大人には理解出来ない?10代が今動画SNSにハマる理由
こんにちは、あやにーです。
今10代の子の心を掴みまくっている動画SNS(音楽コミュニティサービス)があるの、ご存じでしょうか?
元々10代向けの動画SNSはミクチャことMix Channelがこのトレンドの走りだったのですが、さらにそれが進化しvine+Mix Channel=動画SNSというような印象を受けています。
どんな中身なのか、そしてどうして10代の心を掴むのか。今日はそのお話をお伝えしていきたいと思います。
その前にお伝えしておきたいのですが、絶対にこれは大人には向きませんw
最強の2つの動画SNS「Tik Tok」と「musical.ly」
よくツイッター広告などでも最近見かける「Tik Tok」と「musical.ly」
自分で好きな曲を選び、それに合わせてダンスをしたりリップシンク(口パク)で歌ったりする、15秒の動画が作れるアプリです。
基本的に、動画は縦動画で自撮りよりも固定カメラでも撮影が人気な様子。
アプリ内で動画を配信すると、そこにコメントやいいねが付けられる仕組みになっています。
どちらも中国の会社が開発をしていてmusical.lyのほうが先行して公開されていたのですが、なんとつい先日、musical.lyはtik tokを運営しているスタートアップに買収が決定しています。ソースはこちら
なぜティーンは今動画SNSにハマるのか
元々Vineやミックスチャンネルなど動画作成、配信サービスは若者に人気でしたが、なぜMix Channnelはティーンに人気なのかという開発者のインタビュー記事で、このように答えていました。
ソース元:http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1505/15/news008_2.html
「ニコニコ動画の設計は非常に日本的で、MixChannelとしてもかなり参考にしています。非リアとリア充みたいな差があると思いますが、結局、MixChannelもニコニコ動画も、ネット上で大きく反応をもらいたい人に向けて、最高に気持ちよくなれるサービスを作っているんですよ」(福山さん)
そもそも福山さんによれば、もはや今の10代にとってのリア充を「上の世代の発想でとらえてはいけない」という。というのも、彼女らは“オタク”っぽいのだ。
「だって、スマホを1日中いじっていて、暇な時間は複数のアプリを駆使して、ひたすら画像加工をしているような人たちが“リア充”と呼ばれているんですよ。それって上の世代の感覚で見たら、本当に“リア充”なのかという話ですよ(笑)。見方を変えたら、オタクですよね。最近は、もう動画編集アプリの需要まで高まっており、そのへんの女子高生がプロ並みの編集をしたりしますからね」(福山さん)
このインタビューでもあるように、今のティーンたちはとにかく「スマホを使っている時間が長い」そして「ネットで大きな反応をもらいたい」
スマホを使っている時間が長い10代ですが、データによると女子高生は平均で1日6.1時間使っているという結果に。
文字や写真を見ているSNSだけでなく、さらに動画を楽しみだすというのは自然な流れだと思います。
写真の加工がプロなみのティーンにとって、動画の加工はやりがいのあるクリエイティブな作業なのでしょう。
またTwitterにせよ、Instagramにせよティーンにとってはユーザーの高年齢化も離れていく理由の一つだと考えます。
「うるさい大人がリプしてくる」「おばさんたちの自撮りとか見たくない」など、だんだん自分たちの居場所ではないと気がつき始めているんですよね。
その結果、リアルな友達がフォローしてた時点で鍵アカウントにするティーンが急増しているのは、そうした「おじさん、おばさん」に見られたくない、内輪だけで楽しみたい、という子が急増しています。
そうした意味でティーンの動画文化を生み出したミックスチャンネルは同世代だけのクローズな環境で、同じ感性で認めてくれる。
自分たちの居場所がそこにあったからこそ、みんなハマっていったんです。
私の印象ではミックスチャンネルは、動画配信者のライフスタイルをいかに「リア充」なものに仕上げるのかという部分で、カップル動画や双子動画、踊ってみたなどが人気を集めていました。
ただ、この動画って今までは「仲良しの友達がいる」とか「彼氏とラブラブである」という部分が必要だったわけで。
それがtik tokやmusical.lyでは不要になり、自分ひとりでも「リア充」動画が作れるようになったという大きな違いがあります。
更に言うなれば、今まで以上に「自分だけが評価される舞台」が用意されたわけです。
ここにきてリア充はネオリア充へと変化を遂げる!
この2つのアプリはどちらも数多くのトレンドな音楽から好きなものを選ぶことが出来、本格的なMVを作ることが出来るので必要なのは自分の顔(ベストな角度で撮れる場所を知っていることも重要)と動画撮影のコツ。
またどちらもフォローをするという機能がついているので「この子可愛い!」「イケメン!」「面白い!」という人気がフォロワー数でも図ることが出来るようになっています。
このフォロワー数がまたスゴイ!!!!
多い子は100万人を超えるフォロワーを持っている子は珍しくありません。
一切「拡散」のない世界で100万人のファンを集めるって、もはやインフルエンサーなんてもんじゃないのでは...
例えば、とある男の子は11万人のTik Tokフォロワーがいるのですが
Twitterフォローは2000人程度。
私がアパレルのインフルエンサーマーケティング担当者だったら、この子たちに自社製品を配布します!!!間違いなく!!!(笑)
外見だけでなくアイディア次第でどんどん有名になれる。
だからどんどん人気の動画を観て真似し、アレンジし、自分を作る。
上位にならぶ配信者の彼女、彼らは何がウケ、好かれるのかよく分かっているティーンの天才マーケッターでもあるんです。
独自の文化をクローズした環境で生み出し、さらに承認欲求を満たしてくれる場である。それが今動画SNSに10代が魅了されていくポイントだと思います。
大人に「何が面白いのか分からない」が重要
Twitterなどで沢山流れている、この2つのアプリに対して「何が面白いのか分からない。うざい」という声を観るのですが
だからこそティーンがハマるんです!!!!じじばばよ、目を覚ませ!!!!
取り乱しましたが、本当にここがポイントなんですよね。
「何が面白いのか、全然大人にはわからない」だからこそ、ティーンたちは夢中になる。
これに「人気ならやってみよう」と20代後半~30代が入ってきた瞬間が動画SNSの崩壊の時だと私は思います。
SNSは「情報を拡散していくもの」という考え方が根強いですが、10代の子にとっては情報の拡散はほとんど必要がなく
それよりも「自分自身を観てもらえるステージ」になりつつある。
情報は自分にとって必要なキュレーションサイトのアプリや友達との情報交換で十分で、それ以上は特に求めていないという現状も。
そうなると、新しいアプリのプロモーションは
10代のスマホ利用時間の長時間化が進めば進むほど、広告を増やしていかに接触回数を増やすことで印象付け、DLに繋げるかが勝負になる。
あの広告は10代に向けて打っている広告なので、大人はうざいと思うわけなんです。それで正解です。
ただ、今後ティーンを巻き込んだプロモーションを考えた時にやはりこの流れを知っておくことはとても重要だと思っています。
ネオリア充である彼らが動画の中で思わず
使いたくなるような商品を開発することや
動画に出ている子たちを取り込んだ施策の提案も今後は盛り込んでいく必要があるとみています。
またティーンのメイクやファッションのトレンドもとても分かりやすいです。(みんな似ている点やポイントはかなり色々あるので)
もはやどこのメディア見るより早いかもしれない。
大人には分からない世界を創り出すクリエイター「ネオリア充」。
まだまだこれからの動きにも注目です。
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