警視庁第二機動捜査隊乃木坂分駐所season1　第六話

ＡＭ8：30～警視庁乃木坂警察署二機捜乃木坂分駐～

飛鳥：もう二年か...
生田：時が経つのは早いね…
真夏：あっという間だったね…
飛鳥：そうだね…
生田：引継ぎしちゃおうか…え～と。まず、今日は○○と絢音ちゃんが休みです。それで、昨日は...

ＡＭ9：00～警視庁乃木坂警察署乃木坂駅前交番～

機捜１無線：機捜246より二機捜。乃木坂、赤坂、重点密行
飛鳥無線：機捜247、同件
二機捜無線：二機捜了解

賀喜：あれ？今日の機捜246は○○さん達じゃないんですね？
山下：え？本当だ！
若月：今日はあの日だからね…
山下：そういえば、そうでしたね…
賀喜：あの日？

ＡＭ10：00～都内某所墓地～

絢音：もう二年なんだね…
○○：時が経つのは早いな…
(あるお墓の前で止まる二人)
○○：お久しぶりです。奈々未さん
(○○たちが止まったところにある墓には「橋本家之墓」と書いてある)
絢音：お久しぶりです
(二人はお墓に向かって手を合わせる)
○○：(奈々未さん、元気ですか？最近絢音と付き合い始めました！幸せになります)
絢音：(奈々未さん、お久しぶりです。最近の○○凄いんですよ！難事件も簡単に解決させちゃうし！そういえば、最近○○と付き合い始めました！)
○○：よし、行こうか...
絢音：そうだね...
○○：また来ますね
絢音：また来ます
橋本：二人ともお幸せにね！
○○絢音：あれ？
○○：なんか今、奈々未さんに二人ともお幸せにねって言われた気がする...
絢音：偶然かな？私も奈々未さんにそう言われた気がする...
○○：やっぱり奈々未さんには敵わないなぁ...
絢音：そうだね...
○○：行こうか
絢音：うん

ＡＭ11：49～警視庁乃木坂警察署乃木坂駅前交番～

賀喜：そういえば、あの日って何なんですか？
山下：あ～...
若月：私たちが勝手に話していいことじゃないからなぁ...
○○：じゃあ、僕たちが話しましょうか？
山下：○○さんと絢音さん…
賀喜：それであの日って何ですか？
○○：二年前に遡るんだけど、当時僕たちがこの交番に卒配されたばかりの頃、当時の指導員が若月さんと橋本奈々未警部補って方だったんだけど...

～2年前～

ＰＭ13：59～警視庁乃木坂警察署乃木坂駅前交番～

男１：すみません。道を聞きたいんですけど...
○○：はい。どこに行きたいんですか？
男１：乃木ホテルって場所なんですけど...
○○：乃木ホテルですか...え～と...絢音！
絢音：どうしたの？
○○：乃木ホテルってどこか知らない？
絢音：乃木ホテル？ちょっと分からない...
○○：どうするかなぁ...
橋本：乃木ホテルですよね？
男１：はい
橋本：乃木ホテルはそこの道をまっすぐ行って、三本目の道を左に曲がって五個目の信号を右に曲がってもらうと着きますよ
男１：ありがとうございます
橋本：いえいえ

橋本：二人とも。自分の交番の管内ぐらい道案内できるようになりなさいよ？
絢音：はい...
○○：すみません...
若月：そこまで怒らないであげたら？まだ配属されて数か月なんだし...
橋本：怒ってないんだけど？
若月：こりゃ失敬...

ＡＭ0：59～警視庁乃木坂警察署乃木坂駅前交番～

PM１無線：警視庁から各局。第四方面。乃木坂ＰＳ管内。乃木坂駅構内にて女性が血を流して倒れていると110番入電中。付近の局は向かわれたい。110番整理番号134。担当柿崎

橋本無線：駅前ＰＢより乃木坂。これよりＰＢより現場
PM２無線：乃木坂了解

橋本：行こう
○○絢音：はい

ＡＭ1：05～乃木坂駅構内～

○○：奈々未さん！倒れている人が居ます！
橋本：わかった。絢音と処置して！私は付近をマル索する
絢音：わかりました！

絢音：大丈夫ですか？
？？：だ..だいじょう.ぶ..です...
絢音：お名前言えますか？
？？：な…か..だ…か..な…で..す…
絢音：中田花奈さんですね？
？？→中田：はい…
○○：無線入れるね
絢音：お願い

