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名探偵よだちゃんの事件簿 「寝台特急カシオペア殺人事件」

~上野駅~

与田:着いた~!
岩本:佑希。うるさい
与田:え~?
筒井:静かにして
与田:は~い!
筒井岩本:佑希!
与田:はい...
怜奈:みんな元気だね~
中田:本当だね~
?1:あれ?与田ちゃん達だ...
?2:あ、本当だ...
?3:事件起きそう...
?4:不謹慎じゃない?
与田:あ!○○さん!
?1→○○:やっほ~
中田:こんなところで偶然だね~
○○:そうですね~
?3:ところで、なんで上野駅に居たんですか?
筒井:一日限定復活のカシオペアに乗りに来たんですよ~
?2:あ、みんなもなんだ~
岩本:みんなもってことは絢音さん達もですか?
?2→絢音:そうだよ~
怜奈:に、しても...
中田:鈴木夫婦に蘭世ちゃんと琴子ちゃんって...どんなメンツ?
?3→寺田:同期ですかね?
?4→琴子:この夫婦とプライベートで居ると胃もたれしそうだけど...
中田:同期の絆だね~
○○:ところで、なんで怜奈先生まで?
怜奈:誘われたから~
○○:なるほど...
与田:じゃあ、行きましょう!
絢音:そうだね~

~上野駅ホーム~

与田:カシオペアだ~
岩本:本当だ~
?5:カシオペアは今はなかなかレアですよ~
筒井:えっと...
与田岩本筒井:(誰?)
○○:あ、ニンn...ゴホッ!瀧野部長。お疲れ様です
瀧野:お疲れ様~
与田:この方は?
絢音:この方は警視庁鉄道警察隊の瀧野由美子巡査部長だよ

寺田:好きなものは鉄道とニンニクね
岩本:ニンニク?
瀧野:そう。ニンニク~
琴子:常にニンニクチューブを持ち歩いてますもんね~
瀧野:そうそう。飲む用にね~
筒井:飲む!?
○○:初めて見た時はすごかったな...
絢音:そうだね...
寺田:そのせいでニンニクマンって呼ばれてますもんね...
瀧野:そうそう。他にも鈴木部長に裏でニンニク部長って呼ばれてるよ~
○○:(バレてた...😅)
絢音寺田琴子:あはは...😅
瀧野:そういえば、この前ドクターイエローに乗ったんだよね~
与田:え~!?凄い!
○○:僕はEastiならありますよ
瀧野:何であるの!?
○○:まぁ、色々...
瀧野:羨ましいな...あ、ここに来たってことはカシオペアに乗るんだよね?
絢音:そうです
瀧野:今日、カシオペアの担当だからよろしくね~
○○:あ、瀧野部長も乗るんですね~
瀧野:そうそう。せっかくの一日復活イベントだからね!
○○:そういえば、瀧野部長。相勤は?
瀧野:今日は一人だよ
○○:そうなんですね~
絢音:そろそろ乗ろうか
○○:そうだね
中田:○○たちは何号車?
○○:僕と絢音が5号車の11号室で
寺田:私と琴子がその隣の12号室です
与田:じゃあ、私たちの下ですね!
中田:私たちは21号室と22号室だから
○○:そうなんですね
瀧野:ちなみに私は3号車付近に居るから何かあったら言ってね~
○○:わかりました

~カシオペア5号車1階~

○○:この部屋か~
寺田:私たちはこっちか~
与田:私たちは上だね~
岩本:行こうか
筒井:そうだね
中田:じゃあ、また後で~
○○:は~い

~カシオペア5号車11号室~

○○:荷物どこに置く?
絢音:あそこに置いて~
○○:は~い

~カシオペア5号車12号車~

寺田:結構広いね~
琴子:そうだね~

~カシオペア5号車21号車~

与田:広~い!
岩本:本当だね~
筒井:荷物どこ置く?
岩本:そこで~
筒井:は~い

~カシオペア5号車22号車~

中田:荷物置いたら隣に行く?
怜奈:そうですね

~数時間後~

~カシオペア3号車~

絢音:美味しそう!
寺田:食べようか~
琴子:そうだね~

与田:美味しそー!
筒井:佑希?
与田:はい...
岩本:相変わらず...
中田:じゃあ、食べようか
怜奈:そうですね

絢音寺田琴子○○与田筒井岩本中田怜奈:いただきます

絢音:美味しい!
○○:よかったね~
琴子:本当だ美味しい!
寺田:凄いね...

