警視庁第二機動捜査隊乃木坂分駐所season3　第三話

～ヒナターズ・タワー階段１４Ｆ～１５Ｆ地点～

○○：さすがに疲れるな...
寺田：そうだね...

～ヒナターズ・タワーロビー～

生駒：二人とも大丈夫かな...
若月：ごめん。遅くなった。状況は？
山崎：今、○○さんと蘭世さんが最上階に向かってます…

～警視庁通信指令室～

佐藤：現場の状況は？
高山：わかりません...

～ヒナターズ・タワー20Ｆ～

○○：何とか着いたな...
寺田：そうだね...ゴホッゴホッ！
○○：もう少しの辛抱だな…
寺田：うん...
○○：2004号室はここか…

ドンドンドン（ドアをノックする○○）

○○：京子さん！史帆さん！
史帆：○○さん！
○○：史帆さん！ドアを開けて下さい！
史帆：ドアが開かないんです！
○○寺田：え？
○○：鍵は開いてますか!?
史帆：開いてます！
寺田：なんで...
○○：何か使えるものは...これしかないか...
寺田：え？
○○：史帆さん！ドアから離れてください！
史帆：わかりました！

カチャ（銃を構える○○）
バンッ（銃声）

○○：史帆さんどうですか!?

ガチャ（ドアが開く）

京子：開いた...
史帆：良かった～…
○○：大丈夫ですか？
史帆：何とか大丈夫です…
京子：早く避難しましょう…
○○：少し待ってください...
京子：え？
○○：すみません…これ以上煙の中を歩くと僕たちが一酸化炭素中毒になるので窓から酸素を吸わせてください...
寺田：ゴホッゴホッ！
京子：○○さん達こそ大丈夫ですか？
○○：酸素を吸えば大丈夫...
（窓から酸素を吸う二人）
○○：煙やばいな...

ドカンッ！

史帆：きゃあ！
京子：何!?
○○：やばい...
史帆：どうしたんですか？
○○：火元の10階で爆発が起きました…
京子：え？
○○：多分…階段は火の海かと...
史帆：そんな...
京子：蘭世さん？
○○：え？
（倒れてる蘭世）
○○：蘭世！蘭世！
○○：（一酸化炭素中毒か…だとすると僕もやばいか...）

○○無線：機捜246から警視庁。現在ヒナターズ・タワー最上階で要救助者２名確保。また相勤者が一酸化炭素中毒で意識なし。また、火元の10階で爆発。避難不可。救助を要請します
高山無線：警視庁了解。消防の現着は未だ未定。どうぞ
航空隊１無線：はやぶさから警視庁
高山無線：はやぶさどうぞ
航空隊１無線：現在、現場のヒナターズ・タワー上空ですが煙が多く建物に近づけません。どうぞ
高山無線：警視庁了解...

○○：ヘリもダメか...
史帆：○○さん！
○○：どうしました？
史帆：あれ...
○○：煙が濃くなってる...火が近づいてるのか...
京子：早く逃げないと...
○○：（仕方ない...一か八かだけど...）

○○無線：機捜246から生駒さん！至急エレベーターを最上階にお願いします！
生駒無線：え？エレベーター？
○○無線：はい！
生駒無線：でも、火災の時のエレベーターは...
○○無線：今、エレベーターがあるのは火が回ってない１階です。エレベーターはドアを閉めれば密閉されるので酸素がそのまま来ます。なのでエレベーター内に避難します。なので二酸化炭素消火設備の作動を！
生駒無線：え？でも、二酸化炭素消火設備は地下駐車場しか...
○○無線：地下駐車場の階段のドアを開けておいてください
生駒無線：え？
○○無線：僕たちはマル索の時にマル索が終わった場所が分かるように階段のドアは開けっ放しにしてます。もちろん火元の10階もです！
生駒無線：...信じていいんだよね？
○○無線：この仕事は相手を信頼しないとできません
生駒無線：わかった。今からエレベーターを最上階に送るから二酸化炭素が排出される前にエレベーターに乗って！
○○無線：はい！

～警視庁通信指令室～

高山：どうしますか？
佐藤：現場に任せる
高山：わかりました

～ヒナターズ・タワー２０Ｆ～

井上：大丈夫？
飛鳥：大丈夫か？
○○：小百合さん…飛鳥さん...なんで...
井上：部下が危険な目に遭ってるのに一人だけ安全なところにいると思う？
○○：それもそうですね…ゴホッゴホッ！
飛鳥：まぁ…階段は火の海だけど...
○○：ですよね...
井上：もう少し遅かったら私達も爆発に巻き込まれてたわ…
史帆：ゴホッ！
京子：ゴホッ！
井上：急ごう！
○○：はい！

