今年は旅の一年になりそうだ。初夏のグアム&東京、秋の沖縄。グアムははじめて、東京は10年ぶり、沖縄は30年ぶりになる。

もう覚えている人が少なくなった事件だが、1995年沖縄で悲しい事件があった。沖縄に駐在している米軍兵が未成年の女子を暴行した事件で、この当時多いに物議を醸していたが、この数ヶ月後私は出張で沖縄に行った。とっとと仕事を終えて観光した際、ある出会いがあった。ハブとマングースのぬいぐるみを買った土産屋で一人のおばあと出会った。このおばあとは、至る所で出会った。平和の礎、ひめゆりの塔、チビチリガマ、南風原野戦病院跡といったいわゆる戦跡で。

沖縄は、太平洋戦争時、日本唯一の地上戦が繰り広げられたところであり、民間人の死傷者が多いところでもある。そして在アメリカ軍の基地がいたるところにある県だ。
青森県・三沢市にもアメリカ軍の基地があり極東の要のひとつとなっていることもあり、沖縄に親しみを感じてしまうのは仕方のないことかもしれないが、暴行事件が発生するたび「またか」と諦めのため息とともに吐き出してしまうこともしょうのないことの一つだ。

さて、旅の話をしたい。今年は物入りな一年になるのでとにかく馬車馬のごとく働くつもりでいる。懸念事項(母のこと)はあるものの、少し先の自分の楽しみを手放したくはないし、むしろ今がしんどくとも楽しい旅が予定されているから気持ちを保てているのかもしれない。そんな気がしてならない。

それにしても……
グアムといい沖縄といい太平洋戦争の激戦地じゃないか……。
私の「旅」は戦争に絡む場所が多いのだが、それがなんとなく戦争を忘れてはいけないと見えない何かから言われている気がしてならない。
30年前の沖縄で度々顔を合わせたおばあは、戦争時の話を事細かに教えてくれた。教科書に記載されている文章と、資料に掲載されている画像で戦争に関わる事実は教えられたが、実際現地で戦争を体験された方から話を聞いた際、こういうことを私たちは知らなければならないのではないかと思った。
毎年終戦記念日になると、戦争の語り部の数の減少が数字で出る。戦争をしらない年代が圧倒的に多い現代、あらためて戦争について私たちは学ばないと行けない気がしてならない。戦争を、原爆を、空襲を、地上戦を、強いられた自決を知ることで、平和がとても大事なものだということを過去から学ばなければいけないのではないか、と思った。

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