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110 Emergency Call ~警視庁通信指令室~ 最終話

PM15:46~警視庁通信指令室~

~受理台~

ピロピロピロ

北野電話:110番警視庁です。事件ですか?事故ですか?
通報者1電話:事件です!男の人達が殴り合いをしてて...
北野電話:男性が殴り合いをしてるんですね?場所はどこですか?
通報者1電話:東京駅の丸の内側のタクシー乗り場です
北野電話:わかりました。警察官を向けます

~指令台~

高山無線:警視庁から各局。第一方面。丸の内管内。東京駅、丸の内側タクシー乗り場で男性同士で殴り合いをしていると110番入電中。近い局は向かわれたい。110番整理番号104。担当高山
PM1無線:東京駅前PBより、現場方向へ
高山無線:警視庁了解

北野:今日はあんまり通報来ないですね~
佐藤:そうだな~
高山:でも、平和が一番だよ~
北野:そうですけどね~

PM1無線:東京駅前PBから警視庁
高山無線:こちr...
カチャ(拳銃を向けられる高山)
犯人1:マイクを置いてください
高山:はい...

PM1無線:東京駅前PBから警視庁

佐藤:高山。無線...
カチャ(拳銃を向けられる佐藤)

北野:お二人ともどうしたんです...か…
バンッ(銃声)
北野:きゃああ
菊池:なんだ!?
犯人2:全員机から離れろ!
犯人3:早くしろ!
北野:わかりました...
(机から離れる警察官達)
犯人1:変な真似するなよ。今からここは俺たちの支配下だ
高山佐藤北野:・・・
犯人2:全員あっち行け!

~乃木坂3丁目~

PM1無線:東京駅前PBから警視庁

○○:警視庁の応答がないな...
寺田:なんか変だね...
○○:こっちからも呼び掛けてみるか...

~警視庁通信指令室~

高山:あの...
犯人1:なんだ?
高山:無線に反応しないと怪しまれますよ?
犯人1:・・・
高山:外の警察官にバレないほうがいいんじゃないですか?
犯人1:わかった。早くしろ

PM1無線:東京駅前PBから警視庁
高山無線:警視庁です...東京駅前PBどうぞ...
PM1無線:了解。指令104に関しては男性二名が殴り合いをしていたところを現逮。以上。東京駅前PB
高山無線:警視庁了解…
○○:機捜246から警視庁
高山無線:・・・

犯人1:何してる?早く答えろ

高山無線:警視庁です。機捜246どうぞ
○○無線:機捜246にあってはこれより警視庁方向とする

犯人1:おい!ここに来させないようにしろ!
高山:わかりました...

高山無線:警視庁から機捜246。乃木坂2丁目1番10号にて211が発生。機捜246は対応を願う
○○無線:機捜246了解。対応します...

高山:これで、大丈夫です...
犯人2:そうか...
犯人1:211ってなんだ?
高山:暴行事件です…
犯人1:そうか。じゃあ、お前もあっち行け!
高山:わかりました...

~乃木坂3丁目~

寺田:ねぇ?211って?
○○:アメリカ警察の通話コードで211は武装強盗だ
寺田:え?
○○:とにかく、一回分駐に戻って?
寺田:わかった

~警視庁通信指令室~

高山:・・・
佐藤:おい。何が目的なんだ?
犯人1:あ?
佐藤:目的を教えてくれ
犯人1:目的ね~。目的はないよ?
北野:え?
犯人1:目的なんかない
佐藤:どういうことだ?
犯人1:そのままの意味だ
高山北野佐藤菊池:・・・

~警視庁乃木坂警察署二機捜乃木坂分駐~

井上:呼ばれたから戻ってきたけど…どうした?
○○:多分ですが…今、指令室が何者かに占拠されてます…
若月樋口寺田:え!?
井上:なるほど、211ね...
○○:そういう事です
樋口:どういうことですか?
井上:さっきの機捜246と警視庁の無線は聞いたでしょ?
樋口:はい
井上:あの時、一実さんが○○に向かって話した211はアメリカ警察の通話コードで武装強盗
○○:つまりは、武装した何者かに指令室が占拠されている
樋口:もし、本当なら早く本部に伝えないと...
若月:いや、本当に占拠されてるならマル被にバレる可能性がある...
寺田:どうする気?
○○:うまく紛れ込めないかなぁ…
若月:無理だと思うよ?
○○:まぁ、とりあえず指令室に行ってみますか…
井上:そうだね
若月:私も行く

~警視庁通信指令室~

佐藤:どうする?(ボソッ
北野:そういわれても...(ボソッ
菊池:どうしようもないですよ…(ボソッ
高山:大丈夫ですよ(ボソッ
佐藤:え?(ボソッ
高山:今頃、優秀な刑事が動いてますから(ボソッ
佐藤北野菊池:?

