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感謝!フジ子・ヘミングさん

先日、ピアニストのフジ子・ヘミングさんがお亡くなりになった。ゴールデンウィーク期間中に、銀座で絵画展があるとのことで、行ってきたばかりだった。幼少期の記憶を描くことが多いようで、平和な明るい色の絵が多かった。あの独特の線のタッチも素敵だなぁと思う。

昨年コンサートを予定していて、それが延期になり、今年の7/12にあるとのことで行ってみたいなぁ〜とイベントページを何度もチェックしていた。
なんだか分からないけども、私の中でフジ子・ヘミングさんブームがまた来ていた時の訃報だった。

フジ子・ヘミングさんといえば、20年くらい前にNHKドキュメンタリー番組でもの凄い注目を浴びた方だ。私もそれにもの凄く影響をされた1人だ。それからずっと憧れていたラ・カンパネラは、コロナ禍のステイホーム期間中に弾けるようになってもの凄く嬉しかった。その時の話は、過去のNOTEに書いた。


そこにも書いたことだが、ドキュメンタリー番組を見た当時、私は中学生の思春期真っ只中だった。「空気を読む」ということを学んでしまって、人間関係に辟易としていた。なんてつまらないことで喧嘩になったりするんだろう…と周りの人間関係のこじれに第三者の私も巻き込まれて面倒を感じまくるという時期だった。

そんな時にドキュメンタリー番組を見て、彼女の演奏にとても感激した。世の中にはこんなに美しいものがあるのかと驚いた。自分の周りで起きてることが下らなく感じられて、その美しさを希望にして日々をこなしていた。毎朝、CDを聴いて登校していた。

自分を保つことができるようになったのは、本当にフジ子・ヘミングさんのおかげだと思う。ドキュメンタリーを作ってくれた人にも感謝。

それから、私は1つのことに浸かるのではなく、外側の世界ってのを常に持ち続けている気がする。片方が辛くても、もう片方があるから頑張れるとか、そんな具合にバランスを取っている。意識しているわけではなく、気づいたらいつもそんな状況になっている。たぶん、それの始まりが、カンパネラだったと思う。そんな気がする。

てことで、今の自分になる大きな栄養素を補充してくれたフジ子・ヘミングさん、どうか安らかにおやすみください。

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