見出し画像

ボーダーライン episode4「炎上」

~LAPDノギー分署会議室~

蘭世:おはよう
絢音:おはよう~
蘭世:あれ?なんで警部が?
絢音:分からない...
橋本:皆。おはよう
新内:みんなわかってると思うけど、LAPDが今ネットで炎上してる
絢音:なにかあったの?(ボソッ
蘭世:わからない...(ボソッ
橋本:わからない人のために説明すると、LAPDのボディカメラの映像が流出した。しかも汚職の映像がね。そういう事だから、当分は市民からの協力は無いと思って
新内:それと、当分は市民からカメラを向けられることが多いと思うからよろしく。以上

~LAPDノギー分署駐車場~

絢音:なんで、ボディカメラの映像なんて流出したんですかね?
ジェイ:多分だが、汚職した警官を良く思ってない警官がハメたな...
蘭世:汚職してた警官って何処の人なんですか?
○○:確か、ここの警官だった気がするな...
ジェイ:当分は内務調査室の監視付きだなぁ
○○:やりづらくなるな...
ジェイ:そろそろ行くか
○○:そうだな

~ヒナター・アベニュー~

○○:今日は、いろんな人がこっちを見てくるな...
絢音:炎上のせいで注目の的ですね...
○○:だな...

純奈無線:ディスパッチより全ユニット。ノギー・ヒルズ1028で火災が発生

○○:行くか...
絢音:そうですね

○○無線:2-A-35。了解。コード3
純奈無線:ディスパッチ。了解

ウーーーーーウーーーーーウーーーーーウーーーーー

~ノギ―・ヒルズ1028前~

○○無線:2-A-35。コード6。消防を急いでくれ
純奈無線:ディスパッチ。10-4。消防の現着まで10分

○○:10分か...
絢音:坂井刑事!
○○:どうした?
絢音:まだ中に人がいるようです!
○○:え!?
絢音:消防は?
○○:あと10分だ...
絢音:そんな...
○○:行くしかないか...
絢音:え!?
○○:トランクから水に濡らしたタオル持ってきてくれ!
絢音:あ、はい!

絢音:持ってきました!
○○:サンキュ
絢音:それ、どうするんですか?
○○:これを口の前で結べば少しは煙の中でも持つんだよ
絢音:そうなんですね...
○○:行ってくるわ
絢音:待ってください!危険すぎます!
○○:でも、中に残ってる人は今も死にかけてるんだ!
絢音:なら...私も行きます!
○○:呼吸が苦しくなったらすぐに避難しろよ?
絢音:わかりました
〇〇:行くぞ
絢音:はい!

~ノギ―・ヒルズ1028入口~

○○:LAPDだ!居たら叫んで!
絢音:警察です!叫んで!
○○:意識がない可能性が高いな...
絢音:どうしますか?
○○:俺は下を探すから上を頼む
絢音:了解

~ノギー・ヒルズ1028、2階~

絢音:2階にはまだ火が来てない...
男1:あぁ...
絢音:警察です!大丈夫ですか!?
男1:ゴホッゴホッ!
絢音:避難しましょう!
男1:ああ...

~ノギー・ヒルズ1028、1階~

○○:火元はキッチンか...誰も居ないな...
女1:助けて!
○○:大丈夫か!?
女1:早く逃げないと!
○○:他に誰かいるか!?
女1:2階に旦那がいる!
○○:わかった!とにかく出るぞ!

~ノギー・ヒルズ1028前~

ウーーーー

男1:ゴホッゴホッ!
真夏:大丈夫ですか?
絢音:あとお願いします
真夏:わかった

○○:救急隊!
レイチェル:大丈夫?
○○:俺は大丈夫だ
レイチェル:そう...大丈夫ですか?
女1:私は大丈夫だけど、旦那が...
真夏:旦那さんも無事ですよ
女1:よかった...助けてくれてありがとう!
○○:いえ

○○:大丈夫か?
絢音:なんとか...
ダニエル:中に人は?
○○:全員救出した
ダニエル:了解。消火するぞ!
ジョン:わかりました!

~数十分後~

ダニエル:消火したぞ
○○:そうか。火災の原因は何だと思う?
ダニエル:調査が済んでないから分からないが、放火だと思う。この後、火災調査室が調べるから結果が出るまで少し待て
○○:わかった
巡査1:付近の封鎖は終わりました
○○:了解
橋本:状況は?
○○:あ、巡査部長...
橋本:ルーキーの指導が始まってから監督官の要請が必要な事件が多すぎるでしょ...
○○:俺に言われても...
橋本:まぁ、いいけど。で、状況は?
○○:到着時に中に人が残ってるって言われて、新人と中に入って救出した
橋本:それで、火災の原因は?
○○:ダニエルが言うには放火の可能性が高いと
橋本:そう...
○○:詳しくはこの後、火災調査室が調べるらしいです
橋本:ダニエルが言うなら放火で決まりだね
○○:多分そうですね
絢音:巡査部長はダニエル隊長のこと信頼してるんですね?
橋本:まぁ、隣人だし?
絢音:隣人なんですか?
橋本:そうだよ?ちなみにその反対の部屋は○○の部屋ね
絢音:意外ですね...
○○:意外で悪かったな

橋本無線:2-L-20。ノギー・ヒルズ1028に鑑識と刑事を寄越して
純奈無線:了解。向かわせます

○○:俺達はどうすればいいですか?
橋本:あんた達は警らに戻りなさい
○○:了解です。新人!行くぞ!
絢音:はい!

