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忘却の向こう側

日々を超えて運命の向こう側へ。二度と会わない人間を死んだことにして偶像。自傷行為がずっと辞められなくてあの人との縁を後回しにする。強固な関係ばかり壊してしまうわたしたちの終わりに近い日々は気持ちいいと気持ち悪いが混ざりあって不規則な模様を形成している。愛は暴力だ。深みにはまった関係を思い切りぶった切って浴びる返り血がひかりのシャワーみたいで気持ちいい。終わりと忘却は似ている。だれかわたしを止めてください。夢も現実も一緒だと気づいてからが人生の本番な気がして心地悪い、消えたい。この空間をうまく操れた人間だけが勝者だと知って負けを少しだけ知った。わたしは何者にもなれない。現実逃げでディズニーランドに行ったってそんなものは夢の中の一部で空想。夢を拡張し続ければいつか永遠になれるかな。感情が腐っていく音がする。空気はいつだって濁っていてわたしの感情を少しずつ腐らせていく。赤黒い液体でわたしを満たして。もっともっと満たして。わたしがわたしで無くなってしまうくらいに。わたしがわたしを忘れてしまうくらいに。忘却。いつだって忘れることは気持ちいい。わたしたちは忘れることに依存する。わたしたちは生きていくことに依存する。忘却の向こう側はどんなかな。

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