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読ログ#4 何もかもに絶望して眠れない夜にひとりで読む本


書くかどうか迷ったけど、結局書くことにした。

先に言っておくけど、今回は本の名前は教えない。
教えたくない。
ちょっとまだもう少し、独り占めしている気分を味わいたい。
とことんひとりでいたい。


何もかもに絶望して眠れない夜、ありますか?
私はある。
いっぱいある。

そんな夜を経験したことがある人に、このブログは読んでほしい。
ない人は、そんな夜が来たら、読んでほしい。
今は読まなくて良い。てか、読んでほしくない。
(ちなみに私は、ひとりで絶望して、眠れない夜を過ごすような人と友達になりたいです。)


何もかもに絶望して眠れない夜

そんな時、私を救ってくれるのは、どこぞの明るい音楽なんかじゃない。
ポジティブな言葉でもない。
バカみたいなyoutubeの動画でも、センチメンタルな映画でもない。

そんな時に私を救ってくれるのは、
絶望から生まれた言葉だ。
絶望から生まれた音楽だ。

その言葉があるだけで、その音楽があるだけで、
その夜を怯えずに過ごすことができる。
また眠れない夜が来ても、少し気持ちが軽くなる。
私には、あの言葉があるから、と。

今回の私のブログも、誰かが絶望する夜に、
あぁ、彩乃のブログがある、と
長い夜のお供になれたら嬉しい。


私がこの本に出会ったのは、2017年。
大学に入学してすぐ、一人暮らしを始めて、
そして眠れなくなった。

深夜3時、4時になっても目が冴えて眠れない。
頭をよぎるのは、マイナスな思考ばかり。
脳みそが動き続ける。
多分、大学という場所に絶望したのがきっかけだった。

それ以来、眠れなくなる夜が来ると、この本を読むことが多い。

本を読むほど余裕がないときは、1人で横になって壁に向かってただただ泣いてた夜もある。横で寝ていた当時の彼氏を起こさないように、必死で声を抑えて泣いた。
人間って簡単に精神的に死ねるんやなって、死を初めて隣に感じた夜もある。
この本や言葉が、あまりにも深い絶望への応急処置になれるかはわからない。

それでも、この本には随分と救われた。


この本にはポジティブな言葉なんて、ひとつも書かれていない。
それどころか突き放すような、確固たる鋭さと重みと冷たさをもった言葉ばかりだ。

私はこの本に、随分と影響されている。
私はこの人の言葉に、心底惚れている。


この本の内容は書かない。
知りたかったら、なんとかして調べて、探して、買って読んで。笑

その代わりといっては何だけど、この本の著者の言葉で、私の好きな、心にぐっさり刺さっているものをいくつか紹介したい。


二十代で得た知見
死にたくなったら寝ろ、寝ても解決しない問題は書け、大人も大人が何か知らない、永遠はないけど永遠のような瞬間は集める価値がある


第一志望ではないんです、大抵のものは。
第二、第三希望ですらない。でも、それを引き受けて生きている。恋人だって、一人暮らしの部屋だってそう。予期せず出会って、好きになる。それを引き受けて生きている。第一志望に落ちることは、何かの終わりを意味しないどころか、始まりなんですよ。


連日の胸糞悪いニュースに絶句しそうになる度に思い出すのは、「最高の復讐とは幸福に生きることだ」というスペインの諺と、そしてそうするためにも己が不幸か幸福か常に見分けられる正気と体力が必要だということ、どんなに不正に心を傷めようが己の人生は常に己が生き続けねばならん覚悟のようなものです


執着をやめるには
執着が一つもない人間って、面白いか?


コンプレックスとどう向き合うか
完璧と思える人間の欠点は酷く惹かれるものがありませんか。三島由紀夫は終生ほとんど無駄とも思えるくらいの肉体改造に励んだ話や椎名林檎が自分の声が実は嫌いな話や、安室奈美恵が女子会した時のことをわざわざ曲にするほどたぶん友達がいない話や吉田沙保里が銀メダルを取ってこの世の終わりのような顔をしている話が私は好きです。つまりはたぶんそういうことだと思います。


嫌われたと思うのはなぜか
好かれてると勝手にに思っているから、嫌われたと思えるんだと思います。人は人を簡単には嫌いませんし、簡単に嫌うような奴には嫌われておけばいいんですよ。嫌われも好かれもしない人は、おそらくいい人ですが、と同時にどうでもいい人です。

あ、これ、あの人の言葉だ、ってわかった人はぜひお友達になりましょう。


もっとあるんだけど、正直、心底惚れている言葉って
本当に好きなものって、独り占めしたいよね。

だから
自分で、探し当ててみてほしい。多分その方がいい気がする。


ひとりっきりで、
どうしようもできない、
でも眠れない、
そんな夜をどう過ごしていますか

誰の曲をききますか

私は最近椎名林檎をちょっと聴き始めました。
まだ完全に良さはわかっていません。

こんな夜に電話したい男友達がいるんですが、
ちょっと色々あって電話する勇気がでません。


結局私は、どこまでいっても
何歳になっても、たぶんひとりぼっちだ
と毎回思います。

ひとりって寂しいよね。

でもさ、ひとりでいられない人っているやん。
ひとりの時間を作らない人。
作れない人。
孤独と向き合おうとしない人。

孤独な夜を過ごしたことがない人とは友達になれないかもしれない。


絶望した夜は、眠れない夜は、
無理に眠る必要なんかない。

とことん起きて、
とことん落ちるとこまで落ちて、
絶望の言葉と音楽を嫌というほど浴びて、

いつかどこかで色っぽく、話せる日が来るといいよね。


深夜3時のひとりごと。

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