警視庁捜査一課46係season3　第二話

～警視庁乃木坂警察署大会議室～

絢音：このピンバッジ誰のなんだろ...
真夏：まだ気になってるんだね？
絢音：はい...
生田：石川さんはなんで殺されたんだろうね...
久保：それが問題ですね...
真夏：誰とも揉めたりしていなかったんだよね？
生田：家族や友人も揉めてなかったって...
真夏：そっか。そういえば、被害者の足取りは？
生田：日向坂不動産からそのまま現場に行ってたよ？
真夏：日向坂不動産からそのまま...
久保：誰とも揉めてないなら無差別ですかね？
絢音：無差別なら自殺に見せかける必要はない...
賀喜：ならなんで...
堀：被疑者は被害者を殺すしかなかったとか？
真夏：え？
堀：わざわざ自殺を見せかけるなら他にも殺し方はあったと思うんです
生田：つまり突発的に起こった？
堀：突発的に殺さなきゃいけなくなること...
真夏：被害者は被疑者にとって見られたくないものを見たとか？
生田：それか被害者がなにかの情報を握ってた？
堀：どちらにせよ口封じ...
久保：皆さん凄いですね...
絢音：問題は...これはあくまで私たちの想像に過ぎないこと...
生田：それを捜査するのが
真夏：私たちの役目でしょ？
絢音：そうですね
久保：日向坂不動産からそのまま来たということは、日向坂不動産で何かが起きたんですよね？
生田：日向坂不動産の防犯カメラ見に行こう
久保：はい！
真夏：そういえば、被害者の所持品って
琴子：何も見つかってないですね
絢音：お疲れ様
琴子：お疲れ様～。被害者の所持品は一つも見つかってません
真夏：無くなった所持品になにかありそうだね...
堀：そうですね...でも、見つからないということは被疑者が持ち去った可能性が高いですよね？
真夏：うん...
堀：じゃあ、見つけられないですよね...
真夏：そうだね...
堀：行き詰まりましたね...
絢音：こっちも行き詰まっちゃったね...
賀喜：どうしましょうか...
○○：なんか行き詰ってますね？
絢音：あ、○○
○○寺田：お疲れ様です
真夏：どうしたの？
寺田：引継ぎの関係で
真夏：そっか
○○：そういえば、なんでわざわざ遺体を動かしたんですかね？
絢音：え？
○○：被害者がビルから落ちた時点で飛び降り自殺の遺体になる可能性が高いわけですよね？
賀喜：言われてみれば...
○○：なのに、わざわざ遺体を動かした。なんでですかね？
真夏：確かにおかしい...
堀：もしかしたら、最初に飛び降りた場所に被疑者に関係する何かがあったのかも...
真夏：とにかくもう一度現場行ってみようか
堀：はい
絢音：流石○○だね...
○○：じゃあ、密行に戻るね。捜査頑張って
絢音：うん。ありがとう
賀喜：ありがとうございました。○○さんって相変わらず絢音さんのことが大好きですね
絢音：え？
賀喜：だって、捜査で行き詰ってる時にわざわざ助けに来てくれるんですから
絢音：大好き...助けに来てくれる...このピンバッジ...もしかして...
賀喜：絢音さん？
絢音：賀喜ちゃん！日向坂不動産に行こう！
賀喜：急にどうしたんですか？
絢音：いいから行こう！
賀喜：分かりました！

～乃木坂警察署大会議室前廊下～

○○：・・・😏
寺田：相変わらず、捜査の時は素直に教えないんだから...
○○：絢音にはもっと優秀な刑事になってほしいからね...
寺田：早く警部補になればいいのに...
○○：急に？ｗ
寺田：うんｗ
○○：いつになるかな～
寺田：次の昇任試験受ければ？ｗ
○○：ありかもねｗ行こうかｗ
寺田：そうだねｗ

～日向坂不動産警備室～

（防犯カメラを見てる生田久保）
生田：あ！これ...
久保：これが殺された理由...
生田：犯人はこの人...
絢音：生田さん！
生田：絢音？どうしたの？
絢音：防犯カメラ見せてください！

～現場ビル南側～

堀：何もないですね...
真夏：うん...
堀：本当に何かあるんですかね？
真夏：うん？ッ！まさか...
堀：真夏さん？
真夏：犯人が分かった

ＰＭ１８：１２～日向坂不動産入口～

？１：・・・
真夏：すみません
生田：警察です
？１：刑事さん...
堀：もう一度お話よろしいですか？
？１：・・・

～日向坂不動産営業部～

？２：・・・
絢音：すみません
？２：刑事さん...なんで...
賀喜：お時間よろしいですか？川瀬さん
？２→川瀬：・・・

～日向坂不動産入口～

真夏：石川さんを殺したのはあなたですね？営業部長の南川さん
？１→営業部長：な、何の冗談ですか？
久保：あなた、川瀬さんと付き合ってますよね？
営業部長：ッ！
堀：そして、あなたは会社のお金を着服していた
生田：それが被害者の石川さんにバレた...
真夏：そして、乃木坂南１丁目のビルの屋上に石川さんを呼び出した
営業部長：・・・
久保：そして、石川さんとあなたは口論になり...突き落としてしまった
堀：ただ、一つ問題があった
真夏：それは、石川さんがビルの南側に落ちてしまったこと...
生田：もし、事件性があり捜査された場合、南側と南川で自分が怪しまれると思った
真夏：だから、あなたは...いや、あなた達は遺体を動かした

～日向坂不動産営業部～

絢音：そうですよね？川瀬さん
川瀬：証拠はあるんですか？
絢音：このピンバッジ...すっと気になってたんですよ...
川瀬：・・・
賀喜：このピンバッジはあなたが南川さんと石川さんの遺体を動かしたときに落としたものですよね？
絢音：それと、あなたと南川さんがお金を金庫から持ち出す映像が防犯カメラに映ってました
川瀬：ッ！
絢音：遺体の偽装に集中して防犯カメラの映像を消すのを忘れてたんですね
川瀬：・・・

～日向坂不動産入口～

久保：それと、現場付近に止まっていた車のドライブレコーダーにあなた方が映ってましたよ
営業部長：・・・
真夏：南川さん。あなたに殺人と遺体遺棄で逮捕状が出ています
生田：手を出しなさい
営業部長：クソっ！

～日向坂不動産営業部～

絢音：川瀬さん。遺体遺棄で逮捕状が出ています
賀喜：署までご同行願います
川瀬：・・・
ＰＭ１：行きますよ

～日向坂不動産入口～

ＰＭ１：頭気を付けてください
川瀬：・・・
ＰＭ２：乗りなさい
営業部長：・・・

ウーーーーーウーーーーウーーーー

真夏：愛の力は偉大だね...
生田：そうだね...
賀喜：好きな相手のためなら犯罪も犯す...
堀：川瀬さんは南川さんのことをそのくらい愛していたんでしょうね...
久保：そんなに愛してもらえるの...ちょっと羨ましいですね...
堀：そうだね...
絢音：恋は盲目だね...
賀喜：ですね...