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【広報メモ】不動産売買の電子契約に同席してきました!

2021年8月より、国交省が推進する「重要事項説明書等の電磁的方法による交付に係る社会実験」の登録事業者となったTERASS。

先日、電子契約のお客様がいらっしゃったので、広報として同席をさせていただいた内容をレポートします!

現地+リモートの組み合わせ、契約はクラウドサインで!

売主の奥様がリモート参加となったため、クラウドサインでの契約となった今回。全体の流れは以下の形でした。

①契約内容の説明(対面)※重要事項説明は別途実施済
②契約内容の再確認(対面)
②契約(クラウドサイン)

完全非対面でもできますが、今回は対面とリモートの組み合わせという形の契約となりました。

ちなみに契約内容にはコロナ罹患により決済ができない場合の対応についても記載されており、今っぽい契約内容になっていてお〜!と学びがありました。

クラウドサインで契約!するも難航…

クラウドサインでは、先に売主様に契約書等の複数書面に対して捺印いただき、完了後に買主様にもクラウドサイン上で捺印いただく、という流れになります。

ところが、リモートで参加されていた奥様がクラウドサインの操作が初めてで、一部の書面には捺印処理できたものの、それ以外が見当たらないとお困りで、お電話で説明しながら進めることに。

画面共有しながらできればよいのですが、電話だけでどの画面でどこまで進んでいるのか?クリックすべきものは表示されているのか?とお互いコミュニケーションをとるのは難しく、もどかしいです。

かれこれ20分ほどやりとりをしながら、なんとか売主様側の捺印が完了!買主様はお仕事でも利用経験があるとのことで、スマホからポチポチ、数分で捺印完了されていました。

お一人で不慣れなサービスと向き合うことになった奥様も、かなり大変だったかと思います。使い慣れていない方でも直感的にわかるようなマニュアルを作成しなければ!という反省がありましたね。

電子契約のメリット

ズバリ以下の3つがおもなメリットだと思います。

①印紙代がかからない(5000万〜1億円の物件を紙で契約すると3万円)
②住所と名前手書き、捺印を何回も繰り返す必要がなく、ストレスフリー
②保存性が高い

①は収入印紙代がかからないというシンプルなもの。

②は、経験された方はよくおわかりだと思いますが、なかなか手書きで長文を書くことがなくなった昨今、長い住所と名前と捺印を何箇所も、ミスがないように書き続けるのは本当に疲れます。しかも夫婦や親子などで共有名義の場合は書く量も倍になります。
私は実際にやりましたが後半は泣きそうでした。疲れすぎて、最後のほうは契約内容や決済どうしようみたいなことを考える余裕すらなくなります…本当に…これはよくない……

これが、スマホやPCからポチポチするだけで完結できるというのはかなりの時間と労力の節約になると思います。

実際にスマホからクラウドサインで契約された買主様も、
自分の名前が入力欄でサジェストされるので、ほぼそれをポチポチしてるだけで終わった。これまで何回か物件を購入してきたが、こんなに楽に終わったのは初めてです」とおっしゃっていました!

③保存性についても、紙の契約書だと家事や荷物整理の中で紛失してしまう方も多いそう。10数年後、家を売ろうとして当初の契約内容を見ようとしたら契約書がなくなっていた!と困って仲介会社に問い合わせる方も少なくないのだとか。(仲介会社側も保管期限が過ぎているので処分してしまうようです)

pdfであれば、メールやローカル、外部メモリに保存したり、印刷して持っておくこともできますから、安心ですよね。
住宅ローンの審査書類にも、契約書に書いてある内容を書き写すことが多いですから、スマホから見られるとかなり楽だと思います。(私は紙の契約書でしたが、スマホで写真をとっておいてそれをかなり使っていました)

デメリット

関係者のどなたかが不慣れである場合は、契約ステップがスタックしてしまい、時間がかかってしまう要因にもなり得ます。

突然インターネットが使えなくなった!と言われてしまったらリスケするしかないので、ここはリスクといえるでしょう。ただし、対面でも当日遅刻した!来れなくなった!ということがあるので対面と同等のリスクがあるというのが正しいかと。

TERASSでは、不慣れな方でも安心して電子契約が利用できるように、わかりやすいマニュアルをご用意しようと準備しております!

重要事項説明も契約も全部オンライン、という完全電子契約はなかなか浸透していない現状

このあたりとてもわかりにくいのですが、実は契約をオンラインでやること自体はビジネスでの契約と同様、これまでも可能でした。個人間の契約なので、業務委託契約などと扱いは同じなのです。

ただ、不動産売買契約では宅建業法で契約前の「重要事項説明」が必須であり、これを「電子でやってみていいよ」というのが今おこなわれている「重要事項説明書等の電磁的方法による交付に係る社会実験」です。(TERASSはこれに認定されているため、現在でも実施が可能です)

この重要事項説明をオンラインでやる取り組みは今回は行わず、対面での重要事項説明を従来通り行いました。

重要事項説明のオンライン化がなかなか進まない理由は、結局重要事項説明書を事前送付し、説明を受けた旨を捺印して返送、また重要事項説明をしたオンライン会議を録画しておく必要などがあり、一言でいうとオンラインにすることによって余計に手間が増えてしまうことになるので、契約者が遠隔地にいるなどのそれを上回る事情がない限りはなかなか「やりたい」と思っていただけるお客様がいない、というのが現状です……

しかし、重要事項説明だけをしっかり聞いて疑問点を解消した後、内容に納得した上で契約に臨む、という順番は安心・安全な取引においてはとても健全だと思うので、今後、2022年5月より本格運用される際には、そういった阻害要因がもっとなくなればよいですね。

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