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乱暴にねじ込まれた瞬間、ピル飲んでて本当に良かったと思った話

ケースとしては少ないけれど、友達と寝ることがある。お酒を飲んでいて楽しくなって、そのまま合意の上で泊まって寝ることがある。その後も変わらず、友達のまま楽しくいられる。でも、こういうケースはかなりまれ。

去年から、PMSが軽くなるならと健康診断で婦人科を訪れたときに、低用量ピルを処方してもらった。ヤーズフレックスという名前のタイプでうまくいけば120日間も生理を起こさずにいられるそうだ。医療の進化すごい。

処方時に、PMSなどの月経困難症のための薬であって避妊を目的とするものではないと説明された。このピルを飲んでいても妊娠することもあると説明もあった。わたし自身、そこはメインの目的ではなかったけれど、内心期待している部分もあったので、そこは認識を改めた。

とはいえ、排卵を抑えることによって生理を起こさないようにするメカニズムなのだから妊娠はしづらくなる。そのことはわたしを少しだけホッとさせた。

飲み始めてから軽いめまいが起こったりしたけれど、特に問題なく日々は過ぎた。毎日飲むのは面倒だったけれど、毎月PMSやら生理痛やらで1.5週間くらいはパフォーマンスが落ちるのに比べたら天国だった。



ある夜、親しい男性と飲んでいた。その彼もわたしと同じプレイボーイタイプで数々の女の子と夜を重ねていた。終電がなくなり、ホテルに泊まろうかとどちらともなく言い出して適当なラブホテルに入った。

その彼とは以前にも同じような流れで泊まっていて、気心知れた間柄だった。ただ、その夜はお互いに相当酔っていた。


彼は、ベッドに入るなり脱ぎだすと荒々しく自分のものをゴムも付けずにねじ込んできた。「最低だな」と思いながらも力では勝てなくて、そのままにさせておいたら、彼はイキそうになって今度はわたしの口にそれをねじ込んできた。つくづく乱暴で思いやりのないプレイだった。

性行為においては合意だけれど、このプレイに対して明らかに合意ではない。きっと性暴力にも当てはまる行為だと思う。少なくとも友達として大切に思っていた分、わたしの心はひどく傷ついた。身体も乱暴に扱われて悲しかった。

しかも彼自身は昨夜の行為について全く記憶がないという。怒りと悲しみをしっかり伝え謝罪してはくれたくれたけれど、きっと感じてる重さは全然違うはず。



もしピルを飲んでいなかったら、もっとわたしは不安になっていた。最後は外で出したとしてもゴムを付けずに挿入されれば妊娠のリスクはゼロではない。次の生理が来るまで、相手と自分を自己嫌悪で呪いながら過ごすことになっていただろう。

今回はピルを飲んでいたおかげでだいぶ気持ちの揺れが抑えられた。コンドームという受け身の対策だけじゃなくて、ピルという攻めの対策が自分で打てていたことで、すごく気持ちが楽だった。

自分の性を自分でコントロールしている感覚というか、相手の都合に流されない武器を得たようなそんな気持ち。わざわざそれを得るために毎月数千円の出費と毎日の服用を強いられなきゃいけない理不尽さはあるけれど、PMSからの苦痛も免れているし、しばらくは武器、もしくはお守りとしてもピルの服用は続けていこうと思う。


後日談。

この最低な彼は、付き合っている彼女がいて強めの束縛を受けているようだった。本人たちの問題なのでどうでもいいけれど、きっと彼自身無意識の部分で、相当ストレスを受けていたんだと思う。

人は溢れて抱えきれないものを誰かにぶつけてしまう。彼女から受けた束縛という見えない暴力性を、きっとわたしとのセックスに無意識にぶつけてしまったんだと思った。なぜなら、これが初めてじゃなかったから。

以前に彼と寝たときもまた、彼は暴力的にねじ込んできた。人の良さそうな彼がこんなセックスをすることに驚いたけれど、きっと抱えているものは人ぞれぞれ。初回は酔いが回ってのレアケースかと思ったけれど(それでもよくないけれど)今回のこともあって、確信に変わった。わたしに対する甘えもあって、ぶつけられてしまったのだと思う。


今は少し距離を置いて、傷つけられない安全な場所から接することにしている。自分の身は自分で守るしかないし、どう関わるかはいつだって選べる。惰性で選択を間違えない自分が、わたしは好きだ。

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