#はたらくってなんだろう〜自分を知ること〜
今日は、あらためて『はたらくということ』について書きたいと思います。
入社してから勤続20年になりますが、相変わらず成長出来ない、もしくは成長がゆっくりな私。今にいたる過程を振り返ります。
最初のアルバイト。
私が働くということを意識するようになったのは、大学生の頃に遡る。
大学生の頃に最初にしたアルバイトは、喫茶店のウェイトレスだった。
大学のアルバイトの掲示板にあったのか、あまり明確には覚えていない。喫茶店のウェイトレスの仕事を甘く見て、受けてしまった。
そこで色々な気付きを得てしまうのだが、まず最初に感じたのが、自分が他の人よりも動作が遅いこと、また即座に気の利いた言葉が出にくいことだった。臨機応変な対応をするといった接客業の基本ともいえる立ち居振る舞いが、なかなかうまく出来なかった。
ある程度のシチュエーションを想定し、言葉を頭に思い浮かべてから、お客様の前に行くのだが、想定通りではないこともあった。年上の先輩をいらいらさせてしまうこともしばしばあった。
その当時のことはあまりよく覚えていないが、今思えば私に問題があったのだと思う。
見ていてまどろっこしいものがあったのかもしれない。
年上の先輩から厳しく接されたことが辛く、またアルバイトの時間が不規則で、夜ご飯を食べない日が続いたこともあり、徐々に辞めたい気持ちがふくれていった。
特段の失敗をしたのだったのか、もはや覚えていないが、アルバイトですごく辛いことがあった日に、辞めることにして、その日に言ってしまったように記憶している。
アルバイトの同僚達には、すごく引き留められたが、気持ちが戻ることがなかった。
合わないことを知る。
その後にしたアルバイトはお寿司屋で、さらに自分には合わない職場だった。職人気質の職場で、私のおっとりとしたテンポが合うわけもなく、また場違いなところに来てしまった、と寒気がした。仕事に慣れて、アルバイトの友達も出来たが、やはり自分に合っていることではないと感じて1年程働いてから、辞めてしまった。
喫茶店の時に気付けば良かったのだが、人には向き、不向きがあるということにようやく気付いた。どんな仕事でも合うわけでもない、ということ。
私はスピードを求められる仕事、人と同じように動くことを求められる時に、すごく目立ってしまうのだ。そのことに気付いてしまった時、果てしなく落ち込んで、帰宅してからずっと泣いていたと思う。
社会人になっても同じところでつまづいた。
入社してすぐに配属されたのが、監査部で秘書の仕事をすることになるが、そこでもやはりスピードだったり臨機応変な対応が出来ないということで、叱られて、トイレで泣く日が続いた。もしかしたら、自分は会社員が向いていないかもしれないとも思った。
何年かたって、自分としては成長したと思った矢先に、人事に異動することに。
自分に合った仕事で平和な日々。
秘書の仕事から離れることがショックだったが、それでも私を拾ってくれる部署に感謝して、一生懸命に働いた。
そこでの仕事は、主に資料作成でわりと大らかな部署の雰囲気だったこともあり、自分の仕事に自信を持てた気がする。
それからまた数年たち、事情により今度は総務部に異動することになった。異動の話を受けた時に、いいお話だと内心思ったが、異動してみると大変な部署だと気付いた。
あらたな職場で、また挫折。
総務の仕事は、ウェイトレスと秘書の仕事を2で割ったような仕事だった。2年経つが、まだ慣れたとは言えなくて、いまだに上司から叱られてばかりだ。
視野が狭い、もっと自分以外の人の仕事にも興味を持つようにと言われる。
顔が違うが、言われる内容がほとんど同じ。
私はどうしても私なのだ。つまり他の人からすると、他の人に比べて劣っているのだ。
上司の言葉が頭に残り、こだまのように響き、
思うように成長していけない自分に自己嫌悪になる。あの時と同じ、と心当たりがある場面がたくさん思い浮かぶ。
きつい言葉を投げかけられても、変わることがなかなか出来ない。
その都度マニュアルを作ることで何とか対応しようとするのだが、常に迷子なのだと思う。
どうしたらいいか、懇切丁寧に教えてくれる人はいない。自分で道をみつけるしかないのだ。
今の気持ち。
はたらくってなんだろう。
優秀になりたいとか思わないが、一応これでも優秀になりたいと思って目指してはいる。
転職はしていないが、入社してからいくつかの部署を経験した。嫌というほどに、自分の不出来と不器用さを知ることになる。
合わない仕事をしているなと感じるのに、なぜか辞める気にならない。おそらく辞め方がわからない。もしくは勇気がない。
くさくさした時は美味しいご飯やお酒を飲み、自分のご機嫌を取り、翌日職場で目の前の仕事を一緒懸命にやる。
きっとこれからも、たくさん、嫌な自分を知ることになるのだろう。その連続かもしれない。
もしかしたら、もっと自分に合った仕事があるかもしれない…そう思うのだが、何が正解なのか、本当にわからない。
自分を知りながら、周りとの帳尻を合わせながら働く。
あと何年か働くのかわからないが、ずっと働くとは思わず、年度更新を目標にするぐらいの気持ちで働いていこうかと思う。
上司なんて、言った言葉の責任なんて取ってくれないから、傷ついてなんていられない。
他のだれかと比べられても、気にするのは時間の無駄だ。
つくづく本当に会社員が向いてないなと思う。
でもそう思うことが、私の原動力かもしれない。変わることができなくても、去年の自分と比較して数ミリでも成長しているとしたら、それでよしとしよう。
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