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ボーダーライン episode2「私が警官になった理由」

~ヒナタ―・ヒルズ~

○○:新人
絢音:何ですか?
○○:お前はなんで警察官になったんだ?
絢音:え?
○○:お前は日本人だろ?こっちじゃなくても警察官になれたんじゃないか?
絢音:私がLAPDに入ったのは...LAPDの警察官に母を殺されたからです...
○○:え?
絢音:私は10年前、LAに旅行に来てました。そして散歩してた時に急に警官が来て、母は警官に撃ち殺されました。あとから聞いた話では、近くで211が発生していて被疑者の服装と母の服装が似ていたようです
〇〇:そうか...
絢音:なので私は、母を殺した警官を探すためにロサンゼルス市警に入ったんです
○○:お母さんを撃った警官の名前は分かるか?
絢音:わかりません...
○○:そうか...パソコンでお母さんの事件を調べてみるか...

純奈無線:ディスパッチより全ユニット。ヒナター・ヒルズ2004で211

○○:悪いが事件優先だ
絢音:はい

○○無線:2-Aー35。コード2で向かう。現場まで1ブロック
純奈無線:ディスパッチ。10-4

~ヒナタ―・ヒルズ2004~

○○無線:2-A-35。コード6
純奈無線:ディスパッチ。10-4

○○:行くぞ
絢音:はい

トントントン

○○:警察です

パンッバンッ(銃声)

○○絢音:!?

○○無線:2-A-35。ヒナタ―・ヒルズ2004で246が発生。応援を要請する
純奈無線:ディスパッチ。了解

○○:ドアを蹴破る

ドンッ(ドアを蹴破る○○)

カチャ(銃を構える○○と絢音)

○○:左の部屋を見ろ
絢音:了解

絢音:こっちにはいません
○○:こっちもだ
絢音:一階はクリア
○○:よし。二階に行くぞ
絢音:はい

○○:こっちの部屋は居ない...
絢音:坂井刑事!
○○:どうした?
絢音:大丈夫?
??:・・・😢
○○:かなり怯えてるな...銃は?
絢音:ありません...
奈々未:どんな状況?
○○:211の通報で現場に来たら銃声がしてこの子が...
奈々未:そう...銃は?
○○:ありません。あそこの部屋はまだ見てません
奈々未:じゃあ、行くよ
○○:はい。新人。頼む
絢音:はい。大丈夫だからね?

カチャ(銃を構える○○と奈々未)

奈々未:蹴破って
○○:はい

ドンッ(ドアを蹴破る○○)

奈々未:・・・
○○:遺体か...

奈々未無線:2-L-20。419を発見187と思われる。強盗殺人課を要請。それと現場に救急車を
純奈無線:ディスパッチ。了解

奈々未:211の通報で来たんだよね?
○○:はい
奈々未:じゃあ、どちらかが被疑者?
○○:わかりません。でも銃はそこにある
奈々未:弾は2発無くなってる
○○:さっきの女の子が何か見てませんかね?
奈々未:見てたとしても話せないかも
○○:そうですね
奈々未:そういえば、さっきの子、日本人だったね
○○:そうですね
奈々未:ディスパッチに名前を確認してみるわ
○○:了解です

奈々未無線:2-L-20より指令室。ヒナタ―・ヒルズ2004の住民情報を送って
キャリー無線:ディスパッチより2-L-20。住んでいるのは3人家族で日本人。一人目は上村清人40歳。前科前歴なし。逮捕状もなし。二人目は上村野々花40歳。前科前歴なし。逮捕状なし。三人目は二人の娘。上村ひなの19歳。前科前歴なし。逮捕状なし。以上ディスパッチ
奈々未無線:2-L-20。10-4

○○:じゃあ、あの子はひなのちゃん?
奈々未:確認してみよう

○○:どうだ?
絢音:まだ怯えてます
○○:そうか...
奈々未:あなたのお名前は?
??:ひ...な...の...

