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警視庁捜査一課46係 第五話

PM13:23~警視庁捜査一課46係~

賀喜:あれ?久保さん遅いですね...
秋元:あ、久保ちゃんは今日休みだよ?
賀喜:あ、そうなんですね。今頃何してるんですかね~
絢音:○○と浮気してるよ~
賀喜:え!?
秋元:浮気って😅
生田:間違っては...いない?
賀喜:どういうことですか!?
絢音:久保ちゃんは○○とアイドルのライブに行ってるの~
賀喜:な、なるほど...

プルプルプル

堀電話:はい捜査一課46係。はい。わかりました

堀:第七方面葛飾署管内で殺人事件です
生田:行こうか
堀絢音賀喜:はい
秋元:は~い

~現場1階~

絢音:凄い建物ですね...
秋元:この前、火災が起きたヒナタ―ズ・タワーと並んでいいところだからね...
賀喜:これって何階建てですか?
生田:たしか、30階
賀喜:すごっ...
絢音:私たちじゃ一生住めなさそうですね...
堀:私たちの給料じゃ無理だよ...
生田:立ち話はそのくらいにして現場行くよ~
絢音堀賀喜:はい

~現場30階~

刑事1:お疲れ様です
生田:ご苦労様です
絢音:凄い出血量ですね...
賀喜:死因は失血死ですかね?
堀:それは解剖をしてからじゃないと...
賀喜:それもそうですね...
秋元:あれって何かのマスク?

絢音:これ…アノニマス?
賀喜:そうみたいですね...
刑事1:被害者の名前は畠山恭輔さんで職業が社長みたいです
絢音:社長ですか?
刑事1:はい。畠山コーポレーションの社長みたいです
生田:なんか聞いたことある名前だね
賀喜:有名な会社ですよ?
生田:そうなんだ...
秋元:第一発見者は秘書の人ですか?
刑事1:はい。こちらが秘書で第一発見者の
茜:齋藤茜です
秋元:被害者を発見した時の状況を教えてもらえますか?
茜:はい。社長がお昼になっても来なかったので家に様子を見に来たんです。そしたら
秋元:亡くなっていたと...
茜:はい...
秋元:わかりました。またお話を聞かせてもらうと思いますので
茜:わかりました

絢音:琴子ちゃん。何か見つかった?
琴子:何も見つかってないよ
絢音:そう...
賀喜:絢音さん。この方は?
絢音:ああ。○○と私の同期で鑑識課の佐々木琴子巡査長
琴子:佐々木琴子です。よろしく

賀喜:賀喜遥香です。よろしくお願いします
絢音:侵入された形跡とかもなかった?
琴子:鍵穴もピッキングされた跡は無かったし、窓の外は30階だから侵入の可能性は無いかな…
絢音:そっか...
賀喜:あ、被害者の貴重品とかは?
琴子:そこに置いてあるよ
堀:無くなってるものは?
琴子:それは、分かりませんけど、財布のなかにお金は入ってますしスマートフォンやパソコンもあります。それと金庫の中のお金も取られた様子はないです
堀:そう...
絢音:ってことは、被疑者は被害者の知人ですかね?
生田:どうだろうね...
秋元:防犯カメラは?
琴子:それが...
秋元:どうかした?
琴子:このマンションのすべての防犯カメラが点検中で映像が無い状態で...
秋元:そう...
絢音:どうしますか?
秋元:とりあえず、私と未央奈といくちゃんは被害者の会社に聞き込みに行ってくるから
絢音:わかりました。じゃあ、私たちは近所の聞き込みをします
秋元:お願い

絢音:・・・
賀喜:どうかしました?
絢音:アノニマスのマスクって何だったんだろう...
賀喜:マスク?
絢音:あのマスクって社長の家にあるようなものじゃなくない?
琴子:確かに、あんまり見ないよね
賀喜:とりあえず、聞き込み行きましょうか
絢音:そうだね

~現場30階隣室~(絢音・賀喜視点)

ピンポーン

女1:は~い
絢音:すみません。警視庁の者ですが
女1:警視庁...
賀喜:隣室の方のことで聞きたいことがあるんですけど
女1:隣室ですか...あんまり関わったことがないんですけど
賀喜:そうですか...
絢音:では、変な音とかしませんでした?
女1:変な音?
絢音:はい。揉み合ってる音とか言い合ってる音とかしませんでしたか?
女1:特には聞こえなかったと思いますよ?
絢音:そうですか...
賀喜絢音:ご協力ありがとうございました

賀喜:どの部屋の住人も関わったことないって言ってますね...
絢音:被害者はあんまりご近所付き合いをしない人だったのかもね
賀喜:そうみたいですね

~畠山コーポレーション1階~(生田・秋元・堀視点)

秋元:すみません。警視庁の者なんですけど。副社長さんいらっしゃいますか?
受付1:少しお待ちください
堀:この建物もすごいですね...
生田:そうだね
受付1:お待たせしました。ご案内いたします

~畠山コーポレーション応接室~

副社長:お待たせしました。副社長の早瀬川です
秋元:警視庁の秋元です
堀:堀です
生田:生田です
副社長:社長の件ですよね...
秋元:はい。畠山さんなんですけど、誰かと揉めてたとか無いですか?
副社長:揉めてたとかは聞いたことないですね…
生田:そうですか...

~現場1階~

賀喜:収穫なしですね...
絢音:そうだね
秋元:あ、絢音ちゃん
絢音:あ、真夏さんと生田さんと未央奈ちゃん
賀喜:お疲れ様です
秋元:そっちはどうだった?
絢音:こっちは収穫なしです…
生田:こっちも収穫なしだったよ…
賀喜:そうですか...

高山無線:プープープー。警視庁から各局。第七方面。葛飾PS管内。畠山コーポレーション屋上より、副社長が飛び降り自殺をしたと110番入電中。付近の局は向かわれたい。110番整理番号167。担当高山

絢音:飛び降り自殺?
秋元:嘘でしょ!?
賀喜:とにかく現場行きましょう!
生田:そうだね

ウーーーウーーーウーーーウーーーウーーーウーーーウーーーウーーーウーーーウーーーーーーーーーー

~畠山コーポレーション前~

刑事2:お疲れ様です
秋元:マル害は?
刑事2:指令から1分でPB員が現着しましたが死亡していたそうです…
秋元:そうですか...
絢音:私たちは屋上に行ってきます
生田:お願い

~畠山コーポレーション屋上~

賀喜:遺書がありますね...
絢音:あれ?
賀喜:どうしました?
絢音:これって...
賀喜:血痕が付いた包丁...
絢音:琴子ちゃん!
琴子:どうかした?
絢音:これ...
琴子:これって...写真撮ってから血痕のDNA鑑定に回すね
絢音:お願い
賀喜:絢音さん!
絢音:賀喜ちゃん、どうかした?
賀喜:これ...

絢音:アノニマスのマスク...

~警視庁捜査一課46係~

堀:防犯カメラの映像によると自殺に間違いなさそうです...
秋元:そっか...
賀喜:それと、畠山さんのマンションの周りのお店の防犯カメラを調べたところ副社長の早瀬川さんが映っていました
秋元:そう...
琴子:血痕が着いた包丁からは畠山さんの血痕と早瀬川さんの指紋が残っていました
生田:ということは...
秋元:早瀬川さんが畠山さんのことを殺害して自殺した...
絢音:被疑者も被害者も死亡ですか...


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