十二国記新刊 白銀の墟 玄の月1、2巻の感想
《 10月にふせったーで書いてツイートしたものです 》
時系列で追っていくと一生書き終わらないと思うので、人物、気になった事柄毎に箇条書きで。
*泰麒
よくぞお戻りになられました……本当に大きゅうなられて…!(東架の人々や浹和と一緒に大号泣)
郎君(わかさま)呼び、いいな!私も呼びたい…わかさまー‼︎
直前まで魔性の子を読んでいたせいもあって、本当泰麒には早く幸せになってもらいたいんだよ…泰麒のモンペになりそう(もうなってる)
魔性の子で校長に脅しをかけるあたり、黒泰麒が降臨…!と思ってたけど、今回ももれなく降臨してたわ…いや、むしろ絶対零度泰麒……
麒麟の無表情選手権やったら景台輔の右に出るものはいないと思ってたけど、ここにきて大穴新人がぶっちぎってきた!
でもこの、張運や項梁をも怖気付かせるほどの、一切感情を窺わせない態度って、蓬莱にいた6年の間に彼が身につけた処世術なんだよね…広瀬先生が初めて接したときもこんな感じだったもんな…それを思うと不憫だし、皮肉だとも思う。ああもう早う驍宗様に会わせたってー!彼を心から笑わせてあげて…‼︎
浹和になりたい。私も泰麒のお髪を梳かしたい。
恵棟が拝謁してるところの挿絵がすき。病弱な若殿様ってかんじがあってSUKI…
*李斎
「隻腕だからと侮るな。お前たちとは踏んできた場数が違う」
ぎゃー‼︎李斎様ー‼︎抱いてー‼︎‼︎
抱いて欲しい女NO.1は陽子さんなんだけど、ここに来て李斎が急浮上。かっこいいが過ぎる。
李斎には本当、落ち着いたら戴の国民栄誉賞的な何かをあげてほしい…
*項梁
「俺が戻るまで、元気でいろよ」って…あんた、そのフラグ絶対ベキベキにへし折れよ…?全て終わったらちゃんと栗ちゃんと園糸さんところに戻ったれよ?
泰麒に着いていってからの彼は、ほんと苦労人気質でそのうち胃に穴空きそう。大丈夫か。
*恵棟
苦労人その2。今は項梁に目の敵にされてるけど、いつか落ち着いたら二人で「あの時は大変でしたね〜」ってお酒を飲み交わしてほしい。
州宰に任じてもらってよかったね。
*去思、酆都
すっかり助さん角さんっぷりが定着しているなー。酆都のどこか前向きな態度に救われる。
*朽桟
こういうタイプ、わりと好き。悪党だけど、大家族のパッパなのね〜。今後、打倒阿選の戦力として加わってくれないかな。
*琅燦
彼女の立ち位置が本当謎だよね。じつは黒幕…?に見せかけての味方…??
お、琅燦初挿絵ー!…ドレッド、ヘア…??なんかかっこいい、かわいい。
*阿選
4巻表紙絵の公開から、ことビジュアル面に関しては私の心を掴んで離さない今回のラスボス。
しかし、泰麒ちゃんの腕を切ったところは「おおおおのれあせんんん‼︎またしても台輔を害するとは許すまじ‼︎」と私の中の李斎がブチ切れ暴れる。
でもそのすぐ後に「誰か、手当てを」とちゃんと気遣ってる様子にちょっとだけきゅんっ…!とする(チョロい)
部下たちが語る以前の阿選がいい人すぎて辛い。どうしちゃったの、本当。
私としては友尚の言ってた「今まで張り合っていた好敵手を倒したら燃え尽きちゃった説」を押したい。何それ、男のクソでか感情ってやつじゃん。萌えるやつ!
*白圭宮の様子。平仲の言っていた「ばらばらなのです」の状態。
あー、なんかわかる気がする…現代日本でも、こんな感じの職場、ない??私の前の職場とか、ここまでじゃないにしても似た感じあったな。
指示系統がごちゃごちゃ、誰がなんの仕事してるのか不透明、上から仕事ふってきて、それについて確認の問い合わせをしても「いや知らん。適当にやって」と丸投げ。
は、もしかして鳩?鳩がいたのかあの会社?くるっぽー。
*全体を通して
読みながらぞわぞわとした恐怖があって、なんか既視感…と思ったら、あれだ。屍鬼を読んでたときのぞわぞわ感。得体の知れないものが蔓延ってる感じ。怖い…
あとはもう、これでもかというくらい容赦なく突きつけられる戴の悲惨な状態。一行読むごとにボディブローくらう感じ。辛い…。でもこれがあるからこそ十二国記だよね。名もなき民たちの生き様が描かれているからこそ、ファンタジーなのに現実味がある。
今回、回想以外ほぼ出番のなかったが驍宗様麾下の皆さんが気がかりです。巌超だけだったよね、出てきたの。3巻以降でみんな大集合してくれるのだと信じたい。無事でいてくれ…
何げに英章が好きです。
*2巻最後
え?…え、え???まさかのご退場…???
いやいやいや、そんなまさか。生きてるって、絶対。
と思う一方で、だから2巻の表紙が驍宗様だったの?と考えたり。全4巻あるのに2巻で彼が表紙絵になるというのはちょっと意外だったんだよね。早期ご退場あそばれるから、2巻だったの…?
絶対生きてる!という十二国民の希望を、3巻冒頭で打ち砕いてくるのでは…今から恐怖しかない。「白雉鳴号、泰王崩御」なんて一文から始まったら、絶望の底に突き落とされる……
いや。いやいやいや。ミスリードだって絶対。
いや、裏をかいて実は…
いやいや、さらに裏をかいて本当は…
と終わらない押し問答を繰り返してる。
どうか、どうか…ご無事で…