~警視庁廊下~

○○:とりあえず、警察官に職質されないようにしないと...
若月:手帳ぶら下げてるんだから大丈夫でしょ...
○○:それもそうですね...
井上:無駄話してないで行くよ
○○若月:は~い
○○:あ...
寺田:どうした..の...
??:こんなところで何してるの?
○○:いや、何も...
??:嘘ついてるでしょ?
○○:えっと…とりあえずここで話すのもアレなんで46係に言って話したいんだけど...絢音…
絢音:いいよ。じゃあ、行こうか

~警視庁捜査一課46係~

井上:いや~バレたね~
○○:バレましたね~
絢音:ちょっと、○○?
○○:はい...
絢音:それでどうして本庁に来たの?
○○:あの~。多分なんですけど...指令室が何者かに占拠されてまして...
絢音生田秋元堀久保賀喜:え!?
絢音:どういうこと?
井上:さっき、無線で一実さんが246に対して211って言ったの
賀喜:211?
○○:211はアメリカ警察の通話コードで武装強盗...
井上:つまり、指令室が武装した何者かに占拠されてると思って指令室を見に来た…
生田:なら報告すればいいのに...
○○:マル被にバレる可能性があるので...
生田:なるほど
絢音:○○?危険なことは避けてほしいんだけど?
井上:まぁまぁ、私たちが付いてるし...
絢音:○○と一緒に危険なところに入っていって三人して一酸化炭素中毒になって気を失ったのは誰ですか!?
井上寺田○○:ごめんなさい...
若月樋口生田秋元賀喜堀久保:😅
若月:とりあえず落ち着いて!指令室のこと忘れてない?
絢音○○井上寺田:あ...
絢音:○○。今度デートしてくれたら許すから///
○○:はい///
若月:で、どうするの?
○○:とりあえず、46係の6人は手空いてます?
生田:空いてるよ
○○:わかりました。とりあえず、全員拳銃の携帯と防弾ベストの着用をしてください
生田秋元:了解
○○:とりあえず、指令室がどんな状況か知りたいので偵察をしたいので3班くらいに分かれて偵察に行きます
秋元:じゃあ、○○と絢音と蘭世とさゆにゃん。ひなちまと未央奈と久保ちゃんと賀喜ちゃん。私といくちゃんと若の3班でいい?
○○:はい。大丈夫です。
若月:誰がどこを偵察するの?
○○:まず、僕と絢音と蘭世と小百合さんは見学室から中の様子を確認する
蘭世絢音井上:了解
○○:樋口さんと堀さんと久保ちゃんと賀喜ちゃんは入口が開いてるか確認をお願いします
樋口堀:了解
久保:わかりました
○○:真夏さんと生田さんと若月さんはここで情報をまとめてください
真夏生田:了解
○○:無線のチャンネルは35で
全員:了解(しました)

~警視庁通信指令室入口~

久保:静かに開けてみてくださいね?
堀:わかってるよ...
樋口:開いてないね...
賀喜:さすがに開いてないですね…

堀無線:堀から真夏さん。入口は鍵が掛かってます
秋元無線:了解

~警視庁通信指令室見学室~

寺田:そういえば…なんで他の人達は気づかないんだろうね...
○○:多分、指令センターは機能してるからだな…
寺田:どういうこと?
○○:警視庁本庁の指令室が使えないけど多摩指令センターは使えてるから110番はもちろん指令もあっちが引き継いでるから誰も怪しまないんだよ…
寺田:なるほど...
絢音:みんなあそこに集められてるね...
井上:マル被は3人か...
寺田:全員拳銃で武装してるね...
○○:この窓割れるかな?
井上:クラッシャー使えば行けるんじゃない?
○○:だといいですけど...

○○無線:○○から真夏さん。マル被は3名。全員拳銃で武装。人質は見学室側の端に集められてる模様。侵入口はこの見学室か、通気口のどちらか。以上
秋元無線:了解

~警視庁捜査一課46係~

秋元:○○君達はどうする気かな?
生田:突入するんじゃない?
若月:まぁ、そうだろうね...
秋元:死者が出なければいいけど...

