警視庁捜査一課46係season2　第四話

ＰＭ１２：００～警視庁食堂～

賀喜：何食べます？
絢音：どうしようかな～
賀喜：私は唐揚げで
絢音：私も唐揚げで～
田村：あ、絢音さんと賀喜ちゃん
絢音：あ、真佑ちゃん
賀喜：田村さん
田村：私はとんかつで

絢音賀喜田村：いただきます
田村：今日はお弁当じゃないんですね？
絢音：昨日、○○が勤務だったからね
田村：あ、そうでしたね...
絢音：そういえば、昨日バスジャックが起きたって聞いたけど...
田村：起きましたね...
賀喜：結局どうなったんですか？
田村：○○さんが突入して被疑者を確保して負傷者なしで解決しましたね...
賀喜：相変わらず...○○さんらしいですね...
絢音：また無茶するんだから...
田村：でも、そんな○○さんを私達は尊敬しているんですよね～
賀喜：確かにそうですねｗ

プルプルプル

絢音電話：鈴木です。はい。はい。了解です

賀喜：どうしました？
絢音：東京駅で変死体
賀喜：東京駅ですか？
絢音：そうみたい。真佑ちゃん。ごめん。先に行くね
田村：はい。お気を付けて
絢音：ありがとう
賀喜：お先失礼します
田村：気を付けて

～東京駅女性トイレ～

瀧野真夏生田堀：お疲れ様
久保弓木早川賀喜：お疲れ様です
絢音：お疲れ様です。状況は？
瀧野：人が倒れていると110番通報があって来たら...
絢音：遺体を発見したと...
瀧野：うん
賀喜：通報者は？
瀧野：着いた時には誰も居なかった
賀喜：そうですか...
真夏：マル索の結果は？
弓木：不審者は見つかってないです
早川：防犯カメラの映像にも不審者は居ませんでした
真夏：そっか...
弓木：とりあえず、初動捜査報告書です
真夏：ありがとう
弓木：では、密行に戻ります
真夏：うん。ありがとう
早川弓木：失礼します
生田：ありがとうね
堀：物盗りですかね？
琴子：お金は結構入ってるんだけど、手を付けた跡は無いね...
堀：そうですか...
真夏：ナイフで刺されたのが死因かな？
琴子：多分、そうです
生田：殺害場所はここ？
琴子：周りの血液から考えてここの可能性が高いです
絢音：マル害の名前は？
瀧野：え～と。高原彩乃さん。年齢は21歳。大学生みたい。これが学生証ね
絢音：ありがとうございます
賀喜：日向坂大学の学生ですか...
絢音：そうみたいだね...
瀧野：自宅は赤坂のマンションみたい
絢音：赤坂ですか...
堀：なら、私達が行きましょうか
生田：そっか。未央奈は元赤坂署の刑事課だったね
堀：はい
真夏：じゃあ、マル害の自宅は私達が行くね
生田：了解
絢音：それにしても...なんでここなんですかね？
生田真夏堀久保賀喜瀧野：え？
絢音：だってここ東京駅ですよ？
真夏：確かに殺人には不向きな場所だね...
賀喜：遺体もすぐ見つかりますもんね...
瀧野：それに防犯カメラも多い...
生田：じゃあ、なんでここで殺害したの？
絢音：ここで殺害した意味があるのかもしれないですね...
真夏：じゃあ、絢音達はそれを調べて
絢音賀喜：了解です
真夏：瀧野部長も絢音達に付き添ってもらってもいいですか？
瀧野：了解です
生田：じゃあ、私達は日向坂大学に行こうか
久保：そうですね

～東京都赤坂被害者宅～

真夏：なんか...
堀：生活感がありませんね...
真夏：趣味とかなかったのかな...
堀：殆ど物が無い...

