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舞原吐季と千桜緑葉の物語

「ノーブルチルドレンシリーズに重版がかかりました」という報告を、メディアワークス文庫編集部の担当編集さんから頂きまして。

花鳥風月シリーズとノーブルチルドレンは、毎年、どれかしらの本に重版がかかるんですが、どちらも十年以上前に始めたシリーズですし、せっかくなので何か書いてみようかなと思い、久しぶりにnoteを開きました。

ノーブルチルドレンシリーズは、舞原(まいばら)家当主の息子、吐季(とき)と、千桜(ちざくら)家当主の孫娘、緑葉(みどりは)を主人公に、二人の視点を交互に描いた初めての長編シリーズでした。主題は<現代のロミオとジュリエット>で、恋愛小説としても、ミステリとしても、楽しんでもらえたら良いなと思いながら書きました。

デビュー二年目に始めたシリーズでしたが、実は新人賞投稿時代に本格ミステリとして書いた雛形の小説があり、もともとは、えぐいバッドエンドの長編でした。作中で一番大きな事件の犯人も別人でした。

「幾ら現代のロミジュリと言っても、あまりにも悲し過ぎます」と言われ、カリスマ編集のアドバイスを受け、現在の形に再構成しました。

ノーブルは本編4冊(実際には5冊目の『追想』まで本編みたいなものですが)と、番外編の2冊で完結しています。


吐季と緑葉は、デビュー前から頭の中にいた子たちだったので、シリーズ以外の本にも顔を出しています。そんなわけで、今日は、現時点で二人が登場している本をまとめてみたいと思います。


★舞原吐季

『蒼空時雨』

デビュー作から吐季は登場しています。第五話、冒頭です。この時点で、高校生のうちに勘当されていること、二十代後半で舞原家に復帰することを明記していました。

デビュー作の出版時点では、もちろん、ノーブルチルドレンシリーズを書くなんて決まっていませんでした。この描写は一種の賭けでしたが、長く小説家を続けていきたかったし、何処かで絶対に回収してやると思い、既に決まっていた吐季の運命を描写しました。

『蒼空時雨』の主人公たちは美波高校の演劇部出身で、その部を作ったのが吐季と親友の麗羅です。ただ、この時点では、そこまでは明かしませんでした。本編に関係ない話ですしね。


『永遠航路』

舞原七虹と吐季の関係性は、自分の中でネタバレを避けたい秘密なので、詳しくは書きませんが、高校生パートの第三話に顔を出しています。まったく同じシーンがノーブルチルドレンにも登場しています。


『レッドスワンの絶命』、『星冠』、『奏鳴』

二十代、勘当されている間の引きこもり時代です。吐季はいとこの世怜奈に無理矢理、サッカー部を手伝わされています。


『世界で一番かわいそうな私たち』

こちらは講談社の本です。1999年、世紀末が舞台で、幼い吐季が第三幕に登場しています。この作品の主人公の一人である舞原詩季は、吐季の父親の腹違いの弟です。


冊数が増え、歳を取り、記憶力がどんどんあやふやになっていて。ほかの花鳥風月シリーズにも名前くらいは登場しているかもしれないんですが、シーンとして登場しているのは、この辺りの本になります。


★千桜緑葉

『命の後で咲いた花』

医者になった緑葉が、麗羅と共に登場しています。

他の作品の主人公を、別の作品に登場させる際、意図して完全に脇役として描いています。別の本を読んでいないと意味が分からないという状況が嫌なので。でも、この本は唯一の例外で、緑葉も麗羅もガッツリ物語に絡みますね。決して主人公でも、サブ主人公でもないんですけど。大人になった緑葉が第二部に登場します。


『レッドスワンの飛翔』

レッドスワンはファーストシーズンの3冊に吐季が登場していましたが、セカンドシーズンとなる4巻には、緑葉が七虹と共に登場しています。


吐季と緑葉は、やっぱり自分にとっても特別な二人なので。色んな本に登場しています。これからも、機会があれば。違う年齢の二人と会えたら良いなと思っています。

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