奈々未:ひなのちゃんもうすぐ救急車来るから病院行こうね
(首を縦に振るひなの)

ウーーー

○○:来たかな?
奈々未:来たね
秋元:お待たせ
奈々未:真夏。この子を病院に連れて行きたいんだけど
秋元:わかった。事件の被害者?
奈々未:いや、目撃者
秋元:そう...名前は?
奈々未:上村ひなのちゃん
秋元:ひなのちゃん。今から救急車で病院に行くけど救急車まで歩ける?
(うなずくひなの)
絢音:私も同行していいですか?
秋元:もちろんいいけど...ななみんがOKしたらね
奈々未:いいよ。付いててあげて
絢音:はい
奈々未:○○もね
○○:了解
ジェイ蘭世:遅くなりました
奈々未:ナイスタイミング
秋元:じゃあ、ノギ―医療センターに連れて行くね
奈々未:よろしく

怜奈:段差気を付けてね
ひなの:はい...
怜奈:絢音さんも後ろに乗ってください
絢音:ありがとう
○○:俺はパトカーで後ろから付いてくから
絢音:わかりました
秋元:じゃあ、出して
レイチェル:OK

ウーーーウーーーウーーー

~ノギ―医療センター~

レイチェル:着きました
深川:どんな状況?
秋元:上村ひなのさん18歳。殺人事件の現場で何かを見たせいで怯えてるみたい
深川:ケガとかは無い?
秋元:無さそう
深川:じゃあ、ひめたん呼ぼうか
秋元:お願い
深川:じゃあ、病室に行こうか
ひなの:はい...

~ノギー医療センター406号室~

深川:もう少ししたらもう一人来るから待ってね
ひなの:はい...
中元:ごめん。遅くなっちゃった...
深川:あ、来た。この人が中元日芽香さん
中元:中元日芽香です。よろしくね
ひなの:よろしくお願いします...
中元:早速なんだけど、何があったか話してくれる?
ひなの:...お昼をお母さんとお父さんと食べてたら...急に男の人が家に入ってきて...お父さんに浴槽に隠れてろって言われて...隠れてたら...大きな音が二回聞こえて...そしたらお巡りさんたちが来た...
中元:そっか...怖かったね...

~ヒナター・ヒルズ2004~

奈々未:銃の所有者は?
刑事:この銃は被害者のものだ
奈々未:被害者の?
刑事:ああ。ちなみにライセンスは有効だ。それと、被害者を撃った銃はこれとは別の銃だ
奈々未:別の銃?
刑事:ああ。それと、一部被害者二人のじゃない血痕が見つかった
奈々未:じゃあ、被疑者はケガしてる?
刑事:多分な
奈々未:ここから一番近い病院はノギー医療センターか...
刑事:まぁ、俺はもう少しここにいるよ
奈々未:わかった。私はノギー医療センターに行く

~ノギー医療センター~

奈々未:すみません
看護師1:どうしました?
奈々未:ここに銃で撃たれた人が来ませんでしたか?
看護師1:あ、来ましたよ
奈々未:どこにいますか?
看護師1:102号室に居ますよ
奈々未:ありがとうございます

~ノギー医療センター102号室前廊下~

奈々未:・・・

カチャ(銃を構える奈々未)
(中に入る奈々未)

奈々未:誰も居ない...

~ノギー医療センター406号室~

深川:けがは無さそうだからカウンセリングはひめたんが担当になると思う
○○:そうですか
絢音:ちょっとトイレ行ってきます
○○:ああ

(病室を出ようとする絢音)

バンッバンッ(銃声)

ひなの:きゃあああああ!
中元:どうしたの!?
深川:何!?
○○:大丈夫か!?
絢音:だ、大丈夫です...

カチャ(銃を構える絢音と○○)

○○無線:2-A-35。ノギー医療センター406号室前で444。応援を要請する!
ディスパッチ無線:・・・
○○無線:こちら2-A-35。指令室!

○○:無線が通じない...
絢音:そんな...

~ノギー医療センター102号室~

バンッバンッ(銃声)

奈々未:銃声!?上か...

(走って上の階に向かう奈々未)

奈々未無線:こちら2-L-20!ノギー医療センターで発砲!応援を!
ディスパッチ無線:・・・
奈々未無線:指令室!
ディスパッチ無線:・・・

奈々未:なんで...携帯は圏外!?

~ノギー医療センター406号室~

○○:携帯は圏外だ...
絢音:そんな...
上村:私たち...どうなっちゃうんですか?
中元:ひなのちゃん...大丈夫だからね?