キャリー無線:ディスパッチより全ユニット。ノギー・ヒルズ3027で444が進行中

○○:近くで警官への銃撃が!
橋本:ここお願い!
巡査2:了解しました
橋本:行くよ!
○○絢音:はい!

橋本無線:2-L-20。現場まで3ブロック。コード3
○○無線:2-A-35。同じく現場まで3ブロック。コード3
キャリー無線:了解

ウーーーウーーーウーーーウーーー

~ノギー・ヒルズ3027~

○○無線:2-Aー35。コード6
橋本無線:2-L-20もコード6

カチャ(銃を構える○○絢音橋本)

○○:状況は?
ジェイ:あそこで巡査が倒れてること以外は分からん!
○○:近づくぞ!
ジェイ:わかった!援護する!
○○:新人!近くに不審者は!
絢音:見えません!
蘭世:こっちも見えません!
橋本:注意して近づくよ!

○○:おい!大丈夫か!
橋本:どう?
○○:まだ脈がある!新人!心臓マッサージをしろ!
絢音:はい!

橋本無線:2-L-20。ノギー・ヒルズ3027へ救急車を!コード3!警官が負傷!意識と呼吸無し!
キャリー無線:了解。救急隊は現在向かっています

巡査3:巡査部長!状況は?
橋本:付近1ブロックを封鎖して!
巡査3:了解!

○○:放火に警官への銃撃...
橋本:何が起きてるの...
ジェイ:巡査部長...
橋本:なに?
ジェイ:撃たれた巡査が死亡しました
○○:・・・
橋本:そう...
絢音:・・・
○○:新人。大丈夫か?
絢音:大丈夫です...

橋本無線:2-L-20。ノギー・ヒルズ3027に鑑識と強盗殺人課の刑事を寄こして。それと救急車はキャンセル。警官が死亡
キャリー無線:了解。救急車はキャンセルします。また、鑑識と強盗殺人課が向かっています

巡査3:巡査部長。封鎖が終わりました。不審者は見つかっていません
橋本:わかった

~数十分後~

新内:状況は?
○○:警部...
橋本:巡査が一人、銃撃を受け死亡しました
新内:被疑者は?
橋本:付近1ブロックを封鎖しましたが見つかってません
新内:そう...
絢音:警部。巡査の銃です
新内:わかった。私が預かっておく
○○:巡査部長。警部。亡くなった巡査の行動がおかしくないですか?
新内:おかしい?
○○:俺達と巡査部長は放火事件が起きたからここから3ブロックのところに居たんですよ?
橋本:そうだけど?
○○:なら、亡くなったあの巡査は何故現場に来ないでこんなところに居た?
ジェイ:確かに...俺達は放火事件の現場に向かってる途中に無線を聞いて来たが、パトカーのエンジンは冷たかった
絢音:現場から3ブロックなら普通は向かいますね...
新内:ボディカメラの映像は?
○○:録画が止まってた
ジェイ:俺達が着いてから二分以上経ってから○○達が来て、亡くなった巡査に近づいたから録画できてないのか...
橋本:録画を始める二分前から録画が始まってもこれじゃ意味ないね。パトカーのカメラは?
ジェイ:電源が切られてた
刑事1:警部。防犯カメラの映像を見てください
新内:見せて
刑事1:どうぞ
○○:亡くなった巡査が映ってるな...
刑事1:あそこのカメラだ
蘭世:男が来ました
ジェイ:男から巡査が何か受け取ってる...
絢音蘭世:これって...
○○:汚職の映像だな...
橋本:めんどくさいことになったわね...
○○:あ、もう一人男が来たな
絢音:あ、撃たれた...
刑事1:ここで巡査が無線で応援要請をしました
○○:そして、男たちは逃げたと...
橋本:それで、私たちが無線を聞いてここまで来たと...
ジェイ:男が逃げたのは北側と南側か...

○○無線:2-A-35より全ユニット。ノギー・ヒルズ3027から北側と南側へ被疑者が逃走。被疑者は銃を所持。検索を

橋本:とりあえず、ここは刑事に任せる
刑事1:了解
橋本:じゃあ、あんたたちはパトロールに戻って
○○ジェイ絢音蘭世:了解
巡査3:巡査部長!
橋本:今度は何?
巡査3:ネットでLAPDが...
橋本:炎上してるのは知ってる
巡査3:炎上じゃなく賞賛されてます!
橋本新内○○ジェイ絢音蘭世:え!?
橋本:どういうこと?
○○:炎上が始まったのも少し前の話なのに...
巡査3:ネットにこんな動画が...
絢音:あれ?これって...
○○:ノギー・ヒルズ1028だな...
純奈:絢音達が映ってる...
橋本:○○たちが火事の家の中に救助に入って助ける動画ね...
新内:行動で信頼を失ったなら行動で信頼を取り戻したのね
ジェイ:それで、炎上が収まったと...
○○:炎上が収まったなら問題はこの二件の被疑者だな...
橋本:それは、刑事の仕事よ
○○:それもそうですね...
橋本:あんたたちはパトロールに戻りなさい
○○ジェイ:了解

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?