遠くの親戚より近くの他人
ファイザーワクチン2回目を打ちました。三十路女ですが、良いのか悪いのか、腕痛以外の副反応がありませんでした。ポカリスエット、プリン、冷えピタ、解熱剤をベッド脇にスタンバイしてぶっ倒れる準備は万端でした。暇つぶし用に、スマホを寝転びながら支えられるやつや、プロジェクター、バンタンの2018年ワールドツアーのドキュメンタリーBringTheSoulまで購入して熱が上がるのを待っていたのですが、何も起こらず。これぞ、備えあれば憂いなし。
感激したのは、ご近所友達からのメッセージです。「体調はどうですか。」「何かあったら必要なものを持っていくから言ってね。」と何度かメッセージを。ありがたい。何事もなくてすいません。同じく何事もなかった先人たちからは「ようこそ。こちらの(体年齢が高い)世界へ。」と歓迎までいただきました。
私は、本当にご近所さんにはお世話になっております。前々からお世話になってましたが、コロナ渦でそれが加速しました。
在宅勤務となり普段人と会わなくなった私は、毎週土曜日朝に行われるゴミ拾いに参加するようになりました。1時間街歩きしながら色んな人とお話できるのです。毎週歩くと、季節や街の変化に気がつけてとても楽しいです。
先週は、一番近所なお友達に葡萄をおすそ分けしたら、豚の角煮がやってきました。その時にいただいたタッパで何を返そうか妄想中です。
あとこれも先週のお話です。あるコンテストに出場中のお友達がおりまして。粋なお兄さんが「彼女、超多忙そうだから、もしかしたらコンテスト用の用意ができていないのでは?」と察っしまして。本人に聞いたら、案の定。四日後が宣材写真提出の期限なのに、本業の契約対応に追われていて何も考えられないと。これはえらいこっちゃ!と、チーム応援隊が結成されました。
チーム応援隊も普段仕事しているので夜しか対応できないことから、このご時世で営業していない馴染みのBARをスタジオ化することにしました。カメラマンは趣味で人物撮影する方(先ほどの感の良いお兄さん)。まずは彼女不在だけど、BAR内で撮影できる場所の確認、光の方向、あったら良い小物などを決めました。本人には、「明日、20時、白い服を着てここにきて。」と。
当日、みんな本業そっちのけで今夜のことをグループチャットし、宣材で使う文言の下書きを作成して添削したりもしました。BARにあるものでは光が足りないということから、応援隊は家にある電灯を持っていくことになりました。私は絨毯の裏に敷く断熱シートをレフ板替わりに持って行きました。集まってみると、「彼女の着てくる白い服がイメージに合わなかったら大変だと思って、白い服持ってきた」という人が2名。私は、足元がイメージと違ったら大変だと思ってサンダル持って行きました。BARの店主は照明を新たに購入してましたw
本人登場からは、彼女の身なりを整えててんやわんやと撮影開始。色々と無事に終了し、宣材写真も投稿完了。ご近所だからこそできるドタバタ応援がものすごく楽しかったです。
そんなこんなで、ご近所さんたちと暮らすこのまちが好きなのですが、今後住み続けることを考えるとちょっと悩ましいです。なぜなら、家の価格が高いから。海も山もあるので、津波や崖崩れの可能性が多いまちです。一応大学で防災を学んだので、安いからとハザードマップで赤いところに住むのは気が引けます。
暮らしたい未来のまちは、今のようにご近所づきあいのある、住宅価格が高すぎないまちです。
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