかった欲求なるものが出てきた。余裕を作りたくてかなり苦労しましたが、少しずつ風通しがよくなってきました。

先週はタイで素晴らしい時間を過ごしました。今週またタイに舞い戻ってジャズフェスで演奏してきます。タイのミュージシャンたち、とても素晴らしい。世界は広いです。


つづく(つづきがあるわけじゃないけど)


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