いちにち
先程朝ご飯を食べたのに、もう夜ご飯の時間。
メニューを考えなくてはと思っていたのに。
自分だけ早送りで1日が終わっていると錯覚する。
料理が嫌いな訳じゃない。
掃除が、洗濯が、家事全般嫌いじゃない。
ただ何かが体の中にぽたりと落ちて、まわる感覚。
嫌いじゃないけど、1日まともに会話をせず、夜になる。
1日が同じ。充実しているのか、いつも通りすぎてわからない。
一緒に食事をする時の会話も、毎日同じ。
同じ話ばかりになるから、大体は聞き役。
そんな日々に時折、叫びたくなる。
ただ、思うままを。
毎日一滴ずつ溜まったものを、吐き出したくなる。
辛い訳じゃない、寂しい訳じゃない。
幸せなはず。
1人では無いのに、1人に感じる。
ぽたぽたとゆっくり溜まったものが、身体にまわる。
ゆっくりゆっくりまわる。
吐き出す場所が何処かわからないまま、まわってまわって。
また朝がくる。
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