～ヒナターズ・タワーロビー～

生駒：○○君
山崎：はい
（エレベーターの最上階のボタンを押す○○）
山崎：送りました
生駒：わかった
山下：戻りました
若月：あれ？さゆにゃんと飛鳥は？
樋口：それが○○君たちのところに...
若月：そう...
樋口：合流は出来たようです…
生駒：わかった。梅ちゃん
梅澤：はい
生駒：地下駐車場に行って階段のドアを開けてきて
梅澤：わかりました
生駒：他はこの建物の封鎖を
山崎山下樋口：はい

～ヒナターズ・タワー管理人室～

梅澤無線：ドア開けました！
山崎無線：封鎖完了しました！
生駒無線：了解。二酸化炭素消火設備を作動する
生駒：（○○君、頼むよ）
若月：（○○、生きて戻りなさいよ）
カチッ（ボタンを押す生駒）

アナウンス：ウーーーーーーウーーーーーー二酸化炭素を放出します。避難してください

若月：行こう
生駒：うん

～ヒナターズ・タワーロビー～

山崎：行きましょう
山下：そうだね

～ヒナターズ・タワー20Ｆ～

アナウンス：二酸化炭素を放出します。避難してください

○○：始まったか...史帆さんと京子さん…歩けますか？
史帆：大丈夫だよ…
京子：私も大丈夫…
井上：運ぼう！
飛鳥：了解！
井上飛鳥：１.２.３！
井上：行こう！

～ヒナターズ・タワー20Ｆエレベーターホール～

○○：エレベーターはまだか...
井上：でも、10階では止まってないね…
史帆：ゴホッ！
京子：ゴホッ！
○○：ゴホッゴホッ！
飛鳥：大丈夫？
○○：ゴホッ！何とか...

井上：エレベーター来た…
飛鳥：みんな乗って！

～ヒナターズ・タワー20Ｆエレベーター内～

飛鳥：全員乗ったね？
カチッ（「閉」ボタンを押す飛鳥）
バタッ（倒れる○○）
飛鳥：○○！
バタッ（倒れる史帆と京子）
井上：史帆さん！京子さんも…
飛鳥：あれ？なんかめまいが...
バタッ（倒れる飛鳥）
井上：飛鳥まで...
バタッ（倒れる井上）

～数分後～

～ヒナターズ・タワー前～

アナウンス：二酸化炭素放出まで５、４、３、２、１

山崎：二酸化炭素が排出されました
梅澤：消防が現着しました！
生駒：了解
消防隊１：遅くなってすみません。状況は？
生駒：現在、二酸化炭素消火設備を作動しました。警察官四名と要救助者二名が最上階のエレベータ内に居ます
救助隊１：わかりました。換気頼む
消防隊１：よし！

救助隊１：要救助者六名が最上階のエレベーターに居る。救助に行く！いいな？
救助隊２３４５：よし！

～ヒナターズ・タワー20Ｆエレベーターホール～

救助隊２：開けます！
（ドアを開ける救助隊）

救助隊３：要救助者発見！
救助隊２：マスク付けろ！
救助隊３：よし！
救助隊４：大丈夫ですか？
救助隊３：わかりますか？
○○：助かったのか...
救助隊４：意識あり！
救助隊５：全員意識あり！

救助隊２無線：要救助者確保！全員意識あり！これより搬送します

～ヒナターズ・タワー前～

救助隊２無線：要救助者確保！全員意識あり！これより搬送します

救助隊１：救急隊！準備してくれ！
救急隊１：はい！
生駒：よかった...

～数分後～

救助隊２：救急隊！頼む！
救急隊１：こちらに！

若月無線：二機捜若月より警視庁。現在、消防が要救助者２名とＰＭ４名を確保！全員無事！どうぞ！

～警視庁通信指令室～

若月無線：二機捜若月より警視庁。現在、消防が要救助者２名とＰＭ４名を確保！全員無事！どうぞ！
高山無線：警視庁了解…

高山：よかった…

～ヒナターズ・タワー前～

上村：史帆さん！京子さん！
史帆：あ、ひなの～
上村：大丈夫ですか？
京子：私たちは大丈夫だよ…

若月：新婚なのに危ないことするんじゃないよ...
○○：すみません...
生駒：飛鳥もね？
飛鳥：はい...
井上：でも、この仕事やってる以上は危険は避けれないんじゃ...
若月：さゆにゃん？
井上：はい...
若月：とりあえず、ひなちま以外は病院に行って少し休みなさい
寺田○○井上飛鳥：はい…
絢音：○○！
○○：絢音...
絢音：無事でよかった😢
（○○に抱き着く絢音）
○○：絢音ごめん...
救急隊１：すみません。救急車に収容してもいいですか？
絢音：あ、すみません...
救急隊１：こちらこそすみません
救急隊２：収容します
救急隊１２３：１.２.３！
救急隊１：乗ってもらっていいですよ
絢音：ありがとうございます