いじめられっ子の僕にできた姉は推し!?8

～乃木坂46合同会社レッスン室～

橋本：○○君って、なんでそんなに優秀なの？
○○：優秀じゃありませんよ...ただ、強いて言えば、亡くなった父の影響ですかね...
絢音：○○のお父さん？
○○：はい。僕の父は警視庁警備部警護課のSPでした...
寺田：SPってあのSP？
○○：そうです。父はSPとして警護をしていた時に刺され亡くなりました...
絢音：え...
○○：日付は...
橋本：2016年の10月20日...
○○：そうです...
橋本：やっぱり...あの時のニュースのSPは○○君のお父さんか...
中元：どういうこと？
橋本：この事件はある理由でほとんど報道されなかった...
飛鳥：ある理由？
○○：2016年10月20日は...
○○橋本：奈々未さんが【私が】卒業発表をした翌日...
飛鳥：あ...
橋本：私の卒業のニュースがあったせいで○○君のお父さんのニュースはほとんど報道されなかった...
絢音：○○のお父さんを刺した犯人って...
○○：まだ捕まっていません...
真夏：どうして？近くには他のSPの人も居たんでしょ？
橋本：SPの仕事は犯人逮捕じゃない...
○○：警護対象者の盾になること...
真夏：・・・
○○：SPは基本逮捕はしないんですよ...
絢音：○○...
橋本：SPをしていたお父さんのおかげで観察力や洞察力、推理力が優れてるんだね...
○○：はい...そのおかげで、いじめの被害でケガ等は無かったです
橋本：ちょっと待って。いじめ？
○○：あ、言ってませんでしたね...僕が不登校だった理由はいじめられてたからです...
藤野：・・・
山下：なんで○○君が...
○○：まだ不登校じゃなかった頃に放課後に教室に残って勉強していたら、教室に居た女子が急に倒れて心肺停止状態でした。そして、僕は心肺蘇生をしました。その子はどうにか助かりましたが、それを見たクラスメイトが意識のない女子を無理やり触ったって言いふらしました。そして、元気になった女子が無理やり触られたと言いふらして。誰も僕と話さなくなり。物がなくなるようになって、机に落書きされるようにもなって不登校になりました。ここまでは絢音ちゃんも知ってます
山下：そんな...
絢音：・・・
藤野：・・・
○○：ここからは絢音ちゃんにも言ってませんが、何とか学校に行ってた頃。上履きの中に画鋲が入ってたり。椅子が細工されていて座ったら壊れるようになっていたりしました。まぁ、両方履く前や座る前に気づいたからいいですけど...そんな中唯一話しかけてくれたのが卓也ってことです
橋本：そうだったの...
絢音：○○...
（○○に抱き着く絢音）
○○：絢音ちゃん？
絢音：よく頑張ったね…
○○：絢音ちゃん...
中元：○○君。○○君は悪くないからね？
○○：はい...
橋本：もしかしたら、○○君のことをいじめた人達みたいになにか言ってくる人たちも居るかもしれない。でも、忘れないで？ここにいる人たちは○○君の見方だから
○○：...はい！皆さん。改めてこれからもよろしくお願いします！
橋本：じゃあ、休憩終わり！レッスン戻って！
メンバー達：はい！

～数時間後～

秋元：みんな。すこしいいかね？
真夏：秋元先生どうされたんですか？
秋元：マネージャーも含めてみんなには寮に住んでもらおうと思っている
メンバー達：!?
秋元：理由は少し前にあった山下の事件の時に○○君からみんな住むのはどうかと提案されて寮を作っていたのだが、昨日出来たのだよ。そこで、みんなには明日から寮に引っ越してもらう
真夏：き、急ですね...
秋元：急ですまない。ちなみに全員のご家族から了承済みだ
久保：いつの間に...
与田：でも、寮って楽しそう！
向井：確かに！
秋元：ちなみに、今日寮に行ってみたいものはいるか？
全員：はい！
秋元：お、全員か...では、今から行くとするか

～寮前～

○○：まさかの...
橋本：合同会社の隣...
秋元：帰り道も短くて安心だろ？
○○：確かにそうですね...
秋元：では、入ってみるとするか...

～寮玄関～

秋元：まず、この建物はオートロックが掛かっているが、解除するには中から施錠してもらうか、ここから開けることができる
寺田：マンションとかでよくある感じですね...
秋元：そうだ。だが、普通のマンションとは違う。通常は鍵を差し込んだり、鍵をかざしたり、カードキーを使ったりするのが一般的だが、ここは指紋を使う
真夏：指紋？
秋元：そうだ。指紋なら鍵やカードと違って複製がされにくいからな。一応、マネージャーとメンバー、そして私と今野の分だけが今は反応するようになっている
和田：質問です！
秋元：どうした？
和田：指がやけどして開かなかった場合はどうすればいいですか？
秋元：一応、全員の10本の指全部が登録されているから、やけどしてない指を使ってくれ
和田：わかりました！
秋元：指紋を消すときや追加するときは私と今野そして○○君の指紋が必要になるようになってる
弓木：話についていけない...
中村：私も...
春樹：さすが頭NO王...
秋元：それと、宅配便などはこのボックスに入れてもらうことになっている。代引きなどの場合はここでやってくれ
樋口：つまり？
○○：部外者は中に入れるなと...
秋元：そういう事だ。では、入ろう

～寮ロビー～

北野：すごっ...
橋本：まるでマンションね...
中元：寮は名前だけだね...
秋元：この建物の説明をすると、1階にロビー、食堂、大浴場、スタジオ、トレーニングルームなどがある。大浴場に関しては入りたいものだけ使ってくれ。部屋にもお風呂はついてるから一人で入りたいものは部屋のお風呂を使ってくれ
伊藤：振り付けの確認もできるんだ...
秋元：それと、地下に駐車場があるから、車があるものは止めてもらって構わない
○○：何台分くらいあるんですか？
秋元：70台分だ
○○：70台!?
秋元：地下2階建てだ
真夏：すごい...
秋元：それと、○○君が気になる警備状況だが、各階の角に防犯カメラを設置している。他にも、夜間は赤外線で登録していないものが建物内に居たら警報が鳴るようになっている。あと、オートロックは停電しても自家発電で動くようになっているから安心してくれ
○○：警備まで完璧ですか...
秋元：警備情報は管理人室から確認できるようになっている。みんなが住むのは2階から上だ。部屋はみんなで相談して決めてくれ。あ、相部屋でもいいぞ
メンバー達：はい
秋元：それと、寮母だが寮母は卒業生が交代でやることになっている。この後ここに住む予定の卒業生も来る予定だから部屋の相談をみんなでしてくれ
メンバー達：はい！

絢音：○○！
○○：どうしたの？
絢音：同じ部屋にしよ？
○○：もちろん！
絢音：秋元先生！
秋元：なんだね？
絢音：○○と同じ部屋でもいいですか？
秋元：家族なんだからもちろん良いぞ
絢音：ありがとうございます！

絢音：どの部屋にする？
○○：305かな
絢音：305？あ//
寺田：○○君は本当に絢音のことが好きなんだね～
○○絢音：//

～数時間後～

～○○宅～

野々花：明日引っ越しでしょ？
○○：そうだよ
野々花：まさか、再婚してすぐに○○が家を出ていくなんてね～
○○：そうだね...
絢音：○○！引っ越しの準備しよ？
○○：は～い！
野々花：無事仲良くなってくれてよかった...
清人：そうだな…