与田:美味しい!
岩本:本当だ!
筒井:美味しいね
中田:最近の電車は凄いね...
怜奈:そうですね

瀧野:美味しそ~
○○:あ、瀧野部長も夜ご飯ですか?
瀧野:そうだよ~
絢音:そういえば、制服なんですね~
瀧野:一応仕事だからね~
絢音:大変ですね…

~数時間後~

~カシオペア4号車~

うわあああああ!

瀧野:・・・
与田:どうしたんですか!?
○○:瀧野部長!なにがあったんですか!?
男性:あ、あれ...
○○与田:!?
○○:亡くなってる...
与田:・・・
男性:嘘だろ...
絢音:どうしたの!?
○○:蘭世。警察呼んで
蘭世:え?
○○:遺体だ...
蘭世:わかった...
男性:こ、この警官が犯人だ!
○○絢音寺田琴子与田:え?
瀧野:・・・
○○:どういうことですか?
男性:こいつは亡くなった拓郎と揉めてたんだ!お前が殺したんだろ!
瀧野:...そう。私が殺した
琴子:どうして...
○○:瀧野部長...どうしてですか?
瀧野:そんなことより鈴木部長は奥さんへのクリスマスプレゼント選びに頭を使いな?
○○:え?
瀧野:大好きな旦那さんから渡されたものは一生大事にするんだから。変なもの渡したら殺されちゃうかもよ?
与田:・・・
○○:・・・
与田:なんでこんなこと!
絢音:そうですよ!
○○:絢音。瀧野部長と4号車の人達を3号車に連れて行って
絢音:わかった...
○○:琴。鑑識作業って今できる?
琴子:指紋採取くらいはできるけど...
○○:お願い
琴子:了解
与田:死因はなんですかね?
○○:多分だけど撲殺だね...
与田:撲殺ですか...
○○:どう思う?
琴子:検視官が居ないから何とも言えないけど...固い何かで殴られて亡くなったんだと思う...
与田:つまり...
琴子:私も撲殺だと思う...
与田:そうですか...
寺田:警察は呼んだよ。車掌さんにも話した
○○:そう...
寺田:何かわかった?
○○:死因は多分撲殺ってことで僕と琴の意見が一致したくらいかな...
寺田:そっか...あ、二人とも腕章ね
琴子○○:ありがとう
琴子:あ、被害者の身分証あったよ
○○:見せて
琴子:はい
○○:ありがとう
寺田:名前は上島拓郎さん
○○:名刺は...無いか...
与田:特に気になる物も無いですね...
○○:そうだね...
寺田:どうする?
○○:関係者に話聞こうか...
寺田:そうだね...

~カシオペア3号車~

○○:お待たせ
絢音:どう?
○○:死因は撲殺って意見で琴と僕の意見が一致したことと、被害者の身元が上島拓郎さんってこと以外は分かってない...
絢音:そっか...
寺田:あ、腕章ね
絢音:ありがとう
○○:では、お一人ずつお話をお聞かせください

~数分後~

○○:この二人以外は情報なしか...
絢音:じゃあ、この二人の話も聞こうか...
寺田:そうだね...
○○:では、まずお名前を教えてください
男性:高坂瑞希です
○○:高坂さん。被害者とのご関係は?
高坂:高校時代からの友人です
○○:そうですか...
寺田:なにがあったんですか?
高坂:拓郎が先に夕飯を食べ終えて、俺も食べ終わって部屋に戻ったら...
絢音:あの状態だったと...
高坂:そうです...
○○:では、なぜこの警察官が犯人だと思うんですか?
高坂:この警官と拓郎は揉めてたんだ!
○○:なぜ揉めてたんですかね?
高坂:本人に聞けばいいだろ!
○○:わかりました。では、ここに居てください

○○:次に瀧野部長。お話いいですか?
瀧野:どうぞ
○○:被害者を殺しました?
寺田:率直すぎない!?
絢音:そんな率直に聞くんだ...
瀧野:私はやってないよ
寺田絢音:え!?
○○:ですよね...
絢音:じゃあ、なんでやったって言ったんですか?
瀧野:色々あるんだよね...
絢音:・・・
○○:被害者とどういうご関係ですか?
瀧野:元友人かな...
寺田:元友人ですか...
○○:では、被害者となにで揉めてたんですか?
瀧野:最近分かったんだけど、誹謗中傷をしてたみたいでね...
○○:被害者がですか?
瀧野:そう。それで縁を切ろうとしてたんだけど、なかなか切ってくれなくて...
○○:それで揉めてたんですね...
絢音:どうする?
琴子:あ、指紋は見つからなかったよ
寺田:そっか...
○○:問題は...
与田:凶器が見つかってないことですね...
○○:そうだね...
寺田:どこに消えたんだろうね...
高坂:じゃあ、この警官が持ってるんだろ!
絢音寺田:え?
高坂:この警官の身体検査をしろ!
絢音:どうする?
○○:今のところ第一容疑者なわけだし...してもらっていい?
絢音:分かった...