～日向坂大学～

生田：すみません
大学生１：なんですか？
久保：警察の者なんですけど
大学生２：警察？
生田：高原彩乃さんって知ってますか？
大学生１：知ってますけど...
久保：高原さんと仲が良かった人って誰か知りませんか？
大学生２：知らないですね...
大学生１：高原さんって人と関わろうとしなかったもんな
大学生２：ああ...
生田：そうですか...
久保：ありがとうございます

～東京駅～

賀喜：ここじゃなきゃいけない理由ってなんですかね？
絢音：大抵の場合は事件を起こす場所は意味があるからね...
賀喜：殺害されたってことは恨まれてたんですかね？
絢音：東京駅で恨まれることか...
瀧野：東京駅って何でも揃ってるからね...
賀喜：被害者を紹介してみますか...
絢音：そうだね。無線借りていいですか？
瀧野：どうぞ～
絢音：ありがとうございます

絢音無線：捜査246から123
123無線：123です。捜査246どうぞ
絢音無線：了解。総合Ｌ１紹介願いたい。氏名は高原彩乃...

賀喜：何かヒットしますかね？
瀧野：どうだろう...

123無線：123から捜査246
絢音無線：捜査246です。123どうぞ
123無線：紹介の結果。問題はありませんが、5年前に痴漢の被害に遭っています。以上123
絢音無線：捜査246了解。以上捜査246

絢音：だそうです
瀧野：痴漢なら分駐に報告書が残ってるかも
賀喜：行きましょうか
瀧野：そうだね

～警視庁鉄道警察隊東京分駐～

瀧野：お疲れ様です。春川警部補
春川：お疲れ様。そちらの方々は？
瀧野：あ、捜査一課の鈴木部長と賀喜巡査です
絢音：警視庁捜査一課46係の鈴木です
賀喜：同じく賀喜です
春川：鉄道警察隊東京分駐所の春川警部補です
瀧野：5年前の痴漢被害の報告書ってどこにありますかね？
春川：5年前なら、あの辺の棚のはず
瀧野：ありがとうございます
賀喜：この中から探すんですか...
春川：じゃあ、俺はパトロールしてくるから
瀧野：了解です

～数十分後～

賀喜：見つかりませんね...
絢音：すぐには見つからないね...
瀧野：あ、あった
賀喜：本当だ...被害者の欄に高原彩乃さんの名前がありますね...
絢音：被疑者の名前は...
賀喜：春川壮人...
絢音：春川って...
賀喜：まさか...
瀧野：確か...春川警部補の息子さんの名前が春川壮人だったはず...
絢音：春川警部補は？
瀧野：警ら中のはず...
賀喜：何処にいるのか確認できますか？
瀧野：今確認する

瀧野無線：東京分駐から春川警部補
無線：・・・
瀧野無線：春川警部補。応答願います。どうぞ
無線：・・・

瀧野：春川警部補に電話してもらえる？
ＰＭ１：了解です
瀧野：無線は応答無し...
絢音：そうですか...
ＰＭ１：春川警部補。電話に出ません...
賀喜：・・・
絢音：春川壮人さんのこと紹介しようか...
賀喜：そうですね...
瀧野：無線どうぞ
絢音：ありがとうございます

絢音無線：捜査246から123
123無線：123です。捜査246どうぞ
絢音無線：了解。紹介願いたい。氏名は春川壮人...

瀧野：春川警部補って何処警らするか言ってた？
ＰＭ１：言ってなかったです...
瀧野：そう...

