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変化の激しい時代における伴走支援者の必要性について

こんにちは!
静岡県の中小企業診断士、大滝綾乃(オオタキアヤノ)です。

またしても更新まで少し間が空いてしまいました。2月は補助金事務局や確定申告で忙しくしておりました。
「毎週更新」を目指しているため、出来る限り更新頻度を安定させたいと思っています。

2月は、私が毎月支援に訪問していた静岡県の河津町が桜まつりで賑わっていたようです。河津桜は「日本一早く咲く桜」であり、川沿いに一斉に咲きます。今年は約51万人の人出があったようです(河津桜まつり実行委員会より)。コロナ禍前は約90万が来場していたようで、そのころまで人手が回復してくれることを願っています。

お客様が送ってくれた河津桜の写真です!

一方で、2月は補助事業実施中の顧客から、金融機関との融資の進捗が思わしくない、申請前に打ち合わせをしていたことができなくなったなど、様々なトラブルの相談を受けることが多かったです。相談を受け、金融機関や支援機関に連絡を取るなどの、調整作業を行っていました。私は、事業計画の策定から補助事業の終了までは伴走型で支援することを目指しているため、このような調整作業をほぼ無料で行っています。他のコンサルタントでは「事業計画の策定だけ」のように、補助事業の進捗までは支援を行わない方もいらっしゃいます。補助事業に慣れていない小規模事業者も多いですので、やはり最初に支援に関わった方には最後まで支援して頂きたいと、個人的には思います。

近年では市場の急激な変化、新しい技術の登場、政治的な動乱、自然災害など、多数の要因によってビジネス環境が複雑化しています。変化が激しく予測が困難な時代(VUCA(ブーカ)ともいいますね:Volatility・Uncertainty・Complexity・Ambiguityの頭文字を取った造語)を迎えており、中小企業・小規模事業者もこうした変化の影響を受けています。このような変化に柔軟に対応していくことが必要となってきています。また、過去の成功体験が通用しなくなることがあり、変化に合わせて自社のビジネスモデルを見直す必要があります。

このような変化が激しい時代では第三者による伴走支援が必要とされています。何か新しい事業を始める場合、一人で事業を終えるのはとても大変なことです。そのため、事業の進捗状況を確認してくれる伴走支援者の存在が大事になってきます。
国も伴走支援を推奨しています。特に小規模事業者には商工会議所・商工会が伴走支援を行うことを理想としていますが、現実的には経営指導員さんが忙しく伴走支援まで追いついていないことや、事業者が商工会議所・商工会との相性が良くないなど、様々な事情により商工団体の支援が届いていない方も多くいらっしゃいます。

伴走支援の実施における支援機関の役割分担
「経営力再構築伴走支援の全国展開」(令和4年5月:中小企業庁より)

伴走支援者とは長期にわたって関りを持つことになりますので、お互いの相性というものがとても重要だと思います。支援者は商工会議所・商工会だけではないので、できるだけ多くの商工団体と関係を持って、自分と相性のいい支援者を見つけることをお勧めします。商工団体から最適な専門家を紹介してもらえることもありますので、ぜひ色々な専門家を紹介してもらい、自分と感覚が合う方を見つけてみてください。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。今年は花粉の量が多くなっていますので、花粉症対策を万全にして暖かい春をお過ごしください。

もうすっかり春ですね!