The Openは特別

全英オープン選手権が正式名称。だが、英語表記では【The Open(The Open Championship)】となっているのは、このトーナメントが最古のメジャーだから。ちなみに第一回が開催されたのは1860年、日本はこのとき江戸時代。徳川11代将軍から12代将軍に代わろうとしていたタイミングだったりする。

死ぬまでに一度でいいからジオープンを見たい
そう思ったのはジョーダン・スピースがクラレットジャグを掴んだ2017年だったと思う。ゴルフネットワークで夫氏と二人で見ていたときだった。
その頃私はゴルフをはじめたばかりで、なかなか思うように行かないショットやパターに疲れ果て、ゴルフが嫌いになっていた。しかし、ミヤギテレビ杯女子オープンゴルフトーナメントでプレイする女子プロゴルファーの姿に目にし、無謀にも「あんな風にショットしたい」と前向きになっていた頃だった。

あんな風にショットしたいと思ったら、YouTubeで何度もショット動画を見る。そしてトーナメントに参加している選手たちのスイングを生で見て分析しながら試してみたところ、少しずつだがゴルフが面白くなっていた。

私はなんでもやってみるタイプ。合わなかったら、なぜ合わなかったかまで深掘りしてしまうタチなので、いまもスイングを見ては解析して実験しているのだが、そうしているうちにゴルフが好きな理由が変化していった。

当初は少しでも遠くにショットしたら嬉しいから、パターがストンと決まったら嬉しいから、だからゴルフが好きだった。しかし今は、思うようにいかないから面白いと思える。

ゴルフはショットやアプローチ・パターだけではない。天気や風に注意を払いコースマネジメントで一番確実で楽なルートを探ることも大事だ。ただ、球が落ちるところは運で変わるから、次のショットをどう打てばやけどをしないか考えなければならないし、なによりメンタルをフラットに保つ胆力も必要なスポーツだと思う。10年ゴルフを続けてみて、そう思えるようになってきた。

へっぽこでぽんこつなので、スコアは110のあたりを行ったり来たり。だからこそ世界の大舞台、しかも世界最古のメジャーは特別なものであり、聖域だ。そこに応援している日本の選手が行く。頑張る姿を見て、私も頑張ろうと思える。

そう、夏泊で海風にボールが負けたって頑張る……。

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