~ノギー医療センター4階階段前~

奈々未:(あれが犯人か...406号室に○○達が居たはず...何とか入れそうだな...)

~ノギー医療センター406号室~

○○:廊下の様子を見るわ
絢音:はい
○○:(犯人はあそこか...ん?)
○○:巡査部長!?
絢音:え?
奈々未:そっちに行くから援護して(口パク)
○○:了解(口パク)

(406号室に入ろうとする奈々未)

バンッバンッ(銃声)

(犯人の発砲で一発が奈々未の右腕に命中する)

奈々未:あ...

バンッバンッバンッ(銃声)

(○○と絢音が撃ち返す)
(何とか406号室に入る奈々未)

奈々未:見事に当たったわ...
○○:大丈夫ですか?
奈々未:痛いわ~
絢音:なんか...痛くなさそう...
奈々未:○○張り倒すよ?
○○:なんで俺が...深川先生。処置をお願いします
深川:わかった...
○○:あれ?巡査部長って右利きですよね?
奈々未:そうだけど?
○○:銃撃てます?
奈々未:まぁ、痛いだろうけど撃てるよ
○○:ならいいんですけど...新人。残りの弾薬は?
絢音:マガジン2個と10発です
○○:ほとんど同じか...
奈々未:無線が使えないの厄介だわ
○○:応援呼べませんしね...
絢音:こんなに銃声がしてたら誰か通報するんじゃ?
奈々未:出入口が開かなくなってたから外の人は気づいてないね...
絢音:え...
○○:まぁ、そうだろうな...
奈々未:どうする?
○○:どうしますかね~...ん?あれってジェイ達じゃね?
絢音:え?
奈々未:ほんとだ...
○○:一か八かでジェイのパトカーを撃って応援呼んでもらいます?
奈々未:まぁ、それしかないか...
絢音:私は犯人の方見ときます
○○:頼む
奈々未:じゃあ、撃とうか
○○:そうっすね

カチャ(銃を構える○○と奈々未)

~ノギ―医療センター駐車場~

ジェイ:なんで開いてなかったんだろうな?
蘭世:人の気配はあるんですけどね
ジェイ:そうなんだよな...それになんか銃声みたいな音が...

バンッバンッバンッ(銃声)

ジェイ:なんだ!?大丈夫か新人!
蘭世:だ、大丈夫です!

ジェイ無線:2-A-30より指令室!ノギ―医療センターで444発生!応援を要請する!
純奈無線:ディスパッチ。10-4

~ノギー医療センター406号室~

○○:多分、成功しましたね...
奈々未:そ、そうだね...
○○:巡査部長?
奈々未:ごめん...腕が痛くて...
○○:深川先生!
深川:少し見せてください!
奈々未:大丈夫だから...
深川:これは...安静にしてもらわないと困ります!
奈々未:でも...
○○:巡査部長。安静にしててください
奈々未:わ、わかった...これ、マガジンね
○○:ありがとうございます。おい新人!
絢音:はい!

(絢音にマガジンを投げる○○)

○○:それ、持っとけ
絢音:わかりま...被疑者が近づいてきました...
○○:応援が来るまでもう少し掛かるぞ...
奈々未:どうする気?
○○:入られたら終わりだ。新人。ドアに銃向けろ
絢音:え?
○○:巡査部長。銃貸してください
奈々未:いいけど...
○○:ありがとうございます
奈々未:どうする気?
○○:新人。被疑者がドアを開けるギリギリでドアにマガジンの中身全部撃て
絢音:え?
○○:いいから
絢音:わ、わかりました...

カチャ(ドアに銃を向ける○○と絢音)

(ドアを開けようとする犯人)

○○:今だ!

バンッバンッバンッ(銃声)

絢音:被疑者が離れていきました

ドンッ

警官1:LAPDだ!動くな!
警官2:手を挙げて腹ばいになれ!

ジェイ:すまん。遅くなった
絢音:助かった~
蘭世:大丈夫ですか?
奈々未:なんとかね...
中元:ひなのちゃん。大丈夫だった?
上村:はい...
深川:橋本さんは処置室へ
奈々未:はい

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