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乃木坂高校学校内警察 第六話

AM8:30~乃木坂高校職員室~

深川:昨日はしっかり寝れた?
○○:無事寝れましたw
絢音:昨日は私の肩でぐっすり寝てたね~
○○:ごめん...
絢音:全然いいよ~

ガラガラ(勢いよくドアを開ける賀喜)

賀喜:無事ですか!?
○○:どうしたの?
井上:ここの近くで強盗事件が起きてマル被がここに逃げた…
全員:!?
○○:マル被の武器は?
梅澤:包丁二本です
○○:わかった。設楽先生。生徒を全員、体育館へお願いします
設楽:わかった
○○:僕たちは生徒たちの安全確保!
絢音山崎井上賀喜梅澤:了解

~乃木坂高校体育館~

井上:ここは大丈夫そうだね...
賀喜:そうですね...

~乃木坂高校3階廊下~

飛鳥:この辺も大丈夫そうだな...
梅澤:ですね...

~乃木坂高校2階廊下~

山下:とりあえず大丈夫そうだね...
山崎:はい...

~数分後~

~乃木坂高校体育館~

教師1:1年1組は全員居ます
設楽:了解
教師2:1年2組も居ます
教師3:1年3組もです
西野:1年4組も居ます

○○:山!
山下:はい!
○○:マル被は確かにここに逃げ込んだんだよな?
山下:はい。飛鳥さんが見てます。他にも目撃者が2人ほど居ます
○○:そうか...
絢音:○○くんが思ってること当てようか?
○○:当ててみて?
絢音:包丁を2本も持ってるのに動きがないじゃない?
○○:それもあるけど...
絢音:え?
中元:一番はなんでここに逃げ込んだか。かな?
○○:よくわかりましたね...中元先生。刑事に向いてるんじゃないですか?
中元:考えとく~
絢音:どういうこと?
○○:普通は強盗するときに強盗する場所の近くの警察施設を調べるはず。そしたら、報道されたここも出てくると思うんだよね...
絢音:確かに...
○○:それとも…ここに来たのはここじゃなきゃいけない理由があるのか...
絢音:ここに来なきゃいけない理由か...
○○:まったくわからん...
絢音:私も分からない...
○○:とりあえず、学校内のマル索するか...
絢音:そうだね。行こうか○○くん
○○:うん...
飛鳥井上:・・・

~乃木坂高校1階廊下~

○○:居ないね...
絢音:そうだね...
○○:そういえば、夜ご飯何がいい?
絢音:今、聞くの?
○○:うん...あ、トマト苦手だからトマト以外で
絢音:え~?トマト美味しいのに...
○○:あの酸っぱいのが苦手なんだよね~
絢音:それがいいのに~

~乃木坂高校2階廊下~

○○:ここも大丈夫だね...
絢音:そうだね...
○○:そういえばここで勤務してると高校時代が懐かしくなるよね~
絢音:そうだね~
○○:絢音が好きだった教科ってなんだった?
絢音:国語かなぁ...
○○:辞書が好きな絢音らしいね~

~乃木坂高校3階廊下~

○○:ここもいないか...
絢音:どこ行ったんだろうね...

~乃木坂高校体育館~

○○:安全確認は完了しました。生徒の皆さんを教室に戻してください
設楽:大丈夫なのか?
○○:はい。すぐに生徒の皆さんを教室に戻してください
設楽:...わかった

~数分後~

○○:誰もいない体育館って広いね~
絢音:そうだね。○○くん
○○:そういえばマル被がどこに消えたか知ってる?
絢音:え?マル被は見つけられなかったじゃん?
○○:いや、マル被はもう見つかってるよ?
山崎山下賀喜梅澤:え!?
○○:マル被はお前だよ。鈴木絢音
山崎山下賀喜梅澤:え!?
絢音:え?私?何言ってるの?○○くん...
○○:お前、絢音じゃないだろ?
絢音?:なんでそんなこと言うの?○○君...
山下:そうですよ!○○さん!
梅澤:絢音さんが可哀想ですよ!
○○:なら!なんでお前は僕のことを“○○くん”って呼ぶんだよ?
絢音?:ッ!
○○:絢音は僕のことを呼び捨てで呼ぶんだよ!
絢音?:・・・
井上:それといいこと教えてあげる。絢音はトマトは嫌いだよ?
絢音?:・・・
絢音:あと、私の好きな教科は理科と音楽だからね?
○○:絢音!大丈夫!?
絢音:大丈夫...
飛鳥:1階の女性トイレに閉じ込められてたよ...
○○:そうですか...
山下:ちょっと待ってください!絢音さんが二人!?
梅澤:どういうこと…
○○:だからそいつは絢音じゃない。僕たちが探してる被疑者だよ
井上:私たちはあなたが“○○”を“○○くん”って呼んでる時点であなたが絢音じゃないことがわかった...
○○:だけど証拠が欲しかったからマル索をしてるフリをして絢音の好きなもと嫌いなものを確認した。無線のマイクをオンにした状態でね...
山下:あれ、間違えて押しっぱなしにしてたんじゃなかったんですか...
飛鳥:そしてその無線で確信を持った私は絢音を探しに行った...
井上:ただ二人もいなくなるとさすがに怪しむと思ったから飛鳥。一人で探してもらったから見つかるかは賭けだったけどね...
○○:それにしてもよく考えたもんだよなぁ~...高校内をマル索するとしたらスクールポリスの僕と絢音だ。そして僕は女性トイレは確認に行かない...しかも1階には教室もないから人もほとんど来ない...つまりあんたが異常なしといえば、絢音が閉じ込められてたところは異常がなくなるわけだ...
飛鳥:つまり絢音が偽物だってバレない限りは誰も探しに来ない...
絢音?:・・・
○○:そろそろ正体を明かしてくれない?
絢音?:いいよ。教えてあげる。私の名前は柿崎奈乃香。山崎○○が転校したせいでいじめられて自殺した柿崎悠の妹よ!
○○:復讐の相手は僕じゃなくて絢音と○○君だったのか...
柿崎:正解。兄が死んで全てがどうでもよくなった...だけど兄がいじめられた理由の二人を殺そうと思った...だけど、鈴木絢音を殺すには鈴木○○お前が邪魔だった...
○○:だから今日、絢音に成りすまして家に帰ってから僕を殺そうとした...しかも絢音も捕まってるから簡単に殺せるから一石二鳥だからな...
柿崎:まぁ、失敗に終わったけどね...
○○:続きは刑事課に話してくれ。午前9時30分。あなたを逮捕監禁罪と公務執行妨害。軽犯罪法違反で現行犯逮捕します

AM11:00~乃木坂高校職員室~

○○:やっと全部終わった~
設楽:おつかれさん
○○:あ、設樂先生さっきはありがとうございました
設楽:こっちこそ生徒を助けてくれてありがとな
○○:いえいえ
山崎:にしても、このマスクよくできてますね...
絢音:ホントだね~。でも○○が私の偽物に気づいてくれてうれしかったな~
○○:当たり前でしょ?僕、絢音のこと大好きだからね~
絢音:私も大好きだよ~

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