~警視庁通信指令室~

高山:(さて、○○君はどうするのかな?頼んだよ。○○君)

~警視庁通信指令室見学室~

○○無線:若月さん、生田さん、突入していいですか?
若月無線:言うと思った。今向かってるから着いたら突入する
○○無線:了解
生田無線:未央奈達も見学室に来て?
堀無線:了解

~数分後~

○○:全員来ましたね?
生田:来たよ
○○:じゃあ、行きますか...
若月:作戦くらい教えなさいよ...
○○:とりあえず、この窓を割ってこれを投げるので下に飛び降りてください
堀:それって...
○○:フラッシュバンです
秋元:いつの間にそんなものを...
○○:SITから訓練で使いたいと言って借りました
絢音:結構簡単に借りれるんだ...
○○:いや…刑事部長に許可を取ったから…
生田:刑事部長公認…
○○:飛び降りたら人質の安全を最優先で制圧ではなく確保を目的としてください
全員:了解(しました)
○○:賀喜ちゃんが窓割って?
賀喜:了解です
○○:じゃあ、カウントしますか...
若月:緊張してる?
○○:少しは...
井上:緊張するのは悪いことじゃないけど、緊張のしすぎは良くないよ?
○○:分かってますよ

~警視庁通信指令室~

高山:そろそろですよ(ボソッ
佐藤:え?(ボソッ
北野菊池:何がですか?(ボソッ
高山:すぐにわかりますよ(ボソッ

~警視庁通信指令室見学室~

○○:じゃあ、カウントしますよ
井上:了解
○○:カウント。5。4。3。2。1。GO!
賀喜:割ります!
パリンッ(ガラスが割れる音)
○○:オリャ(フラッシュバンを投げる○○)

~警視庁通信指令室~

パンッ!(フラッシュバンの爆発音)
犯人1:なんだ!?
絢音:オリャ!(犯人2の腹を殴る絢音)
犯人2:グハッ...
絢音:確保!
井上:オリャ!(犯人3を背負い投げする井上)
犯人3:ウッ...
井上:こっちも確保!
○○:オリャ!(犯人1を殴る○○)
犯人1:グハッ...
○○:確保!
若月::大丈夫ですか?
佐藤:大丈夫だ...
秋元:ケガをした人はいませんか?
菊池:大丈夫です...

生田無線:至急至急。警視庁から丸の内!

賀喜:マル被は引き継ぎます
○○:頼む
堀:こっちも引き継ぎます
井上:お願い
久保:引き継ぎます
絢音:お願いね
北野:どういうことですか?
高山:言ったでしょ?優秀な刑事が動いてるって。まぁ、上から飛び降りてくるとは思わなかったけど...
○○:他に選択肢がなくて...
絢音:相変わらず無茶するんだから...
井上:今回は絢音も同罪でしょw
絢音:それもそうですねw
北野:えっと...
高山:あ、この刑事が私の足を切断した二機捜乃木坂分駐の鈴木○○巡査長
○○:他に説明の方法ありませんか?鈴木○○です
北野:あ、第一通信指令課指令1係の北野日奈子巡査部長です
菊池:同じく第一通信指令課指令1係の菊池一馬巡査部長です
高山:それと、○○君の奥さんの
絢音:捜査一課46係の鈴木絢音巡査長です
高山:あと、○○君の上司の
井上:二機捜乃木坂分駐の井上小百合警部補です
佐藤:高山と北野と菊池の上司の佐藤優真警視だ。助けてくれてありがとう
○○:いえ
佐藤:今回指示を出したのは?
○○:僕です
佐藤:高山が言う通り優秀な刑事なんだな。これからも頼むぞ
○○:はい!

~数日後~

~警視庁通信指令室~

~受理台~

高山電話:はい110番警視庁です。事件ですか?事故ですか?
通報者2電話:あの、男性が殴り合いをしてるのですが...
高山電話:場所はどこですか?

~指令台~

北野無線:警視庁から各局。第四方面。乃木坂管内。乃木坂駅にて男性同士が殴り合いをしていると110番入電中。近い局は向かわれたい。指令番号210。担当北野
井上無線:機捜247、日向坂1丁目より同件
高山無線:警視庁了解


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