ぺこぱと日向坂の共通点を考えると、2020年のバラエティのトレンドが見えてくる

2019年のM1で売れたぺこぱと2019年に紅白初出場を決めた日向坂。

両者とも2020年に売れた二組であるが、コンセプトというか、雰囲気というか、なんとなく似ているようにも思った。

2組を比較していると、売れるのに必要な要素が一致していると思ったので、ここにまとめてみた。

オードリーファミリー

まず大前提に、オードリーと関係性があることが大きい理由の一つだ。

ぺこぱとオードリーはTAIGAさんという共通の師匠をもち、共通の知り合いも多い。昨年のM-1で若林さんが一目惚れして、すぐにラジオ(ANN)に呼んだ仲である。

対して日向坂はご存知の通り、冠番組「日向坂で会いましょう」で3年前から共演している仲である。

意外と歳をとっているが、その分しっかりしている。

ぺこぱは売れるまでに12年かかっており、現時点で37歳と33歳のコンビである。ぺこぱはよく第七世代と言われがちだが、本来の第7世代の定義「平成生まれ」に全然当てはまっていないのである。

一方、日向坂は改名前のひらがなけやき時代に3年かかっており、1期生の平均年齢は22歳で2期生の平均年齢も19歳。ももクロが高校生頃にブレイクしたのと比較すると、かなり年齢が高いのがお分かりであろう。

2組とも歳をとってからブレイクしたためか、礼儀はともちろん、結果を残してやろうという心意気がとても強い2組である。

本業もしっかりこなしつつ、バラエティでも活躍

ぺこぱはM-1で勝ち上がっただけあって、漫才にとても思い入れが強い。あれだけ売れたにも関わらず「営業に行きたい」と言っている姿をyoutubeでよく見かける。オードリーの後輩っぽくバラエティ一本で行きたいのかというと、意外とそうではないのだ。

一方、日向坂は欅坂のアンダー(厳密には違うらしいが)から派生したグループだけあって、ダンスが上手い。脱口パクを意識してか生歌での演奏を主としており、とても平均値が高いグループなのである。個人での活躍も増えるに連れてみんなどんどん可愛くなっていき、他の場所で学んだことをパフォーマンスにきっちりと還元されている。年々平均値が上昇しているグループである。

2020年は「暗いところから照らされるような明るさ」が求められた年だった

二組とも「明るい」という言葉にまとめられがちだが、素直でまっすぐな明るさではない。

ぺこぱは長い下積みから生まれたものだし、日向坂は欅の(いい意味での)暗さあってこそである。

今年はコロナが流行により世の中が暗くなる中、暗黒の時代を経てスターになった二組に、人は心を奪われたのではなかろうか。

来年も二組のさらなる活躍を期待したい。

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