123無線：紹介の結果。問題はありませんが、4年前に自殺しています。以上123
絢音無線：捜査246了解。以上捜査246

賀喜：自殺...
絢音：真夏さん達か生田さん達に調べてもらって
賀喜：了解です
絢音：春川警部補から息子さんの話って聞いたことありました？
瀧野：いや...名前しか聞いたことない...
絢音：そうですか...
真夏：あ、居た
絢音：あ、真夏さん
真夏：こっちは情報ゼロ...
堀：被害者の自宅は生活感が無かった...
絢音：生活感がない...
生田電話：被害者のことなんだけど...
絢音：どうしたんですか？
久保電話：同じ大学の人に聞いたら、被害者は人と関わろうとしなかったらしいです...
絢音：人と関わろうとしない...
生田電話：それと、大学で話題になってる動画があったからそっちに送る
賀喜：分かりました
生田電話：じゃあ、春川壮人さんのことは調べておくから
絢音：お願いします
真夏：春川壮人って？
瀧野：私の上司の春川警部補の息子さんです
堀：どういうこと？
瀧野：5年前に被害者が痴漢されていて、その事件の被疑者が春川壮人さんなんです
絢音：そして春川壮人さんは...4年前に自殺しています...
真夏堀：自殺!?
賀喜：絢音さん！
絢音：どうしたの？
賀喜：生田さんから送られてきた動画なんですけど...
絢音：さっきのやつ？
賀喜：そうです...これなんですけど...
「爆川：どうも！皆さん！爆川暴露です！今日は5年前の痴漢冤罪事件です！痴漢をされたと言ったのはＴ・Ａさん！そして冤罪の被害者はＨ・Ｓさん！そしてＨ・Ｓさんは４年前に自殺しています！」
真夏：高原彩乃さんと...
瀧野：春川壮人さん...
絢音：5年前の事件をなんで今...
堀：どういうこと...
絢音：賀喜ちゃん。生田さんに電話して！至急確認してほしいことがるんだけど！
賀喜：確認してほしいことですか？
絢音：急いで！
賀喜：あ、はい！
真夏：どうしたの？
絢音：急がないともう一人死者が出ます！
真夏：え!?

～数十分後～

～都内某所墓地～

ウーーーウーーーーーーーーー

絢音：春川警部補を探して！
賀喜：はい！
生田：私達はあっち！
久保：了解です
真夏：私達はあっち側！
堀：はい！

～数分後～

絢音：居た！
瀧野：春川警部補！
春川：こっちに来るな！
カチャ（拳銃を自分の頭に向ける春川）
瀧野：春川警部補！やめてください！
（春川を囲む生田真夏久保堀賀喜）
絢音：春川警部補。この事件の始まりは5年前に起きた冤罪事件が始まりですよね？
春川：・・・
絢音：５年前、当時高校生だった今回の被害者の高原彩乃さんが痴漢冤罪を犯した。被害者はあなたの息子さんの春川壮人さん
春川：・・・
絢音：そして、壮人さんは４年前に自殺した
春川：そうだ...痴漢の冤罪のせいでどこでも働けなくて引きこもるようになって、自殺した...
瀧野：でも、４年も経って、なんで高原さんを殺害したんですか？
絢音：それは爆川暴露の動画のせいですよね？
春川：そうだ...
真夏：つまり...
生田：この事件は...
堀：爆川暴露のせいで起きた事件...
絢音：拳銃を下ろしてもらえませんか？
春川：もう決めたんだ！壮人が死んだ理由のあの女を殺して俺もこの場所で死ぬって！
瀧野：そんな...
絢音：瀧野部長。拳銃貸してください（ボソッ
瀧野：え？
絢音：タイミング見計らって撃ちます（ボソッ
瀧野：分かった（ボソッ
（拳銃を絢音に渡す瀧野）
生田：壮人さんがあなたが死ぬことを望んでると思うんですか？
春川：もう限界なんだ...
絢音：・・・
春川：俺はあの時、警察官だったのに息子である壮人を助けてやれなかったんだ...
瀧野：・・・
春川：そして、妻も自殺した...
瀧野：ッ！
春川：もう...俺は...
（拳銃を撃とうとする春川）
バンッ（銃声）
（春川の持ってる拳銃を撃つ絢音）
春川：なんで...😢
絢音：瀧野部長...
瀧野：うん…春川警部補...あなたを逮捕します
ガチャ（春川に手錠を掛ける瀧野）
生田：行きましょう
春川：はい...
絢音：瀧野部長。拳銃です
瀧野：相変わらず、鈴木夫婦の拳銃の腕前は凄いね...
賀喜：さすが上級ですね...
瀧野：・・・
絢音：瀧野部長。大丈夫ですか？
瀧野：大丈夫だよ...
絢音：そうですか...
賀喜：東京駅に戻りましょうか
絢音：そうだね