~数分後~

寺田:どうだった?
絢音:警察の装備以外は怪しいものは特には無かったよ...
高坂:そんなはずは無いだろ!
○○与田瀧野:・・・
高坂:あったぞ!
絢音:え?
高坂:この手錠が凶器だ!
○○:それが凶器ですか?
高坂:そうだ!この手錠の鎖のところに血が...
○○:付いてないですよ?
高坂:・・・
与田:やっと謎が解けました
絢音:え!?
寺田:どういうこと?
与田○○:今回の事件の犯人はあなたです。高坂瑞希さん!
高坂:!?
絢音:どういうこと!?
寺田:まず凶器は?
与田:凶器は...手錠です
絢音:手錠!?
琴子:なるほど...
寺田:手錠でどうやって殺害するの?
与田:まず、手錠を持って上と下を逆に持つ。そうすればナックルダスターと同じやり方で殺害できます
○○:そして、凶器のある場所は...
与田:○○さんのズボンのポケットの中ですね?
○○:正解
絢音:どういうこと?
○○:まず、あなたは瀧野部長に罪を擦り付けるために警察の手錠と同じ形の手錠を入手して被害者を撲殺した
与田:そして、遺体を見つけたふりをして叫んだ
○○:叫んだ声を聞いた瀧野部長が現場に来て遺体を見て驚いてる時に瀧野部長の手錠をバレないように取り、瀧野部長の近くに凶器の手錠を置いた
瀧野:自分のだと思って拾った手錠に血が付いててシリアルナンバーを見たら私のじゃないことに気づいた。このままだと私が犯人に仕立て上げられると思って鈴木部長に合図を送った
○○:「頭を使う」は推理をすること。「渡されたもの」と「一生大事にする」は手錠。「殺されちゃう」は凶器
与田:このヒントに気づいた私と○○さんは瀧野さんから凶器を受け取ろうとした
○○:だからあの時、与田ちゃんが周りの人の気をそらした時に瀧野部長から凶器を受け取り僕が証拠品として保管した
瀧野:凶器が見つからなければ犯人は必ず焦ると思った。それで鈴木部長に託した
高坂:・・・
寺田:なんで「渡されたもの」と「一生大事にする」は手錠なの?
与田:それは「渡されたもの」は貸与されたもの。「一生大事にする」は退官するまで同じものを使う。そう考えて手錠だと思いました
寺田:なるほど...
高坂:証拠は?
○○:証拠ですか?
与田:証拠は、先ほどのあなたの反応です
高坂:え?
○○:先ほどあなたは瀧野部長の帯革を見て手錠が凶器だと言いましたよね?
高坂:だからなんだよ?
与田:帯革を見て撲殺と考えたら普通は警棒か拳銃だと思います。手錠なんて犯人以外は思いつきませんよ?
高坂:・・・
瀧野:なんでこんなことをしたんですか?
高坂:・・・
○○:復讐ですよね?
琴子:復讐?
○○:被害者も知らなかったみたいですけど、あなたの妹さん。被害者の誹謗中傷の被害者ですよね?
高坂:・・・
与田:そして3か月前に自殺した...
絢音:え?
与田:ニュースでやってた誹謗中傷で自殺した高坂愛花さんはあなたの妹さんですね?
高坂:そうだよ...あいつが誹謗中傷なんかしたせいで...愛花は自殺した...あいつは死んで当然なんだ!
与田:・・・
○○:瀧野部長。逮捕してください
瀧野:わかった。高坂瑞希さん...殺人容疑で逮捕します
ガチャ(手錠を高坂にかける瀧野)

~数十分後~

~仙台駅ホーム~

PM1:お疲れ様です
○○:お疲れ様です。警視庁二機捜の鈴木です
絢音:警視庁捜査一課の鈴木です
瀧野:警視庁鉄道警察隊の瀧野です
PM1:状況は?
○○:この方が殺人の被疑者です
PM1:わかりました。身柄は引き受けます
○○:お願いします

与田:疲れた...
岩本:お疲れ~
筒井:大変だったね~
○○:そういえば、みんな進路決めたの?
与田岩本筒井:もちろんです!
○○:どうするの?
与田:警察学校に入ります!
○○:頑張ってね~
岩本:驚かないんですね?
絢音:まぁ、これだけ警察官の近くに居ればね...
寺田:そうなるよね...
怜奈:まぁ、勉強がギリギリの子も居るけどね...
与田:頑張ります...

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