○○無線：駅前ＰＢ鈴木から乃木坂。現在駅構内で倒れている女性を発見。救急車を要請します。どうぞ
PM２無線：乃木坂了解

バンッ（銃声）

○○絢音：!?
○○：ちょっと見てくる
絢音：わかった。気を付けてね？
○○：うん

○○：奈々未さん！
(撃たれて倒れている橋本)
○○：奈々未さん！大丈夫ですか？
橋本：だ..い.じ..ょ.う..ぶ...
○○：全然大丈夫じゃないじゃないですか！

○○無線：至急至急！駅前ＰＢ鈴木から乃木坂！駅構内で橋本警部補が拳銃で撃たれ重傷！至急応援と救急送れ！
PM２無線：乃木坂了解

○○：奈々未さん！すぐに救急車が来ますから！
橋本：ご..め..ん...
○○：なんで謝るんですか...
橋本：せ..ん.ぱ..い..な.の..に...
ゴホッ(血を吐く奈々未)
○○：奈々未さん！もうしゃべらなくていいですから！
橋本：ご...め...ん....ね.....
〇：奈々未さん！😢

～数十分後～

絢音：○○！奈々未さん！
救急隊１：救急隊です！大丈夫ですか!?
救急隊２：CPAです！
救急隊３：....残念ですが...亡くなっています...
○○：・・・😢
絢音：噓...😢
真夏：ななみん！
飛鳥：状況は!?
救急隊３：亡くなっています...
飛鳥：嘘でしょ...

真夏無線：機捜247から警視庁...救急隊が橋本警部補の死亡を確認...どうぞ...
PM１無線：警視庁了解

真夏：〇〇くん...話聞かせてもらえる？
○○：はい...
真夏：何があったの？
○○：無線で駅で倒れてる人がいるって聞いて絢音と奈々未さんと僕で駅の中に向かったんです...
真夏：若は？
○○：今日は半休で...
飛鳥：そう...
真夏：それで？
○○：駅に入ったら倒れてる女性がいて...奈々未さんに絢音と僕で処置しろと言われたんです...
真夏：その時ななみんは？
○○：マル索をすると言ってました...
真夏：それで？
○○：処置をしていると...銃声が聞こえてきて...聞こえたほうに行ったら...
真夏：ななみんが倒れてたと...
○○：はい...
真夏：マル被は見た？
○○：いえ...
真夏：そう。ありがとう...
若月：○○！絢音ちゃん！大丈夫!?
○○：はい...でも...奈々未さんが...
若月：ごめんね...私が半休なんて取ってなかったら...
○○：いえ...若月さんのせいじゃないです...奈々未さんと一緒にいなかった僕のせいです...
絢音：○○...そんなに自分を責めないでね？
○○：わかった...

～現在～

ＰＭ12：15～警視庁乃木坂警察署乃木坂駅前交番～

賀喜：そんなことがあったんですね...犯人は？
○○：まだ捕まってないよ...
賀喜：そうなんですか...
○○：うん...じゃあ行くね...
賀喜：はい。教えてくださり、ありがとうございました
○○：じゃあね...
賀喜：はい。お気を付けて

ＰＭ13：00～カフェノギー～

カランカラン
与田：いらっしゃいませ
岩本：あ、○○さんと絢音さん
○○：アイスココアもらえる？
絢音：私はお茶ね
与田：わかりました！
中田：いらっしゃい...
○○：花奈さん...
中田：もう、二年なんだね
○○：はい...
与田：何から二年なんですか？あ、ココアとお茶です！
○○絢音：ありがとう...
中田：私たちが出会ってから二年なんだよ...
岩本：そうなんですね～
絢音：○○、あの日のことまだ後悔してるの？
○○：うん...あの時、僕が無理にでも着いていけばよかったって今でも思ってる...
絢音：そっか...でも、あの事件の時○○のことは誰も責めてないよ？
生田：そうだよ？
与田：いらっしゃいませ
岩本：何にします？
生田：ごめん...今日は客としてじゃなく一人の警察官として来てるから...
岩本：わ、わかりました...
絢音：生田さん...
生田：いつまで自分を責めるつもり？
○○：でも...
生田：今、○○くんがすべきことは自分を責めることじゃなくて被害者を救うことじゃないの？
○○：・・・
生田：ここに居る蓮加ちゃんは○○に助けられてここに来た。与田ちゃんも○○に助けられたはずだよ？
○○：・・・
生田：○○！人を。被害者を。救いなさい
○○：😢
絢音：○○には私が着いてるから...
○○：絢音...
生田：よかったね...いい仲間に恵まれて
○○：生田さん。ありがとうございました。目が覚めました。また明日からよろしくお願いします！
生田：頑張りなよ？
○○：はい！